25-86

Last-modified: 2012-08-27 (月) 00:44:04

86 :リリーナ様マジ策士:2010/03/14(日) 23:14:55 ID:vwJZyHMt

ロイ  「うーん、ホワイトデーか……さすがに1万個以上クッキー用意するのはちょっと無理が……」
リリーナ「心配しないで、ロイ! 全てオスティア家で用意して配達もさせるわ!」
ロイ  「リリーナ? でもそれじゃ僕がお返ししたことにはならないし、大体リリーナにも悪いし……」
リリーナ「じゃあ、ロイはメッセージカードの文面を考えて、クッキーの種類を選んでくれたらいいわ。
     そしたら、ちゃんとロイがお返ししたってことになるでしょ?」
ロイ  「んー……でもなあ……」
リリーナ「もう。そんなこと言ってたら、結局誰にもお返しできなくなっちゃうでしょ?
     そう考えればわたしに頼った方がいいと思うけど?」
ロイ  「うーん……」
リリーナ「それに、ほら。義理チョコのお返しにあまり手の込んだ物を送ると、かえって相手が気を使うものよ?」
ロイ  「え、そうなんだ?」
リリーナ「うん。わたしも前に、ちょっとそういう経験があって……」
ロイ  「そっかー。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
リリーナ「ええ。あ、でもその代わり」
ロイ  「え、なに?」
リリーナ「ちょっとね、お返しを用意したあと、一緒に買い物に行かない?」
ロイ  「荷物持ちってこと?」
リリーナ「そう。わたしへのお返しとして。どう?」
ロイ  「もちろんいいけど……ここまでしてもらってお返しがそれだけっていうのも悪いなあ」
リリーナ「ふふ。もちろん、ロイが幼馴染みだからオマケしてあげてるのよ?」
ロイ  「はは、そっか。じゃあ今日はリリーナの気が済むまで付き合わせてもらうよ」
リリーナ「うん。楽しみにしてるわ」

リリーナ(イヤッホゥゥゥゥゥ! さすがは神軍師と言われたマークさんの策! これでフラグは一人占めね!)

 ……情報を察知した他のヒロインたちがあれこれと妨害工作を行い、デートが台無しになったのは言うまでもない。