29-202

Last-modified: 2012-09-03 (月) 19:25:29

202 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 破1/3:2010/08/30(月) 00:17:12 ID:9OQXGIK6

さて、イリオスが叫ぶ30分程前、兄弟家ではマルスがミカヤを怒っていた
「まったく…あなたという人は…何をしたんですか?」
「べ、別に何もしてないわよ!だからマルスちゃん落ち着いて」
「隠しても無駄です。さっき今日は楽しくなるわって呟いてました」
「…地獄耳ね。でも絶対言わないわよ!」
「…わかりました。おーいロイ、チェーンソー持ってきて」
「いやぁぁぁ!わかった!わかったからチェーンソーはやめて!」
「…わかればいいんです。それで、あなたは何をしたんですか?」
「えーとね…ちょっとイリオスとオルエンの魂を入れ換えちゃった、テヘ」
「………なんてことをしてるんですか…リーフ、イリオスさんの家わかる?」
「わかるけど…行くの?」
「うん、身内…ていうか憑き物?の責任を取らないとね」
「えー…なら私帰るわ………はっ!ユンヌったら…なんてことを…」
「マルス兄さん、ユンヌさん逃げたけどどうするんだい?」
「簡単さ…あ、アイク兄さんがいきなり服を脱ぎだしたぞ!?」
「どこっ!?アイクの裸はどこっ!?」
「…単純だね」
「さ、みんなで縛ろうか」

しばらくしてユンヌは簀巻きにされ、マルス、リーフ、ミカヤに引きずられていた
「あそこのアパートがイリオスさんの家だね」
「OK、じゃあ行こうか」
「大丈夫かしら…」
「むぐー!むぐむぐむぐー!!」

落ち着け…どうやらよくわからんが今の俺はオルエンだ
ということは目の前で寝ている俺がオルエンなわけだ…たぶん
起きて叫んでから急いで鏡を見た俺はオルエンだった
何でもありなこの町とはいえ、身体が入れ代わるのは兄弟家だけだと思ってたぜ…
とりあえずオルエンを起こそうか悩んだが…パニックになられても困るから放置だ
しかしこの状況…フレッドもだがセーラやドロシーにばれてもやばい
あいつらにばれたら変態の烙印を押されてしまう……今でもそんな気もするが
さて、普段ならともかく昨日が昨日なだけにこいつの身体はいろいろ痛い
頭なんて二日酔いをさらに酷くしたとしか思えない…飲み過ぎだ
あと肩もいたいしお腹の辺りも微妙に痛い…やけ酒してたぐらいだから胃炎だろうか…
つーかこいつ結構肩凝ってるな…今度揉んでやるか…
そんなことを考えていたらドアが突然開かれた…って泥棒!?
「おはようございます。イリオスさんいますか?」
「その声は…リーフか?」
「…ああ、本当に入れ代わってますね…」
「ごめんなさい…私が至らないばかりに…」
「むぐぐ…むぐー!」
な、何でこいつら俺が入れ代わったってわかるんだ!?

203 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 破2/3:2010/08/30(月) 00:17:58 ID:9OQXGIK6

「かくかくしかじかでして…本当にご迷惑をおかけしました」
「あ、ああ…原因がわかれば大丈夫だ…早く戻してくれ」
「…それが……明日の夜までは戻せないみたいです」
…………………どうしよう…俺、明日仕事なんですけど
「とりあえず明日は僕とリーフがお互いのサポートに回ります」
「それは助かるが…何が狙いだ?」
「別にフリージ財閥のスキャンダルを掴むつもりはありませんよ」
「別明日のにFETVのゲストにお姉さんが出るからじゃないよ」
…わかりやすい奴らだ。まあFETVの明日のゲストはバアトルだけどな
「とりあえず今日はお互いに状況を整理してください」
「あ、ああ…けどオルエンがまだ寝てるんだが…」
「ああ、そうでしたね。ミカヤ姉さん、レストお願いします」
「はい、レスト」
「う…うーん…あれ?ここは?」
「おはようございます、オルエンさん」
「あれ?あなたはミカリンさん?どうしてここに…」

さて、ここは簡潔にオルエンに説明した時のことを話そう
ぶっちゃけオルエンに鏡を見せた瞬間パニックになった
ダイムサンダをぶっ放そうとしたが俺なので不発…嬉しいような悲しいような…
ゆっくりとミカヤさんがオルエンに説明をしてくれたので泣きべそをかきながら落ち着いた

「…まあ私たちも過去に兄弟でシャッフルされましたから落ち着いてください」
「…ところでつかぬ事を聞くが…その時にトイレとかはどうしたんだ?」
ガラッ!
「この粉を使われよ!」
……おい、うちのドアは引き戸ではないはずだ…って圧縮されとる!?
「…ではさらばd…」
「待て!ドアの修理代払いやがれ!」
「…………この…Gを使われよ」
いやいやながら修理代を手に入れたぞ。あとでグレイル工務店に頼むか
「…僕たちが同じ目にあった時はトイレは転移の粉を応用してことなきを得ました」
「…お、お風呂はどうしました!?」
あー…1番考えたくなかったことを聞いてるよ…さすが天然お嬢様…
「…その……我慢してください」
「…………はい」
…なに、このめちゃくちゃ気まずい空気。変態女神のせいだよな…
「では僕たちは明日の朝また来ます。今日は…頑張ってください」
「あ、ああ…ありがとう。明日もよろしく…」

リーフたちが帰ったあと、気まずい空気が流れる…当たり前だろうけどな
俺だって泣きたい気分だよ……目の前で情けなく泣いてる俺の顔見てると

204 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 破3/3:2010/08/30(月) 00:18:43 ID:9OQXGIK6

この気まずい空気を打開するためにオルエンに話しかけてみることにした
「な、なあ…どうして昨日俺の家で酒飲んでたんだ?」
「…実は…」
話を要約するにケンプフに嫌がらせやセクハラをされてストレスが限界
そのうえフレッドやラインハルトも現在出張のため家にいない
俺に相談しに行ったら24時間テレビでいなかった
待っている間に持ってきたお酒を飲んでから記憶が曖昧だそうだ
最初はチューハイとかだったらしいな…あれらはどこかで買いに行ったようだ
「そ…そうか…それは辛かったな。セクハラを訴えたりしないのか?」
「うん…訴えようとしたんだけどね…証拠もないし嫌がらせも悪化するから…」
「そういえばお前の部所はお前とフレッド以外ケンプフの息がかかってるんだったな」
「兄上やフレッドに相談しにくいからイリオスに相談したかったの…」
「そうか…まあ今日はゆっくり考えようか。それにしても…」
「それにしても?」
「お前、よっぽどストレス溜まってるんだな。胃にもきてないか?」
「………イリオス……それどうして思ったのかしら?」
「…?いや、だってお腹の辺りが痛むからだけど」
「………そう」
…?変なやつ?なんか変なこと言ったっけ?

さて、このあとも会話等で今日は何とか外出しなかったので凌げた
ちなみに昼飯や夕飯は出前だ。これでなけなしの24時間テレビの手当がパーだ…
問題は明日だ。オルエンの仕事は俺でもなんとかできるのはわかった
だが問題は俺の仕事だ。正直素人には難しいぞ
リーフが器用に熟せるからサポートはしてくれるが…不安だ
あとケンプフの嫌がらせとセクハラもものすごく不安だ
ああ…そんなことを考えたら余計腹が痛む……寝よう

続く