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Last-modified: 2012-08-31 (金) 00:24:52

458 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:53:51 ID:LxBhflX5

あらすじ
アイク、ヘクトル、エイリーク、アルムが記憶喪失に!
それに巻き込まれて記憶喪失になった人多数!
シグルドは警察に連れて行かれ、みるみる可動人数が減って行く兄弟家!ピンチ!

 第5章 “激闘の末に”

~セリノスの森、神殿~

昼の12時を回り、太陽は真上より少し南に傾いている頃、とある森の上空をイヌワシ以上の大きな鷹が空を滑空している。
ここはテリウス地区に位置する大きな森林地帯、“セリノスの森”
かつて死んでいた森ではあるが、今となっては木々茂る立派な森だ。
復活した理由は“歌”・・・“歌”が森を復活させたのだ。
なんとも不思議な話ではあるが、事実、それを目の当たりにした者がいる。
その“歌声”を披露したのは“鷺の民”と言われる“ラグズ”だ。
彼等は一度、無実の罪により森ごと焼き払われ、今や少数民族となってしまった。
その中の二人の兄妹の歌声が、森を見事に元通りにしたのだ。
現在、彼等は森の奥深くの神殿に在住しており、鷹王を始めとした“ラグズ勢”や“ベグニオングループ”の支援により保護されている。
今、彼等はセリノスの森上空を真剣な顔で見上げている。
そのすぐ傍にある台座には・・・“メダリオン”が。

リアーネ  「・・・」
リュシオン 「・・・」
????? 「どうした、2人して上の空だな?」

不意に、2人の後ろから1人の男の声が聞こえた。
リュシオンはそちらに目をやると小岩の上に1羽の、先程のイヌワシを優に越えるほど大きな鷹がいた。
その鷹は姿を変え、人の形となった。
彼の名はティバーン。
先程、ヤナフとウルキを従え、アルムとセリカをバレンシアに送って行ったラグズだ。
しかし、今の彼は一人・・・どうやら、二人はフェニキスに置いてきたらしい。
そのティバーンが小岩の上から座ってこちらを見ている。
どうやら、ティバーンが来たのも気付かないほど空に集中を向けているようだ。
リアーネは、今の胸中をティバーンに言う。

リアーネ  「・・・nanndaka、zawazawasuruno・・・」
リュシオン 「私も先程から心が落ち着かない・・・」
ティバーン 「? そりゃそこにあるソレが原因だろ?」

459 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:54:39 ID:LxBhflX5

ティバーンは台座の上にある“メダリオン”を指差しながら尋ねる。
メダリオンとは負の女神を封印しているメダルの事だ。
故に、常人が触れば負の気に当てられ、暴走する。
要するに、このメダルは“災いの元”よろしく“負の塊”である。
しかし、リュシオンは首を横に振る。

リュシオン 「いや、コレとは別だ」
ティバーン 「? じゃあなんだってんだ?」
リアーネ  「wakaranai・・・」
ティバーン 「・・・相変わらず、“負の気”が動く事に関しては敏感に察知するな」

ティバーンは顎に手を当て、感心する。
しかし、当の本人であるリュシオンとリアーネの表情は硬いままだ。

リュシオン 「ああ・・・だが、これは・・・一騒動では済みそうに・・・無い・・・」
ティバーン 「・・・どういうことだ?」
リュシオン 「・・・それもまだ、わからない・・・ただ、感じる・・・」
ティバーン (感じる・・・ね。感じただけなら良いが・・・)

ティバーンも一緒になって空を見上げるが、何ら変哲の無い空が広がっているだけだ。
空が“負の気”を運んでいるのか、それとも空が“負の気”を撒き散らすのか、それすら分からない。
『無知ってのはもどかしいもんだな』と思いつつも、リュシオン達のように敏感に反応出来るのは鍛えてどうこう、学んでどうこう出来るものではないので、仕方が無い。
故に、もどかしいのかもしれないが。

~兄弟家、居間~

所変わってここは例の記憶喪失者が続発している兄弟家。
大体の兄弟が居間に集合していて、家族会議が開かれている。
その中で一際目立っている鎧を着た男が、ようやく事の起こりから終りまでを説明し終えたようだ。

