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Last-modified: 2012-08-31 (金) 00:13:38

387 :悲しき酒場のバラード :2010/07/09(金) 22:10:21 ID:8BzChSI7

マチュア「やっぱ頑張った自分へのご褒美は塩辛に限るわ。うめ~」
大学の試験期間を乗り切った私は、昼間っから公園のベンチで塩辛をつまみながらビールを飲んでいた。
マチュア「んぐんぐんぐ…ぷはぁ!漆黒ビールうめぇ!めっちゃうめぇ!」
彼氏はいないし、ラーラも女の友情ほっぽらかしてパーンとデート。
んなわけで私は一人寂しくビールをかっくらっていた。
あ~あれだよね~。
モテない男よかモテない女のが悲惨だよねー。
男キャラのが多いFEじゃなんだかんだで女が選ぶ側だってのに…
なんで私にゃ浮いた話が無いんだ?
セティ様も私が支援受けてる事気付いてくれたっていいじゃんか。
マチュア「ちくしょ~~男がなんだーーーっ!体格高くて悪いかー!お前らがモヤシなんだーーーーっ!」
あ、やべー。
なんか変な酔い方したかもしんない。
え~い、知ったことかこんちくしょー。

リーフ「やあおねいさん!僕と追いはぎの旅に出ませんか?」
マチュア「んあ?」
なんか貧乏くさいガキンチョがいた。背の高いイケメンだったら良かったのに。
まあ、イケメンが昼間からこんなとこで酒盛りしてる奴に声かけてくるわけないんだけど。
リーフ「僕はリーフ!お姉さん!ぜひ僕とデートしましょう。トラキア地区を案内してあげるよ!」
マチュア「いや…私もトラキアなんだが…ま、いいか暇だし」
このガキひょっとしてナンパ?
マセてんなー。
ぶっちゃけ好みじゃないけど、酔った勢いかもしんない。
私はコイツと遊んでみることにした。
彼氏いねー大学生がショタに手出したとかゆーなー。
たまにゃあいーじゃんかーこんないー女をほっとく世の中の野郎どもが悪いのよー。
リーフも喜んでるしさ…

リーフ「ヒャッハーーーーーーーッおねいさんに振られ続けて27スレ!
    初めてナンパが成功したぞーーーーっ!」

…テンションたけーわ…まあいーけどさ。
つーかそんなに振られまくってたのか…

388 :悲しき酒場のバラード :2010/07/09(金) 22:11:17 ID:8BzChSI7

つーわけで私たちはトラキア地区にやってきた。
紋章町のヨハネスだ。捕らえる→アイテムかっぱぎがフリーな恐ろしい地区さ。
リーフ「イヤッハーーーーーッ!!!きっとレアアイテムをゲットしてマチュアお姉さんにプレゼントするよ!」
マチュア「おー男だねー。やってみやってみ。アンタのガタイで狙えるやつがいるといいねー」
歩き際にチラッと聞いたがリーフの体格成長率は15%だそうな。
にもかかわらず10%の私の方が体格上なのはなんでだろーねー……
ちくしょーレベルアップ時にはネールの書を持っとけ男子諸君!

リーフ「これはリーフ一世一代のチャンス!ヨーホーヨーホーそこなソルジャー!ホールドアップ!」
ソルジャーA「うわっ!?」

つ 捕らえる

ソルジャーA「ぎゃあーぅ!?」
リーフ「ゲット!…なんだ手槍だけかー」
マチュア「あっはっは!惜しかったな~~!」
タバコふかしながらリーフ少年の奮闘を見守ってた私はその頭を撫でてやった。
マチュア「レアアイテムゲットしたけりゃもっと体格あげなよ。
     男なら最低15くらいはないとなー」
リーフ「つまりガチムチになれば僕の愛を受け入れてくれるんですね!?」
マチュア「あー…まーなんだ。女の私より低いってーのはどうかと思うしな。
     まーがんばれ」
リーフ「うおっしゃあああああああああ!!!!!」

元気なガキだなー。
ちっと応援したくなったじゃないの。
…ってわたしゃ当事者か。
やべーやべー、まだ酒が抜けてないわ。

389 :悲しき酒場のバラード :2010/07/09(金) 22:12:47 ID:8BzChSI7

リーフ「マチュアさんマチュアさん、食事にしましょう食事に」
マチュア「おーもう昼飯の時間だっけ?」
ビールやってたから腹減らないかと思いきや…腹減った。
そんなことだから体格上がるんだとかゆーなよー男子諸君。
ちゃんと私は運動してんだから。
食った分は消費してるはずなんだがなー。
まったく不思議なもんさ。

マチュア「んじゃあ牛丼でも食うか。奢ってやるよ」
リーフ「いえいえここは僕にお任せを。レディーに奢っていただくわけにはいきません」
マチュア「プッ…あはははは! ガキでも男だなー。生意気言って!
     そんじゃあエスコートしてもらうか」
リーフ「どうぞどうぞこちらに…」

