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Last-modified: 2012-08-28 (火) 19:40:01

49 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:50:17 ID:tHl2h4/0

イヤホン…装着…隣に聞こえたら嫌だからな…ゲーム画面はフルスクリーン。
よしよし、準備完了だぜ!
え、何の準備かって?
エロゲだよエロゲ。
贔屓のメーカーの新作なんだが、仕事忙しくてなかなか進められなかったからな。
日々の生活のささやかなオアシスってわけだ。

俺は久々の休日にエロゲを満喫していた。
エロゲオタいうな!大体18歳以上の俺がエロゲやろうがエロ本読もうが文句言われる筋合いはねぇ!
よーく考えてみろ? お前らの中で20歳までにエロゲもエロ本もエロDVDも一切見たことないって人間が何人いる?
大なり小なり男はそういうことに興味があるのさ。むしろ興味なさ過ぎる方が不健全ってもんだぜ。
……よし、みんなわかってくれたな? それじゃあセーブから再開っと!
…それから2時間…いよいよヒロインのエロシーンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
おおぉ…この滑らかなCG…やっぱこの絵師いい仕事してるぜ……声優の演技も抜群だ、そそるね!
イリオス 「おっと選択肢、旧スク、新スク…それに競泳用…ここは旧スクにしとくか」
マウスを操作してエロゲを進めていく。CGの書き込みもキャラデザも最高だぜ!
ピンポーン……
イリオス 「しっかし最近のエロゲはテーマソングやBGMもこってていいな。
      臨場感たっぷりじゃんか。ちょっと音量上げるか」
ピンポーン……オルスナノカシラ?デモデンキツイテルシ…ア、アイテル?…ガチャッ
イリオス 「シナリオも泣かすぜ。これコンシューマーにも移植するかもしんねぇな。
      エロゲを侮るもんじゃねぇな。中には文学レベルの作品もあんだから。
      …まぁ大事なのはエロだが…」
???? 「あ、やっぱりいた。どこかお出かけしましょうよ♪」
イリオス 「…? あれ…イヤホンにノイズ入ってるか?
      なんか違う声が聞こえたような…ま、まさか…」
足音…人の気配…そこまで来ればさすがに気づく…
恐る恐る振り向いた俺の視界には久々の揃っての休日に浮かれるオルエンの笑顔があった。

50 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:51:04 ID:tHl2h4/0

イリオス 「NOOOOOOOOOOOOOO!?」
ややややべえ!?
まだ中坊だったころにベッドの下のエロ本を母ちゃんに見つかった時以来のピンチだ!?
し、しかもエロゲはベストタイミングでエロシーンの真っ最中! 
画面一杯に18歳未満禁止のCGが映っている!?
だ、だがな…俺だって中坊のころのままじゃねぇ!
見よ、実家時代に母ちゃんの目を誤魔化してエロゲするために編み出した神のマウス捌き!
マッハの速度でカーソルが右上の×印を捉える。閉じろクリック!

オルエン 「…あ、またゲームやってたのね。新作のネットゲームかなにか?」
イリオス 「あ、ああ! そんなとこだぜ! そんなことより今日はどこ行く?」
話を逸らそうとするが、オルエンの奴は興味を覚えたのかモニターを覗き込んでくる。
危ないとこだったぜ…すでにモニターには壁紙しか映って……
冷や汗を拭いながら視線をオルエンからモニターに向け…あれ?
そこに映っていたのは先ほどと変わらぬエロCG……それを覗き込んで硬直するお嬢様…
もう一度マウスをクリックする…ポチッ…無反応……
フフフフフフリーズしてやがるぅぅぅぅうぅぅ!?
い、いや確かに貧乏な俺のPCは旧式の低スペックだ。今までもたまにあったけど…なんちゅータイミングだ!?
神様は俺に恨みでもあんのか!?

