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Last-modified: 2012-09-01 (土) 13:30:33

ある日のカレー屋マラドにて

「アイクさん、イレースさん、いらっしゃいませ。そろそろ来るころだと思ってました」
「…どうも」
「まあ、最近はいつもこの時間に来てるからな。でも今日は俺達だけじゃないぞ」
「おー!本当にこんなところにカレー屋あったんだ!ミストも早く来なよ!」
「中は結構綺麗だね…元が山小屋って聞いてたけど全然そんな感じしないなあ」

アイクの陰から青髪の元気が有り余っていると言わんばかりの活発な女性と、栗色の髪の明朗そうな女性が現れる。

「ん?あんたが店長?」
「はい、そうですけど…何か?」
「私達、今日はあなたにお話しがあって来たんです」
「…なので、ちょっといいですか…」
「え?え!?」
「…何だあいつら?」

何か言う隙すら与えられずに、三人に店の奥に引きずられるフリーダ。

「ち、ちょっと…何なんですかいきなり…」
「んーと…うちの大将のことどう思ってる?」
「え?大将って…もしかしてアイクさんのことですか?…いや…それはその…」
「ああいや、みなまで言わなくていいです。聞いてますから」
「ええ!?き、聞いてるって誰から!?」
「…私です」
「…そ、そうですか」
「で、そういう考えを持ってる人は捨て置けないなと思って来たの」
「しょうがないとは思うんですけど、やっぱりはっきりと言っておかなきゃと思いまして」
「…話を聞いてくれますか?」
(な、何この状況!?何で私いきなり奥に連れ込まれて三人に詰め寄られてるの!?)

現在の状況↓

 ワ
ミフイ
 壁

(何この助けて!って叫びたくなるような配置は!?もしかしてこの二人もイレースさんと同じでアイクさんを…
 ってことはライバルの排除とかで私を!?も、もしかして殺され…!?)
「辛いこと色々あると思うけど、深く考えちゃ駄目だぞ!」
「諦めずにアタックするのも大事ですけど…本当に無理なときもあるから、あんまり無茶なことはしないで下さいね」
「…あんまり焦るとよくないですよ」
「…え?あ、あの…一体どういう…?」
「ん?ああ、いやー…また大将にやられちゃった子がいるってイレースから聞いてさー。本気だったら辛いこと色々あるよって言わなきゃと思って」
「私達も付き合いは長い方なんですけど、全然進展無くて…」
「…ライバルと言うか…仲間みたいな感じです」
「は、はあ…」
「で、大将ってあの性格じゃない?バッキバキに心を折られることになったら可哀想だなと思って忠告に来たってわけ」
「そ、それはどうも…あの…またって言ってましたけど、他にも私達と同じ気持ちの人はいるんですか?」
「それはもう、うちの職場にもまだいますし…別の仕事してる人も…ラグズにもいますよ」
「あと…ベグニオンのトップもそうだよね」
「え!そうなんですか!?それは凄いですね…」
「…あと…神様にも」
「か、神様!?」
「とにかく、酷い折られ方されないように気をつけて!」
「いつでも相談してくれていいですから」
「…頑張りましょう」
「は、はい…(本当に…アイクさんって何者なんだろう…)」

カレー食ってたら唐突に思いついた。アイクの嫁候補ってアイクに女性に興味を持たせるという理由で団結してそうな気がするんだぜ