460 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:55:26 ID:LxBhflX5

漆黒の騎士 「・・・というわけだ・・・」
アルム   「・・・」
エリンシア 「あらま、アルムちゃんがクールキャラに?」
マルス   「今までの展開だと驚けないね」
エリウッド 「とりあえずこれで影が濃くなったかな?」
ロイ    (アルム兄さんの扱いが酷い・・・)
リーフ   「記憶を無くしたとは言え、他の二人よりはマシだろうね」
リン    「・・・まぁね・・・」
ミカヤ   「これはこれでいいかも。ね?アルム」
アルム   「・・・」
マルス   「いやなんか喋ってよ」
アルム   「部屋に引篭もりたい・・・」
リーフ   「家族に対する第一声がそれですか」
セリス   「ところで、なんでセリカ姉さんは帰ってきてないの?」
漆黒の騎士 「ある者2名を粛清する為に留まった」

~バレンシア~

セリカ    「うっふふふ~、待ってよ二人とも~」Eライナロック
ボーレ&シノン「追いかけないでー☆」※イメージです。

~ちょっと離れた所~

グレイル   「ウキッキー!」
ピョンピョンピョーン
ガトリー   Σ「速っ!ホントに団長!?」
オスカー   「もう言動が猿って!どうすれば!?」

 ~兄弟家、居間~

アルム   「前がよく見えて気分悪い・・・もうやだ・・・帽子無いかな・・・」
アイク   「・・・無いな・・・」
ヘクトル  「ごめん、私も無いの」
エイリーク 「男が情けない事言うもんじゃないわい!せめて胸の内に留めんか!」
ロイ    「(ヒソヒソ)どうする?」
マルス   「(ヒソヒソ)どうするって・・・」
ミカヤ   「(ヒソヒソ)・・・しょうがない・・・一旦家に置いておきましょう」
マルス   「(ヒソヒソ)何か作戦が?」
ミカヤ   「(ヒソヒソ)それを考える為に、家に置いておくのよ。これから当面の行動に着いて考えましょう。こう次々に記憶喪失者が増えていったら堪ったもんじゃないわ・・・」
エリンシア 「(ヒソヒソ)では、漆黒の騎士様はアイクの面倒を見てもらうと言う事で・・・」
リン    「(ヒソヒソ)その方が良いわ。出来ればあの三人の面倒も見てくれるとありがたいんだけど・・・」
ヘクトル  「うふふふ、あはははは」
エイリーク 「ガーッハッハッハッハッハ!」
アルム   「直射日光が眩しい・・・目が潰れる・・・」
ミカヤ   「(ヒソヒソ)何この変な図・・・」
アイク   「どうした?」
ミカヤ   「ああ、しばらく家で大人しくしててね」
アイク   「そうか?なら、しばらく部屋にいるぞ」
エリウッド 「部屋の場所は覚えてる?」
アイク   「ああ」
ミカヤ   「出来ればヘクトルとエイリークも連れてってくれる?」
アイク   「ああ」
リン    「それでそのまま部屋に閉じ込めておいてくれる?」
アイク   「あ?ああ・・・やってみよう。ヘクトル、エイリーク、アルム行くぞ」
ヘクトル  「私の名前はベクトノレだよ~」
エイリーク 「ワシの名前はベイリーフじゃ」
エリウッド ?煤u誰!?間違えて覚えさせたの誰!?」
アイク   「ム?そうか。ベクトノレ、ベイリーフ、行くぞ」
ロイ    ?煤u鵜呑みにしないで兄さん!」

461 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:56:32 ID:LxBhflX5

~数分後~

マルス   「・・・ふぅ、これで静かになった」
ミカヤ   「さて、それじゃ、改めて会議をはじめましょう。まずは今の被害状況を確認」

ミカヤ   無事
シグルド  行方不明
エリンシア 無事
アイク   記憶喪失(事の発端)
エリウッド 無事
ヘクトル  記憶喪失(キモイ)
エフラム  無事(現在ショックにより引篭もり中)
エイリーク 記憶喪失(爺臭い)
リン    無事
マルス   無事
アルム   記憶喪失(引篭もり)
セリカ   無事(行動中)
セリス   無事
リーフ   無事
ロイ    無事