イリオス 「あ。あはは…いやまあなんつーかだな……これは悲しい男のサガっつーか…HAHAHAHAHA!」
き…気まずい! 気まずすぎる!!!
固まったままのオルエンの後姿に恐る恐る声をかけてみるが……反応がない…
そ…そうだよな。箱入りお嬢様のコイツのことだ。エロ系の物なんぞ見たことないだろうし、耐性ないよな…

オルエン 「き」
イリオス 「き?」
オルエン 「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
イリオス 「うぎゃあああああああああ!?」

こ……これがダイムサンダ…しかも必殺が発動…効いたぜ……
パニックに陥ったオルエンがダイムサンダを乱射して…俺の部屋が………破壊…さ……れ……

そこで俺の意識は途切れた……

51 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:51:56 ID:tHl2h4/0

イリオス 「はっ!?」
次に目が覚めた時、俺は地面の上に寝かされていた……ここは…どこだ?
周囲を見回すと…俺のボロアパートが傍らに見える…どうやらここは、アパートの前の路上だ。
傍らにはアパートの大家のおっさんと…見慣れねえロンゲが立っていた。
…このロンゲ貴族だな…雰囲気でわかるぜ。貴族コンプレックス舐めんな。
オルエンはどうしたんだ?

クロード 「生き返りましたね。それでお代ですが5万Gになります」
バルボ  「へぇ…コイツに払わせます」

ちょ…ちょっとまて!?
いま恐ろしい言葉が聞こえた気がすんだが…

イリオス 「な…なにがあって…」
バルボ  「何がじゃねぇ! 部屋を滅茶苦茶にぶっ壊しやがって!」
2階の俺の部屋を仰ぎ見る…屋根も壁も無くなってやがる…
吹き抜けになっちまった隣室では部屋の片付けをしてるガイツの姿が見える。あ、こっち睨みやがった。
イリオス 「な…なんじゃこりゃああああああ!?」
俺の部屋が!?
焦って階段を駆け上がろうとして、足を踏み外して転げ落ちる。いってぇ…
気を取り直して自室に入る…とはいえねぇわな…壁も扉も天井もねぇんだから…
そこはさながら空襲を受けた焼け跡さながらの悲惨な光景だった。
雷の直撃をくらった俺のボロPCが煙を吐いている……

バルボ  「たくっ……修理の請求書はてめえにまわすかんな!次にこんな真似しやがったら叩き出すぞ!」
いや…俺が破壊したわけじゃねぇんだが……
なんて言ってもどうにもならねぇよな……

52 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:52:38 ID:tHl2h4/0

さて…それから5日…俺は橋の下で雨風を凌いでいた。
グレイル工務店は先約の仕事が立て込んでるらしくて、俺のアパートの修理は後回しになっちまった。 
なんでも一週間くらいかかるらしい。
どっかに泊めてもらおうかとも思ったんだが…大家のおっさんやガイツが泊めてくれるはずもねぇし、
FETVのスタッフ連中に頼んでみたら、
シャナム 「2人分の食費がもったいない!」
ユアン  「ケッ女の子ならともかく男なんざ入れたくねぇ!」
セーラ  「上手いこといって、この美少女セーラちゃんちに上がりこんで夜這いでもかける気でしょ!」
…ときたもんだ…なんてヤツらだ!
ちなみにドロシーは取材で地方に行ってる最中だった…アイツなら泊めてくれそうだったのに…
オルエン?
あれから会ってないんだよな…お互い仕事のある身だし…
……頼めば泊めてくれそうだけどよ…そのな…//////////
あーやっぱなんつぅか…な…うは、何恥ずかしがってんの俺!?
我ながら…20歳過ぎの童貞はキモいぜ……

ん?
泊めてくれる人がいないなら、カプセルホテルやネットカフェを使えって?
……金がねぇよ……アパートの修理代と俺の復活代で貯金はたいても大幅に足がでちまった…
社長を拝み倒してボーナスと給料3ヶ月前借りしてなんとかしたんだ…また赤貧生活だぜ…

