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Last-modified: 2012-09-03 (月) 18:52:25

15 :夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(深夜 後編)1/2:2010/08/20(金) 11:21:57 ID:a1fgh0DR

深夜、真っ暗な砂浜にリーフとミランダの2人は座り込んだ
リーフ「それで…話したいことは何かな?」
リーフは手に缶コーヒーを持ち飲みながら尋ねた
ミランダ「あの…昨日の夕方、ビーチでナンナと何があったんですか?」
リーフ「……それは僕からは言えないかな。ナンナから聞いて」
ミランダ「ナンナはリーフから聞いてと言ってました(嘘だけど)」
リーフ「……たまたま…たまたまなんだけどナンナのトップスが取れて
   何も知らない僕がナンナを心配して近づいたら見ちゃったんだ」
ミランダ「…なるほど(それはリーフもナンナも言わないわけね)」
リーフ「この話題はこれでおしまい。他には何かある?」
ミランダ「ええ…リーフは私のことは好きですか?」
リーフ「うーん…好きか嫌いかって言うなら好きだよ?」
ミランダ「ではナンナはどうですか?先程キスしたみたいですが」
リーフはミランダの発言に飲んでいたコーヒーを吹き出した
リーフ「ゴホッ、ゴホッ…ちょ!?なんで!?さ、さてはサラだな…」
ミランダ「私もリーフのことが好きですわ…」
リーフ(ミランダまでナンナと同じような感じが…何故?)
ミランダ「リーフは私のことはどう思ってるのですか?」
リーフ「好き…かな。これが愛してるのか友達のなのかはわからないけど。
   ナンナにも同じことを言ったけどさ…まだ待っててほしい」
ミランダ「わかってます…リーフのその言葉さえ聞ければ満足です」
リーフ「うん、はっきりと決めれなくてごめん」
ミランダ「いいんです…リーフらしいから。でもこれぐらいはいいわよね…」
リーフ「え?」
ミランダはリーフの唇を奪う。もっともミランダも初めてなのであっさりだが
ミランダ「ふふ…ナンナには先越されたけど私の初めてです」
リーフ「………」
暗闇なので互いに見えないが両者の顔は赤くなっていた
ミランダ「では私はこれで帰ります。ありがとうございました」
リーフ「………」

サラ(さて、ミランダが帰ってくる前に後片付けをしないと)
覗いていたサラはウォッチをやめてワープの杖を取り出した
そして隣にいるロイやエフラム、ソフィーヤやミルラを元の部屋に戻す
もちろんアイクやエリウッド、ファリナもである
そしてソフィーヤの置いたお酒を回収するとサラは温泉に向かっていった

砂浜でしばらく固まっていたリーフは我にかえって旅館に戻っていた
リーフ(ナンナといいミランダといい今日は精神的に疲れたな…)
ふと『温泉』の看板が目に入りリーフは温泉に入ろうと考えた
リーフ(温泉に浸かりながらゆっくり考えようかな…)

16 :夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(深夜 後編)2/2:2010/08/20(金) 11:24:40 ID:a1fgh0DR

弱い明かりが暗闇を少し和らげているところに温泉はあった
リーフ「ふぅ…やっぱり広い風呂はいいね。落ち着くよ」
リーフはその温泉でゆっくり身体を休めていた。いや肉体的疲労はないけど
ナンナとミランダから好きと言われてテンパっていたのかもしれない
普段はあまり考えてなかったが今後は真剣に考えるべきなのだろうか
そんなことを考えているとふと温泉に誰かいるのに気がついた
リーフ(…あれ?脱衣所には何もなかったから気づかなかったな…)
リーフ「あ、あの…いい湯ですn…げっ!」
リーフが声をかけた相手が振り返るとそこにはサラがいた
リーフ「サ、サラ!?なんでいるんだよ!ここ男湯!」
サラ「クスクス…この温泉は入口が別の混浴よ」
リーフ「な、しまった…昼間とかに来るべきだった…」
ちなみに兄弟達が入るのを防ぐためシグルドが日中は見張っていたらしい…
つまりシグルドも寝た時間にしか入れないのでリーフの野望は成立しないのだ
サラ「フフ…相変わらずねリーフ。2人から告白されたのに」
リーフ「…それとこれとは話は別さ。だいたい何でいるのさ?」
サラ「私もリーフとお話しようかと思って」
リーフ「(サラもか…)それで話って何?」
サラ「その前に…」
リーフ「何を…むぐっ!?」
サラはいきなりリーフの口を自らの口で塞ぐ
リーフ「ぶはっ!!サ、サラ!?今何を飲ませたの!?」
サラ「クス…昨日のお酒」
リーフ「ッ!?そうか!ナンナとミランダにもさては飲ませたな?」
サラ「ナンナは誤飲、ミランダは自分の意志で飲んだわ。私のせいじゃないわ」
リーフ「それで…これを僕に飲ませたのは何故さ?何を聞きたいんだ?」
サラ「そうね…リーフの秘密をいろいろ聞くのも楽しそうだけど…今回は別よ」
リーフ「楽しそうなんだ…いや、できれば勘弁願いたいけど」
サラ「このお酒、アルコールの他にも理性を分解するわ。
  けど更にもう1つ、記憶を分解するのよ。だいたい2時間程度」
リーフ「…確かに宴会の時は宴会が始まってからの記憶がない…」
サラ「ナンナがあなたに告白したのが1時間前。余裕があるわ」
リーフ「つまり…僕から2人の告白を消すつもりか…何故だ?」
サラ「そうね…理由はいくつかあるけど秘密。1つだけなら言おうかしら。
  あの2人だけが忘れてしまうのは可哀相だから…」
リーフ「…なるほど…ッ!?サラ…あのお酒に睡眠薬も入れたな……zzz」
サラ「…並の人間なら1分もかからず寝る薬なのに…3分も耐えたわね…」
温泉で意識を失ったリーフをサラはワープの杖で部屋に送り、
サラも温泉からあがり部屋に戻るのであった

3日目に続く