エリンシア 「無事なのは10人・・・ですか」
マルス   「厳密に言えば可動人数は(エフラム含め、セリカ含めず)8人ね」
ロイ    「シグルド兄さんはどこ行っちゃったんだろ?シグルド兄さんが無事なら10人行動可能なんだけど」
リーフ   「KISINSIN兄妹を追いかけて行ってから戻らないなぁ・・・今ごろはバレンシアで二人を探してるのかな?」

~その頃シグルド・ベルン警察署~

シグルド  「私は無実だ!信じてくれ!」
ゲイル   「叫ぶな、耳に響く」
ミレディ  「実際、被害届も多数出ているのよ?」
ツァイス  「姉さん、お茶いれたよ」
シグルド  「その茶の中に媚薬でも入れて姉を夜の路地裏へ引きずり込んでアハハでウフフなKISNSIN行為をするつもりかーッ! 兄妹だろうと姉弟だろうとKINSINは許さんぞーッ!」
ツァイス  Σ「今の一瞬でそこまで想像できたの!?」

462 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:57:38 ID:LxBhflX5

~兄弟家、居間~

ミカヤ   「まったく、こんな時に限って役に立たない長男なんだから!」
リン    「ダメだ、電話にも出ないわね・・・」
ミリンシア 「毒を吐いていても仕方ありませんわ。シグルドはまた探すとして、今はどうするか・・・」
リーフ   「やっぱり、記憶が戻りそうな所・・・アイク兄さんにとって思い出のある場所に行った方が良いよね(前から話してる事だけど)」
マルス   「兄さんにとって思い出のある場所・・・ってドコ?」
リーフ   「そりゃガリアとかグレイル工務店とか・・・・・・とか・・・えっと・・・」
リン    「・・・よくよく考えてみれば、アイク兄さんが行った事のない場所なんてある?」
ロイ    「アイク兄さん人気だから、色々連れ回されてるもんね・・・紋章町で行ってない所なんてないんじゃない?」
セリス   「え、じゃあドコに行くの?」
エリンシア 「それは・・・ええと・・・ドコに行きます?」
ミカヤ   「聞かれても困るけど・・・」
マルス   「皆目見当がつかないね・・・ドコに行くかは後回しにしよう」
エリンシア 「・・・あ!これなんて良いのでは?」
ロイ    「なにが?」
エリンシア 「治療として、催眠術なんてどうです?」
リン    「なるほど・・・確かにアイク兄さんって催眠術とか掛かり易そう・・・」
ミカヤ   「じゃあ的を絞りましょうか。紋章町の催眠術師は・・・っと・・・」
マルス   「待った!」
ミカヤ   「? どうしたのよ?」
マルス   「催眠術・・・もとい催眠術師はダメです」
ミカヤ   「え?だって催眠術なんて使えるの催眠術師くらいでしょ」
マルス   「じゃあ、『ネルガルさん』『魔リオンさん』『ガーネフさん』etc・・・この人達にアイク兄さんを託すつもりですか?」

全員    「 無 理 !」

マルス   「だから、やめておくべきです」
エリウッド 「よくよく考えてみたら催眠術とか洗脳の類ってFEにおいて悪役の専売特許みたいなものだしね・・・」
エリンシア 「次は同伴する人ですわね・・・これは結構重要ですわ」
セリス   「ウチの人、悉く記憶喪失化してるもんね」
リーフ   「それなりに実力があって、かつアイク兄さんの記憶に干渉出来るような・・・」
リン    「だから、私が行くってば」←前回工務店三人娘に出番を取られた人
マルス   「えぇ~、だってリン姉さんアイク兄さんの記憶とあんま関わりが」グヮシッ
リン    「文句を言うのはこの口か」←出番取られて不機嫌+積年の恨み
マルス   「ひへへへへへへ!!くひはひっはらはいへ!!」
リン    「ならドコならええっちゅーねん。オォ?」←何故か理解できてる
ロイ    ?煤u姉さん!?なんか訛ってる訛ってる!」
マルス   「や、ヤクザ口調が荒々しい性格とお似合いで」「まだ馳走が足らんか」グギギギギギギギギギギッ
マルス   「首は止め・・・あばばばばばばばばばばばばば(泡)」
ロイ    ?煤u兄さんから蟹の如き大量の泡が!」
エリンシア 「あ、そうだ・・・今日の晩御飯は蟹にでもしましょうか」
セリス   「いや止めようよ」
マルス   「げふぁ!ぜぇっぜぇっ・・・知らないオジサンが川原の向こうで手を振ってた・・・!」
リン    「いっそ語り合って来んかい」
ロイ    「いやだから訛ってるってば!」