…ちなみに一度オルエンが職場に電話かけてきたことがあった。
オルエン 『あの…イリオス?』
イリオス 「おう、なんだ?」
オルエン 『ごめんなさい…動転してあの時は酷いことしちゃって…』
イリオス 「あ…ああ、まぁ気にすんな。デンジャラスタウンのこの町じゃ災害のうちにも入らねぇって!
      HAHAHAHAHA!!!!」
どうやら俺の部屋を破壊した後は、つい駆け出していってしまったらしい。
オルエン 『うん…でも…ちゃんと会ってごめんなさいって言いたいの。
      今、どうしてるの? アパートに行ってみたらまだ直ってないみたいだったけど』
ちなみにオルエンのヤツは仕事の都合でよくFETVに顔出すんだけど、
それだっていつもってわけじゃない。来ない時はしばらく来ない。
今はその来ない方の時期なんだろう。仕事でもプライベートでも会う機会が無いもんで電話してきたんだろう。
イリオス 「と…友達のとこに泊めてもらってるんだ!心配すんなって!」
オルエン 『そう…よかった。それで修理の弁償だけでも…』
イリオス 「気にすんなって! 保険で充分賄えたぜ。ホントにあまり気にしすぎるなよ?
      俺だって悪いんだから、じゃあまたな!」
そういって俺は受話器を置いた。
ああああああああ俺の大馬鹿野郎!?
なんであんな嘘付いちまったんだ!? 
保険なんか入ってるわけねぇだろ、素直に修理代出してもらえばよかったのに…

しかしなんでああ言っちまったんだろうなー。
俺は部屋で平和にエロゲしてただけであってなんの非もないはずなんだが…いや、見られたのはまずかったけど…
しょんぼりしたアイツの声を聞いてたらなんだか俺のほうが申し訳なくなっちまった。

しかしよ…いくら貧乏慣れした俺でも…ホームレスは初めてだぞ…
くそ…それも一週間の辛抱だ……
早くアパート直ってほしいぜ…

53 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:53:20 ID:tHl2h4/0

こうして橋の下にいれば雨風はしのげるが寒さはどうしようもない。
ゴミ捨て場から拾ってきたシートに包まると、川で捕まえた魚を焼いて晩飯にする。
イリオス 「は…腹減った……」
当然だ…朝から何も食わずに仕事して、帰って来てからは2時間川で釣りしてたんだ…
その結果がチンケな魚一匹…ま、これでもないよりましか。
モーサドゥーグ「グルルルル…」
やべえ! 野良犬だ!
どう見ても俺の魚を狙ってやがる!
…祈りと太陽剣のスキルを持った優秀なマージナイトの俺にとっちゃどうってことない相手だが…
今は武器が無ぇんだ!
イリオス 「あっちいけ、この犬ッコロ!人間様の晩飯を狙おうたぁいい度胸だ!」
焚き火から火のついた枝を一本引っこ抜いて振り回す。
モーサドゥーグ「キャンキャン!?」
逃げやがった…魔物でも犬ッコロだ。火は怖いらしいな…
さて今度こそ晩飯を…ねぇ!?
お、俺の魚がない! どこいった!?
焦って周囲を見回した俺の視界には飛び去るカラスの姿が映った…

ネサラ  「おーこりゃうめえ!」
イリオス 「テメーこの腐れカラス! 返しやがれこのヤロー!」
ネサラ  「もう食っちまった。じゃーな。ごちそうさん」

カラスの姿を見送るしかない俺は、がっくりと膝をついた…
腹へって眠れねぇよ…

54 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:54:02 ID:tHl2h4/0

料理長  「本日のメインディッシュはしっこく牧場産の子牛を用いましたトゥールヌド・ロッシーニでございます。
      トリュフのソースはわたくし特製の自慢の一品でございます」
ラインハルト「ほぅ、これはよい色合いだ。ほどよく食欲を誘ってくれるな」
料理長  「お褒めに預かり光栄でございます。デザートには季節の果物を添えたアイスクリームをご用意しております」
ラインハルト「うむ、楽しみだ」
オルエン 「………はぅ」

お館さまとお嬢様のお食事の配膳をしながら、私、フレッドは気づいた。
なにやらお嬢様はお気持ちが浮かぬご様子…もしやあの平民がらみのことか…
平民に会いに行く折は私の警護も嫌がるようになってしまわれて、ご自分の馬でお出かけになることも増えた…
く……認めたくはないが…私は嫉妬している……平民め……
私はさりげなくお嬢様に声をかけてみる。

フレッド 「いかがなさいましたか?」
オルエン 「え?…ううん、なんでもないわ。ワインはフリージ266年物の赤がいいわね。お願い」
フレッド 「かしこまりました」

……やはりなにかお悩みの様子…長年お側にお仕えする私にはわかる。
お嬢様は何か憂い事があるときはお顔に出るからな。
その憂い顔もお美しい……が、従者としては憂い事を取り払って差し上げねば。