そうしてリーフ少年に案内されてたどり着いたのは漆黒のステーキハウストラキア支店だった。
マチュア「中坊のくせに無理しなくていーよ?
     ここ高いぞー?」
リーフ「ふっふっふ、ところがどっこい。僕は店主に顔が利くのです」
半信半疑で店内に入ってみる。

やあ (´・ω・`)

ようこそ、漆黒ステーキハウスへ。
このお冷はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「アフアのしずく」なんだ。済まない。
アトスの顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、扉が開くのを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ニク━━━━(゚∀゚)━━━━!!」みたいなものを感じてくれたと思う。
鼻に香るえる匂いを計算しつくした後は
ともすればマンネリな焼き具合になりがちな昨今のステーキ屋で、
火竜の墓場の砦から現れた火竜がカシムのところに走ってきた時の
あの焼け具合を忘れないで欲しい、そう思って
このステーキハウスを用意したんだ。

じゃあ、注文を聞こうか。

390 :悲しき酒場のバラード :2010/07/09(金) 22:13:33 ID:8BzChSI7

マチュア「体格の成長率あがっちまったじゃねーか!?」
リーフ「まぁまぁ…それより漆黒さん。僕だよ」
漆黒の騎士「なんでも好きな物を注文されよ。お代はいらぬ」
リーフ「ありがとう、それじゃ魔女っ娘ミカリンのポスターを進呈するよ。
    発売前に姉さんに嗅ぎ付けられて発売中止になった幻の品さ」
漆黒の騎士「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
魔女っ娘マニアだったのか…あんないかつい黒鎧が…
なんか意外な一面を見たな…ま、いーか。
ありがたく食わせてもらお。

マチュア「んじゃ漆黒ステーキ、焼き方はヴェルダンねヴェルダン。
     それと合う酒を適当にみつくろって」
リーフ「僕も同じものね。飲み物はウーロン茶で」
漆黒の騎士「わかった」

そんで私らは昼間からステーキっつー贅沢を味わったわけだ。
リーフ少年はなにやら必死こいて私を口説いてた気がするが、
私は肉食うのに夢中で半分も聞いてなかった。
もちっと真面目に聞いてやればよかったかな?

…そういやさっきからなんか視線を感じるな…気のせいか?

そんなこんなでリーフ少年と街を歩ったり店を冷やかしたりを楽しんだ。
彼氏にするにゃーさっぱり好みじゃないけど、話題も豊富だし話してて楽しーやつだなー。
そんなに嬉しそうにしてくれるとこっちも嬉しくなる。
えいこのおねいさん好きめ。
ちょっと可愛がってやりたくなるじゃないか。

つんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつん・・・

酒のテンションもあったのか私はリーフ少年のほっぺを突付きまくった。
唐突な私の行動にリーフ少年は戸惑いつつも恍惚の表情を浮かべている。
ま、酔っ払いのやることなんて脈絡なんてありゃしないわ。
マチュア「うりうり~♪やらかーい♪」
リーフ「お…おねいさん…そんなにされたら…僕は…僕はもうっ!」
マチュア「おお?」
少年が私の手を握る。
おーどうすんのかな?
おもしれーおもしれー♪

391 :悲しき酒場のバラード :2010/07/09(金) 22:14:22 ID:8BzChSI7

リーフ「僕の愛をうけと……」

ヒュンッ

ありゃ…レスキューで消えちった…
せっかく面白かったのに…
マチュア「ちぇっ…こりゃあ私にゃショタすら縁がないっつー神様の思し召しですか。
     しゃあない。どっかで飲みなおすか~」

まーマジだったら断るつもりだったけどさ。
あーでも酔った脳みそじゃあわかんなかったな~。
どら行こっと。

…その晩…酔いどれた私は渡り歩いた飲み屋で顔見知りを見つけた。
マチュア「うお~~い呑んでるかトーン」
ブライトン「誰がトンだっちゅうの!?」
マチュア「あに~~!? あたしの酒が飲めねえっちゅーのか!?」
ブライトン「いきなり出てきて絡み酒とかね…」
マチュア「あひゃひゃひゃひゃ!文句あっかー!男がなんだー!
     あたしゃショタにすら縁の無いマチュア姉さんですよーだ!」
ブライトン「いや…縁なら俺が…」
マチュア「あぶれねーうちに彼女見つけなよー!
     なんなら友達紹介してやるぞー!モテたきゃ体格もっとあげろー!」
ブライトン「俺は体格伸びるっちゅうの!?プレイヤーに使ってもらえればだけどな…
      つかね…俺の話も聞いてね…いつになったら伝わるんだろうね…orz」

トンが何やら言ってたけど、すーっかり気持ちよくなった私にはどーでもよかった。
気がついたら飲み屋の床に転がって朝を迎えてたっつーか頭いてぇ…
今日の講義どーすっかな……

そのころ……

リーフ「ギリギリまで引っ張ってここぞってタイミングで呼び出すとかコノヒトデナシー」
サラ「お約束だもの」
ナンナ「黄金パターンですし」
ミランダ「それじゃあいっとこっか」
ティニー「怒りエネルギー120%です」

リーフ「アッーコノヒトデナシー!」

終わり