463 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:58:28 ID:LxBhflX5

~2階、アイクの部屋~

エイリーク 「『今朝の飯 何を食べたか 覚えが無い』・・・なんてどうじゃ?」
ヘクトル  「捻りが無いからブー!もっと頑張ろうよぉ~」
アルム   「・・・人の声が耳に響く・・・もうやだ・・・一人部屋に行きたい・・・」
漆黒の騎士 (ホントに何なんだこの状況は・・・)

アイクの部屋で、彼等は何をしているのか?
暇潰しに俳句大会を催してるのだ。
ちなみに主催はエイリーク、司会及び審査員長はヘクトルである。

アイク   「・・・しかし、部屋でジッとしてろと言われたが・・・身体がウズウズしてくる・・・出てはダメなのか?」

少しげんなりした様子でアイクは漆黒の騎士に出たいと言うが、今までの経験からして何が起こるか分からない。
漆黒の騎士はアイクを宥める。

漆黒の騎士 「ダメだ。下手に動かれて記憶喪失になってもらっては困るからな」
アイク   「そうは言ってもな・・・」
漆黒の騎士 「ならば、イメージトレーニングをしてみてはどうだ?」
アイク   「そうか、その手があったな。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ピキーン)ムッ!」
漆黒の騎士 「どうしたアイク、何か思い出せたか?」
アイク   「・・・『夏の今 すべき事は スイカ割り』・・・」
漆黒の騎士 Σ「そっちか!」
ヘクトル  「ダメダメぇ~、それも捻りが無いよぉ~」
アイク   「むぅ~」
漆黒の騎士 (さっきから何を基準に捻り有る無いを判定してるのだアイクの弟・・・)
ヘクトル  「次はアルム君が考えてみようよ~」
アルム   「やだ・・・」

サラリとした口調でアルムは言う。
が、その口調が(現在オッサン化している)エイリークの癇に障ったらしい。

エイリーク 「なんじゃと!貴様さっきから同じような事しか言ってないではないか!」
アルム   「・・・絶対やだ・・・」
エイリーク 「誰が一言付け加えろと言った!なめとるのか!?」
アルム   「・・・勝手にやってれば良いじゃん・・・」
エイリーク 「なっなんじゃとぅ!?貴様武器を持てい!」

頭に血が登ったエイリークは、壁に立て掛けてあった訓練用の剣を手に取り、構えた。
その構えは従来のそれではなく、両手で剣を持ち、切先が目の先に来ている。
これは“突き”ではなく“振り”の構えだ。

ヘクトル  「あっ喧嘩はダメだよぅ~!」
エイリーク 「貴様は顔立ちが厳ついワリに口調が合ってなくて気色悪いんじゃ!」
ヘクトル  Σガーンッ!
漆黒の騎士 「自覚してなかったのかアイクの弟・・・」
アルム   「さっさと勝って終わらせよ・・・」
エイリーク 「上等じゃあ!覚悟しろアツム!!」

ここまで来たら、もはや手のつけようが無い。
怒りで周りの見えなくなったエイリークは、アルムに飛びかかる。
対するアルムは、ちょうど自身の後ろにあった訓練用の剣で応戦しようと構える。
アルムもまた、従来のとは違う構えだ。

アルム   「・・・僕、アルム・・・」

 ガギィン!!

