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Last-modified: 2012-08-31 (金) 00:35:21

571 :スター俳優マルス! 序章:2010/07/23(金) 08:38:06 ID:V5gWN9XY

リーフ「今日は比較的平和だったな。きずぐすり3回で済んだし。ただいま~」
本当に平和ならきずぐすりなど使わないということを考えないリーフは靴を脱ぎながら居間に向かう
リーフ「今日のおやつは何かなー…ってなんだろう?」
リーフが居間に入ると襖の奥から声が聞こえてくる
リーフ「お客さんかな?でもこの声は聞き覚えがあるぞ」
リーフは机の上にあった煎餅を取りつつ迷わず聞き耳を立てた
リーフ「この声はマルス兄さんかな。もう1人は誰だろう?」
耳には聞き慣れたマルスと凛々しい誰かの声が聞こえた
???「来てくれると信じてました」
マルス「君のためなら僕はどんな困難も乗り越えてみせるさ!」

リーフ「何やったんだろう?マルス兄さん」
リン「あの声はシーダさんじゃないわね」
リーフ「ってリ…ムガッ」
リン「シー!気づかれるでしょう!」
いつのまにかリーフの隣で聞き耳を立てていたリン
幸い2人のやり取りは気づかれず、部屋の中では会話が続いていた

???「………さま!私、あなたのことが…」
マルス「ああ、ようやく2人で会えたんだ…僕だって君のことが…」
沈黙する2人…興奮する2人…突撃する1人…って、え!?
どこからか現れたヘクトルがいきなり襖を開き突入した
ヘクトル「マルス!君にはシーダさんがいるだ…ろ」
リン「……え!」
リーフ「え、エイリーク姉さん…な、何してるの!?」

マルスと会話していたのはマルスの姉、エイリークであった…

572 :スター俳優マルス! 1章 1/2:2010/07/23(金) 08:41:53 ID:V5gWN9XY

シグルドは激怒した!部屋の中で抱き合うエイリークとマルスを見たからだ
リーフ「ってシグルド兄さんいつの間に来たの!?」
シグルド「KINSHINは許さんぞ!!せいっ!」ビュン
カキーン!グサッ!ヒトデナシー!
マルス「みんな落ち着いてよ!僕には時間がないんだ!」
ヘクトル「本気なのか…2人とも?」
エイリーク「ええ!私たちは真剣なんです!」
ドサッ…居間から何かが落ちる音が聞こえた。皆が振り返るとエフラムが立ち尽くしていた
エフラム「……エイリーク…お前…マルスのことが…うぉぉぉぉ!!」ドタタタタ
リン「あ!?エフラム兄さん!!」
シグルド「そうか…そこまで本気だったのか…なら」
リーフ「ちょっと兄さん!今ティルフィング抜かないd…ギャァァ!ひとでなしー!!」
シグルドがリーフから抜いたティルフィングをマルスに向かって構える
皆が止めようとしたその時兄弟家に新たな客が来た
ピンポーン!
シーダ「こんにちはー!マルス様いますか?」
エリウッド「あれ、シーダさんか。マルスに用かい?とりあえず上がっていきなよ」
タイミングよく?帰ってきたエリウッドがシーダを招き入れる
慌てるリーフ、リン、ヘクトル。今にも斬りかかりそうなシグルド
そして少し離れて待つマルスとエイリーク
シーダ「マルス様、約束通りお邪魔させていただきます」
マルス「やあ待ってたよシーダ。じゃあ早速部屋に行こうか」
エイリーク「マルスも少し上手くなったわよ」
シーダ「本当ですか?エイリークさん、私にも手取り足取りお願いします」
この会話で居間に赤い水溜まりが出来たのは言うまでもない
リーフ「兄さん!姉さんだけではなくシーダさんまで…ギャァア!ひとでなしー!」
マルス「ああ、もういい加減にしてよね!僕は演劇の練習をしてるんだよ!」
エイリーク「あの…もしかして皆で私とマルスのこと誤解してた?」
リン「え!?演劇!?」
マルス「そうだよ、来月にシーダと僕が主演でやるんだよ」
ヘクトル「だから抱き合っていたのか…」
シグルド「信じてたぞマルス」
マルス「さっきまで人を斬るつもり満々でしたよね?」
リーフ「で、何で兄さんが主演で出てるんだい?」
シーダ「わ、私がお願いしたんです」
マルス「まあまあ、今から説明するよ」

573 :スター俳優マルス! 1章 2/2:2010/07/23(金) 08:44:22 ID:V5gWN9XY

~回想開始 学校にて~
シーダ「ま、マルス様。実はお願いしたいことが…」
マルス「なんだいシーダ?」
シーダ「私と一緒に来月の舞台に出てください!」
マルス「はいぃ!?出るの!?見るんじゃなくて?」
シーダ「どうしてもマルス様と出たいんです!お願いします」ウルウル
マルス「(うっ!?そんな泣きそうな顔で上目使いで見られたら…)あ、ああ…いいよ」
シーダ「ありがとうございます!放課後また来ますので!」タッタッタ
マルス「しかし何で素人の僕に頼むんだ?」
マリク「あれ?来月の舞台は知らないんですか?」
マルス「マリクか。いや、僕にはわからないんだ」
エスト「マルス先輩に説明しましょう!」
パオラ「シーダさんがヒロインで演じる役は!」
カチュア「主人公とキスシーンがあるんですよ!」
マルス「あ、ありがとう(ていうか君達どこから来たの?)」
マリク「マルス様が好きなシーダさんはマルス様とキスシーンをしたいんですよ」
マルス「納得したよ…ならシーダのためにも頑張るか」
パオラ「安心してくださいマルス様」
カチュア「私たち3姉妹とマリクさんも」
エスト「シーダさんに頼まれて出ますから」
マリク「僕達は演技指導のフィーナさんから習います」
マルス「えーと僕は?」
フィーナ「シーダさんから習ってくださいね」

マルス「とはいえシーダも練習したいだろうし困ったな…」
放課後シーダから台本を受け取り、家に来てもらう約束をした後
悩みながら帰路を歩くマルス。そこへたまたまエイリークとばったり会った
エイリーク「あらマルス、その台本はなにかしら?」
マルス「エイリーク姉さんか、実はカクカクシカジカで…」
エイリーク「なるほど、なら私が2人の指導をしてあげるわよ」
マルス「え!いいの?」
エイリーク「今は生徒会長の仕事も少ないし、部活も休みだからね」
~回想終わり~
マルス「という訳。わかったかな?」
リン「マルス、あんた偉いわね…」
マルス「そうだよ、無駄に食ってばかりいるリン姉さ…痛い痛い!ギブ!ギブ!」
リン「少しでも褒めた私がバカだったわ…」
エイリーク「まあという訳で練習するから邪魔しないでね」
4人「「「「はーい」」」」
ヘクトル「ところでシグルド兄貴…仕事は?」
シグルド「………しまった!?」
エリウッド「うっ…また胃が…」
こうしてマルスとシーダとエイリークによる特訓が始まった
2章に続く

ちなみに先程泣いて飛び出したエフラムはヒーニアスやゼト、サレフに遭遇
キサマラガフガイナイカラエイリークガーアータスケテエイリークコノヒトデナシーと街中に響いたらしい