26-417

Last-modified: 2012-08-28 (火) 20:30:53

417 :誰に似たのかしら:2010/06/08(火) 22:59:07 ID:G0a+YnnQ

~とある平日、午後。兄弟家~

ヘクトル 「……ただいまーっと……」
エリンシア「ヘクトルちゃん」
ヘクトル 「どわぁっ!? な、なんだ姉貴、いたのかよ」
エリンシア「いたのかよ、じゃありません。学校から連絡が来ているわよ。『お宅のヘクトル君がまた授業をさぼりました』って」
ヘクトル 「チッ、余計なことを……」
エリンシア「ヘクトルちゃん!」
ヘクトル 「だー、うるせぇな、怒鳴らなくても聞こえてるっつーの! っつーかいい加減ちゃん付けは止めてくれよ!」
エリンシア「ヘクトルちゃんはヘクトルちゃんです。全く、いつまで経ってもやんちゃ坊主なんだから」
ヘクトル (いつまで経っても、はそっちだろうが……ったく、勘弁してほしいぜ)
エリンシア「はぁ……あなたときたらいつもいつも授業をさぼるわ喧嘩はするわ……誰に似たのかしら」
ヘクトル 「へいへい……くそっ、こんなことならマシューのアパートにでも……って、うおぉっ!? あ、姉貴、大変だ!」
エリンシア「話をそらさない!」
ヘクトル 「ちげーよ! 鴉だよ鴉! ほらまた庭の隅のアルムの畑に!」
エリンシア「なんですって!? ああもう、性懲りもなく……!」

 ガラッ アミーテアミーテ! ジヒッジヒッ! ギャーッネサラサマーッ!

エリンシア「……ふぅ。本当にもう、鴉王様にも困ったものですわ……(返り血を拭いながら)」
ヘクトル (……他はともかく、暴力的なところは間違いなく血筋だと思うぜ……)