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Last-modified: 2012-08-28 (火) 19:49:13

134 :幸せなラーチェル様:2010/05/12(水) 02:17:02 ID:Qba65N8j

ラーチェル様は幸せです。
大好きなエイリークとお手手を繋いだり、ほっぺにチュッしたりして仲良くしています。
でもある日、実はいい人が言いました。
「けっこんは男女でないとできないのだから、エイリークは私のお嫁さんになるのだ」
「まあなにをほざきますの。タスケテエイリークの分際で生意気ですわ」
二人は一歩もゆずりません。
「ならば決闘だ」
「よくってよ」
ラーチェル様は実はいい人をボコボコにぶっとばしました。アッータスケテエイリーク。
ですが実はいい人は諦めません。
「愛情の強さはケンカではわからん。先に百回エイリークの名前を唱えたほうの勝ちだ」
「よくってよエイリークエイリークエイリーク…」
「エイリークエイリークエイリーク…」
「ぐぴっ」
「ひゅぶっ」
二人は慌てて名前を唱えたので舌を噛んでしまいました。
これ以上の続行は無謀です。
「この勝負は引き分けだな」
「そうですわね」
「ならばどちらがエイリークのことをよく知ってるかで勝負。
 私はエイリークの身長体重3サイズまで網羅している」
「まぁそんな数字に意味なんてなくてよ。触れ合う肌の温もりと暖かさが大事なんですの。
 わたくしはエイリークのほっぺにちゅうしたときの肌ざわりを知り尽くしていますわ」
「ぬぬぬうらやましい」
「ほほほ、この勝負もわたくしの勝ちですわね」
高笑いするラーチェル様。
とっても誇らしそうな笑顔です。
悔しく思った実はいい人は策謀の王子になりました。
「ならば最後の勝負、先にエイリークの所に辿り着いて愛を告白したほうの勝ちだ」
「ほほほ、歩兵ごときが勝てると思って?」
よーいどん。
2人は駆け出します。ですが今の実はいい人は策謀の王子です。
なんとアイアンアーチに自分をセットしました。
「はっしゃー」
「あっずるい」
実はいい人は凄い勢いで飛んで行きます。
「わはははは、これで勝ったも同然」
ですがずるいことはできないものです。空中で飛行中のアイクさんに突っ込んでいってしまいました。
「↑天」
「アッーどいてくれ」
「↓空」
「アッータスケテエイリーク」
実はいい人はどこかへ吹き飛んでいきました。

ラーチェル様はエイリークの元へ辿り着いてその手を取ります。
「エイリークとってもとーーーーっても大好きですわ」
「ええ、私も大好きですよラーチェル」
暖かい言葉に胸いっぱい。
嬉しくなったラーチェル様はニコニコ笑顔でエイリークのほっぺにちゅうします。
笑顔の優しいエイリークはお返しにラーチェル様のほっぺにちゅうします。

2人はとっても仲良くいつまでも幸せにすごしましたとさ。

おしまい