464 :LOST MAN:2010/07/13(火) 14:59:37 ID:LxBhflX5

~1階、居間~

リン    「うん?」
セリス   「どうしたの、リン姉さん?」
リン    「今、金属音がしなかった?」
ロイ    「あ、僕も聞こえた」
エリウッド 「また上で騒いでるのかな・・・大人しくしてって言ったのに・・・」
マルス   「あの連中が大人しくしてるとでも?」
エリウッド 「それもそうだね」
マルス   (大人しくするはずが無いから漆黒さんを同行させたはずなんだけど・・・なにやってんだろ?)
ロイ    「・・・僕、心配だから見に行って来るよ」
エリンシア 「ロイちゃんだけでは心配ですわ・・・」
マルス   「あ、僕も行くよ」
リン    「(二人だけじゃ心配ね・・・)私も一緒に行くわ」
マルス   「え~、なんで一緒に」「次は18番のパイルドライバーを・・・」「いざ行かん兄の部屋!」

~2階、アイクの部屋~

エイリーク 「ぬおおおお!」
アルム   「えい」
ヘクトル  「やああああ!」

兄弟喧嘩は短時間で燃え上がったらしい。
訓練用の戦斧を持ったヘクトルまで参戦し、さらに喧嘩は熾烈化する。

アイク   「やめろ!やめるんだ!」
エイリーク 「止めてくれるな兄者!ワシはコイツが泣くまで戦うのを止めない!」
漆黒の騎士 「今は兄弟で喧嘩してる場合ではないだろう!」
ヘクトル  「たぁ!」
エイリーク 「ぬぇい!」
アルム   「やあ」

兄と漆黒の騎士の静止も聞かずに、3人は剣と戦斧を叩き付け合う。
アルムがエイリークに攻撃すればヘクトルはアルムに。
ヘクトルがアルムに攻撃すればエイリークはヘクトルに。
エイリークがヘクトルに攻撃すればアルムはエイリークに。
そして最後に3人が同時に各々の武器を振り上げ、最後の一撃と言わんばかりにお互いの得物を叩き合わせる。
・・・が、ここでアクシデントが発生した。

ヘクトル  「あっ!私の戦斧が!」

そう、ヘクトルの戦斧の刀身の部分だけ折れたのだ。
戦斧の刀身は、宙を舞って部屋の扉の前へと放物線を描き落ちていく。
だが、間が悪い者というのはどこにでもいる。
ちょうど部屋の扉がガチャッと開かれた。
そこから顔を出したのは、先程下から登ってきたマルス・・・ではなく、隣の部屋に居たエフラムだった。

エフラム  「うるさいぞお前等、一体今度は何を」

そこまでいうと、エフラムは床に『ズガンッ!』という音と共に仰向けに倒れ込んだ。

2人    「あ゙」
アルム   「・・・」(汗)

465 :LOST MAN:2010/07/13(火) 15:04:08 ID:LxBhflX5

今まで喧嘩してたのが嘘のように静かになった3人の額には、冷や汗が浮かび上がっていた。
引篭もり風クールとなったアルムまでもが冷や汗を流している。
そこに、ちょうど下から登って来たロイ達が、目を点にして、シュバッとエフラムの下へと叫びながら駆けつける。

ロイ    ?煤u脳天クリティカルヒットォォォオオオ!!」
マルス   ?煤uヤバイって今までの流れからして!」
リン    「ちょっと!また記憶無くなったらどうするのよ!?」
アルム   「・・・知らない・・・」
エイリーク 「何も知らんのォ、記憶喪失じゃから」
ヘクトル  「うんうん。キオクソーシツだから」
リン    「都合の良い記憶喪失だなオイ」
ロイ    「エフラム兄さん!大丈夫!?自分の名前とかわかる!?自分が誰か分かる!?」
エフラム  「名前だと・・・?」
ニヤァ
エフラム  「知るかァ!ギャハハハハ!!」
ロイ    Σ「重症だー!」

もはや御約束の域である。

 TO BE CONTINUED

・・・うん、大分思い切ったコトしちゃったなぁと思ってるよ、エフラムに対して。(他の人にも言えることだけど)
こんな感じのキャラがしばらく続きます。ええ、続いちゃうんです。
あなたの好きなキャラが崩壊してしまうかもしれませんが・・・ご了承ください。