そう思い至った私は晩餐の後、自室へお戻りになるお嬢様に声をかけた。
フレッド 「お嬢様…何かお悩み事があるのではございませんか?
      このフレッドでよろしければお伺いいたします」
オルエン 「フレッドに隠し事はできないわね…うん、一つお願いしたいことがあるの」

55 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:54:53 ID:tHl2h4/0

自分の腹の音で目が覚める。
朝日が目に染みる…ああ…結局何も食えなかった……
腹減った…ちくしょう…朝飯なんて気の利いたものはねぇ…

イリオス 「くそ…なんで未来の貴族様がこんな目に…」

俺は川の水で渇きを癒した。わびしいぜ…
明日には工務店が修理にかかれる…後1日我慢すれば屋根のあるとこで寝れる…
ちなみに今日は休みだ。とりあえず食い物を探すか……
俺は食えるもんを求めて紋章町を彷徨う。
お、八百屋の裏手に野菜くずが捨ててあんじゃん。
ど…どうする?
そこまでプライドを捨てていいのか俺?
だ…だけどよ…背に腹は変えられねぇし…俺が将来貴族になったらこの店を御用達にしてやろう。
それがいいな。よし……どうせ捨ててあるもんだし…

フレッド 「おい平民」
イリオス 「うおわぁ!? い、いきなり後ろから声かけんじゃねぇ!」
フレッド 「知ったことか。それよりこんなところで何をしてるんだ。あちこち探す羽目になったのだぞ」
イリオス 「あん?」
フレッド 「お嬢様がお呼びだ、さっさと来い」

へ……?
いったいなんだ?
いつもなら自分から来るのに…あ、そうか。
俺の居場所わからねぇもんな。いや、それでもアイツなら自分で探しにきそうな気がするけどなあ。

フレッドの運転する高級車の椅子の座り心地を味わいながら俺は考えを巡らしてみる。
それにしても…いくらするんだろうなこの車…
くそ…俺は自転車すら買えねぇってのに…

56 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:55:37 ID:tHl2h4/0

しばらく走ってシュターゼ家の門までやってきた。
バレンタインの時に門のとこまでは来たことあったが…やっぱりとんでもねぇお屋敷だ…
シークレット・サービスがフレッドの車を照合している。
黒服   「フレッド様、その方は?…こういってはなんですが…とても当家の客とは思えない平民っぷりですが」
フレッド 「お嬢様がお呼びの者だ。きちんと私がついておく」
黒服   「わかりました。開門します」

大きなお世話だ、ちくしょう。
しかしセキュリティもすげぇな…
高級車が屋敷の敷地内に入っていく。
広大な庭園ではお抱えっぽい庭師が花園の世話をしていた。
イリオス 「おい、このままいくのか?」
フレッド 「歩くと門から屋敷まで30分はかかる。車庫は屋敷の側にあるのだ」
イリオス 「………」

わかりきったことだがやっぱ…格差を感じるぜ…何平米あるんだ、ここの敷地は…
ちくしょう! 俺もいつか貴族になってこんな屋敷に住んでやる!

さて…車を降りて足を踏みいれた邸宅は…まぁ…漫画とかに出てくる金持ちを想像してくれ…
俺の語彙じゃ表現できねぇんだぜ…orz

フレッド 「お嬢様、イリオス氏をお連れしました」
立派な扉をノックするフレッドの野郎。
あ、ここがオルエンの部屋なのか…入るの初めてだな…/////////
オルエン 「ありがとう、お通しして」
フレッドのドアサービスで俺は室内に歩みいる。
入り際にフレッドの野郎、「お嬢様に妙な真似をしたら許さんぞ」なんて耳打ちしやがった。
やつ自身はドアの前で待つようだ。
安心しろ。俺にそんな甲斐性はねぇ…orz

57 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:56:18 ID:tHl2h4/0

初めて入るオルエンの部屋は…俺の部屋の10倍は広かった…
しかも置いてある家具類を見ると…ここは居間か?
見渡すと複数の扉があってそれぞれプレートには「書斎」「寝室」「バスルーム」等と書いてある。
個人の私室がこれだけの部屋で構成されてるのか…そこらの一戸建て以上だな…
あ、ところでオルエンは?
いた…けど…何やってるんだアイツ?

