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Last-modified: 2012-09-01 (土) 01:47:54

51 :スター俳優マルス 4章1/2:2010/07/25(日) 12:27:12 ID:QW/ciYoT

エフラムがいろいろと誤解してから二週間が過ぎた
マルスはエイリークとの特訓の他に全体練習にも参加していた

マルス「ふう…何とか間に合ったね」
マルスは特訓の末、ギリギリ二日前でマリス王子役を完璧に演じ切ることに成功した
シーダ「マルス様は凄いですね。完璧でしたよ」
マリク「僕達よりも台詞も出番も多いのに…さすがです」
マルス「エイリーク姉さんのおかげだね。あ、頼んでいたのはあるかな?」
マリク「あ、これですね。はい、どうぞ」
マリクが差し出したのはこの舞台のチケットである
マルス「せっかくだしみんなにも見てもらいたいからね」
シーダ「最初は恥ずかしがっていましたよね」クスクス
マルス「それは言わないでね。あとエイリーク姉さんがシーダに来てほしいってさ」
シーダ「はい、わかりました」

ちなみにマルス達が楽しそうに雑談している裏では…
ドーガ「楽しそうだな」
アベル「そうだな」
カイン「俺達はあくまで裏方だし仕方がないさ」
3人が泣きながら後片付け等の裏方仕事をしていた

シーダが兄弟家に来ると、すぐにエイリークが応対する
エイリーク「ああ、シーダさん。実はエフラム兄上にこれを渡したいからペガサスに乗せてほしいのです」
シーダ「ええ、わかりました。場所はどこですか?」
エイリーク「利府薬寺です」

いろいろと誤解してから約三週間、エフラムは利府薬寺の裏の滝で1人滝に打たれていた
剃髪はまだ済ませていないがこのまま出家も悪くないかともエフラムは思い始めていた
しばらくして、日課の修行を終え、エフラムは寺へ戻ってきた
エフラム「ただいま戻りました」
リフ「うむ、エフラム君。君にお客さんだ」
エフラム「客?」
エイリーク「エフラム兄上、お久しぶりです」
エフラム「エイリーク…とシーダさんか。何の用だ?」
エイリーク「明後日、この場所に正装して来ていただきたいのです」
エイリークの持つチケットはマルス主演の舞台のものである
ちなみに正装をしてもらうのはそれなりの場所であるためである
しかし芸術関係に疎く、未だに勘違いしていたエフラムはまたしても勘違いした
エフラム(こ、これは…まさか結婚式の…)
エイリーク「確かにお渡ししました。ではお待ちしています」
エフラムの返事を待たずにエイリークとシーダは去っていった
残されたエフラムは呆然としていた。すると隣にいるリフが話し掛けてきた
リフ「エフラム君、確かに彼女は異端かもしれない。けどいい妹じゃないか」
エフラムの勘違いを知らないリフはビラクの勘違いを信じていたエフラムの話を信じていた…
エフラム「はい…でも俺は」
リフ「行ってきなさい。彼女はわざわざ君に会いにきたのだから」
リフはたとえ避けられていても血を分けた兄、きっと幸せになった姿を見てもらいと勘違いしていた
エフラムは説明は何も言わないリフの考えを見抜き、腹を括った
エフラム「リフ殿…お世話になりました」
リフ「うむ、君はまだ若い。新たな道を探すのだ」

こうしてエフラムは更なる勘違いしたまま劇場へと向かうのであった

52 :スター俳優マルス 4章2/2:2010/07/25(日) 12:27:55 ID:QW/ciYoT

エフラムが下山して紋章町に向かっている頃、兄弟家では…

エイリーク「素晴らしかったですわね。2人とも息もピッタリですし」
シーダ「エイリークさんのおかげです」
エイリーク「私はただ頑張る2人を後押ししただけですよ」
シーダ「そんなことないです」ザバッ!
エイリーク「…それにしてもシーダちゃんも意外と胸があるわね」シクシク
シーダ「い、いきなりどうしたんですか!?」 (///)
エイリーク「私にも分けて~」ザバン
シーダ「え!?きゃっ!?」ザバッ

マルス「エイリーク姉さん…見境ないね」
ミカヤ「うちの風呂は壁が薄いから会話が丸聞こえね…」
エイリークの誘いで兄弟家に泊まることになったシーダはエイリークと風呂に入っていた
風呂でのやり取りは居間に集まる兄弟達に会話が丸聞こえであったのだが…
エリウッド「でも楽しそうじゃないか」
ロイ「エリウッド兄さんは最近エフラム兄さんがいないから体調が良さそうだね」
アルム「ところでみんなは血溜まりに浮かぶリーフ兄さんは無視なの?」
セリカ「リーフ兄さんは大丈夫よ、それより私を気にして」イチャイチャ
シグルド「KINSHINは許さないぞ!ふんっ!」ヒュッ!
リーフ「シ、シーダさんもエイリーク姉さんの毒g…ギャァァア!?ひとでなしー!」
ロイ「ファルシオンにティルフィング…これは酷い」
リン「ところでマルス、シーダさんは誰の部屋に泊まるの?」
マルス「さすがに男連中の部屋はダメだよね」
エリンシア「ならミカヤ姉さん、私、エイリーク、リン、セリス、セリカね」
ここぞとばかりに光らせる女性陣(セリス除く)
シーダに学校でのマルスのことやマルスとの馴れ初めを聞くためである
ミカヤ「な、なら私の部y…」
エイリーク「シーダちゃん、ちょっと狭いけど我慢してね」
シーダ「いえ、最後の確認も兼ねて演技指導お願いします」
アイク「決まりだな」
女性陣 「…orz」

マルス「さて、僕は台本の確認しようかな」
悔しがる女性陣をスルーし、男性陣は各々の部屋に移動した

ロイ「ところでさりげなくセリス兄さんが女性陣に入れられてたよね?」
リーフ「まあセリス兄さんだし」
ロイ「そうだね…まああの部屋ならシーダさんも大丈夫か」
リーフ「シーダさんがマミー君を見たらどうなるか気になるね」

5章へ続く