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Last-modified: 2012-08-28 (火) 20:33:00

419 :ぽよぽよ:2010/06/08(火) 23:01:08 ID:G0a+YnnQ

~ある日の兄弟家~

ヘクトル 「ぐおー……ぐがー……(昼寝中)」
チキ   「こんにちはーっ!」
ファ   「ちはーっ!」

 と、元気な声を上げながらドタドタと上がり込んでくるチキ&ファ。

チキ   「あ、ヘクトル兄ちゃまがお昼寝してるーっ!」
ファ   「あはは、トドだ、トドだーっ!」
ヘクトル 「んが……ぐがーっ……」
チキ   「……起きないね」
ファ   「ないねー」

 少しの間しげしげとヘクトルを観察した後、おもむろにチキがその腹に手を伸ばし、

チキ   「わー、ぽよぽよだー」
ファ   「ほんとだ、ぽよぽよだー!」

 二人は夢中になってぷよぷよとヘクトルの腹を触りまくる。
 よほど熟睡しているらしく、それでも起きないヘクトル。

チキ   「ねーねー、ファ、ファ」
ファ   「なにー、チキねえちゃ」
チキ   「ほら見て、はらまくらー!」

 と、寝ているヘクトルの腹に頭を預けて寝転がるチキ。

ファ   「あー、ファもやる、ファもやる!」
チキ   「あはははは、ちょっと硬いけどぷよぷよしてて気持ちいいね!」

 厚い脂肪に隠された腹筋である。ピザ&マッチョなヘクトルだからこその感想だ。

チキ   「……んむ。眠くなってきたー……」
ファ   「……すー……」

 ――数時間後。

ヘクトル 「……んん……ふあー、よく寝た……あ? なんか腹がやけに……」
リン   「……」
エリウッド「……」
エフラム 「……」
ヘクトル 「……あ? なんだお前ら、帰って……んだよ、その顔は……?」
チキ   「……すー……」
ファ   「……ぽよぽよ……」
ヘクトル 「うおぉっ!? な、なんだこいつら……っ!?」
リン   「……ヘクトル。あんた、わたしらのいない間にチキちゃんたち連れ込んで何を……?」
ヘクトル 「ご、誤解だ馬鹿っ!」
エフラム 「ピザデブでロリコン……ヘクトル終わったな」
ヘクトル 「エフラム、てめぇっ!」
エフラム 「フン。どう言い訳したって逃れられんぞピザペドめ」
エリウッド(無茶苦茶目が輝いてるのは気のせいだろうか……)

 この数分後チキとファが起きて誤解は解けたが、そのときエフラムは音高く舌打ちしたそうな。