オルエンのやつは…ドレッシングルームの扉の影に隠れてこちらを伺っていた。
イリオス 「おーい、そんなとこでなにやってんだ?
      なんか用事があって呼んだんだろ?」
オルエン 「呼びつけちゃってごめんなさい…そのね…その…」

何もじもじしてんだアイツ?

オルエン 「えっとね…私考えたの…どうしたらイリオスが喜んでくれるかって…」
イリオス 「…ああ、俺んち壊したことなら気にしなくていいんだぜ?」
オルエン 「でも…やっぱり一度会って…お詫びしたかったから…それでね…あう//////
      私のこと…はしたないなんて思わないで」

な…なんだこの展開は?
な……なんかエロゲ的展開になってねぇか!?

オルエン 「あぅ…は…はずかしいけど…えい!」
意を決したのかオルエンは身を隠してた扉を押し開いた。
その後に見えたのは……旧スクを着て佇むお嬢様だった…

58 :Navy blue:2010/05/03(月) 23:57:04 ID:tHl2h4/0

10

オルエン 「や…やっぱり恥ずかしい…イリオスの前で素肌を晒すなんて…///////」
恥じらいながらむき出しの手足を隠そうとするオルエン…いや…隠しようもなくてもじもじしている。
イリオス 「……な…なあ…なんでスク水?////////」
いや…嬉しいけど……
やべえやべえやべえ!?
今の俺顔真っ赤!?
うぁ……白い肌にスク水の紺色がよく映えて……/////////

オルエン 「えっと…その…この間…イリオスのお部屋に行った時に…その…あぅ…
      こういうの好きなのかなって…//////」
へ?
ひょっとして俺んちを壊したときの話か?
それとスク水になんの関係が?…繰り返すが嬉しいけど…
あ!?
ああああっ!?
そ…そういや…あんときやってたエロゲのエロCG…スク水だったじゃんか!?
オルエンの頭の中じゃ俺スク水フェチ野郎!?
うぎゃああああああああ恥ずかしすぎるううううううううう!?
ああ落ち着け!?
落ち着くんだ俺!
純粋培養のコイツにフェチなんてものはインプットされていない!

オルエン 「ど…どうかしら?/////」
いつの間にか側に来て俺を見上げてやがる!?
こ…これは…うはぁ///////
イリオス 「いいいやまぁ似合ってるぜ!
      HAHAHAHAHAHA!!!!」
オルエン 「ホント!?よかったぁ♪」
あ…はしゃいだ笑顔も…か…可愛いじゃねーか……///////
しかしな…そのな……紺のスク水から覗く胸元が…うああ//////
イリオス 「ぶはあ!?」
オルエン 「きゃああああ!?イリオス!?」

ば…馬鹿な…葉っぱじゃあるまいし鼻血だと!?
エロゲじゃこれよりよっぽどハードな…年齢制限かかる描写の場面だって鼻血まで出したこたぁねぇぞ!?
あ…やべえ……血が…流れて…意識が……

59 :Navy blue:2010/05/04(火) 00:00:45 ID:LVC3Zn/4

11

この後…俺は傷薬で手当てを受けて一晩フレッドの部屋に泊まる羽目になった…
開いてる客間があったらしいが、フレッドの野郎俺をまったく信用してねぇ…
奴にしてみりゃ俺がお嬢様を狙う狼に見えるんだろうけどよ。

翌日には無事に俺のアパートも復興されてようやくまともな暮らしに戻れるってもんだ!
だけど…この話には後日談があってだな…

翌日、仕事場にオルエンが尋ねてきたんだ。
それ自体は仕事上の用事で珍しいことでもねぇんだが…その時の一言がまずかった。
オルエン 「あ、イリオス。もう鼻血の具合は大丈夫?
      昨日は私のスクール水着を見たとたん急に鼻血を拭いたからびっくりしたわ。
      そこか調子でも悪かったの?」
イリオス 「ちょ……」
セーラ  「……」
ドロシー 「……」
ユアン  「……」
シャナム 「……」
オルエン 「?」

背後から突き刺さる冷たい視線が痛すぎる…
オルエンだけがこの場の空気を読めず小さく小首をかしげている…
ああ…俺…当分フェチ野郎扱いなんだろうな…

終わり

うんすまない…
FETVでのスク水のネタを見たら妄想が止まらなくなったんだ…