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Last-modified: 2012-09-03 (月) 19:37:10

266 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 急1/4:2010/09/02(木) 01:01:14 ID:skfSp9+A

はぁ…あいつも本当によくこんな職場で頑張るよな…
昼休み、屋上でマルスと一緒に俺は弁当(オルエン作)を食べていた
「…ここまで見ていた限りだと立証は難しいですね」
「ああ…正直高校生の証言と同僚の証言だと同僚の方が強いだろうな」
午前中、確かにケンプフのセクハラや嫌がらせは数回あった
しかしどれも証拠がなく、ケンプフの息がかかった同僚しかいないのでは裁判に不利だ
「…せっかくの機会でしたし証拠を掴みたかったのですが…」
「ああ…ところでオルエン達は大丈夫だろうか?」
「一応兄弟や友人にFETVに何かあったら連絡をお願いしています」
「そうか…まあああ見えてオルエンは秀才だ。大丈夫だろうな」
「そうですね。朝4時出勤なのに弁当まで作ってましたもんね」
そう、オルエンを朝4時出勤なので3時に起こそうと思っていたら先に起きていた
そのうえ弁当まで作っていた…そういえばあいつも持って行ったが…

その頃、FETVでは昼休みをセーラ達が食べていた
「ね、ねぇ…今日のイリオス変だよね?」ヒソヒソ
「はい…何だか天然で優しくて気配りができるなんて変です」ヒソヒソ
「そ、それにあんなに綺麗な弁当なんて作れないわよね?」ヒソヒソ
「一応料理はうまいのですが弁当は質素なはずです」ヒソヒソ
「まさかだとは思うけどオルエンさんの弁当じゃないかしら?」ヒソヒソ
「…か、可能性はあります。聞いてみましょう」ヒソヒソ
「ねえ、イリオス。その弁当って自分で作ったの?」
「は…いや、わt…オルエンが作r…作ったんだぜ」
( ゚Д゚)( ゚Д゚)………(゚Д゚)(゚Д゚)
「いや…僕を見ないでよ…今日のイリオスさんは少し…いや、かなり?変だけどさ」
「うーん…カメラの使い方も下手になってるし大丈夫?」
「セーラさんが他人の心配をしている!?槍が降りますね」
「まあ…竜騎士の方が落としちゃったのかしら…?」
( ゚Д゚)( ゚Д゚)………(゚Д゚)(゚Д゚)
「…うん、まあ今日のイリオスさんは(ry」
「…私…イリオスのこと弄りすぎたのかしら?」
「…ちょっと…明日からもう少し優しくしてあげましょう」

イリオスの知らない間にセーラとドロシーはイリオスに優しくなるのだった

「でも…イリオスさん明日から辛いだろうなぁ」

267 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 急2/4:2010/09/02(木) 01:01:57 ID:skfSp9+A

……ケンプフが欝陶しい…近寄るな!息が臭い。眠りながら暴走しそうだ
「オルエン君、この書類に書き間違えがあるようだが?」
「す、すいません。すぐに修正します」
こいつ…朝から自分の気に入らない細かいところばかり注意しやがる
そのうえ近づく度に身体に触れてくる…正直気持ち悪い
マルスが証拠を撮ろうと潜んでいるが常に死角になるらしい
「ひっ!?」
「おや…すまないね。手が滑った」
こ、こいつ…よりによって胸に触りやがった…気色悪い…
「か、課長!セクハラで訴えr…ますよ!」
「事故だよ事故。証拠もないじゃないか」
「くっ…」
「それより修正だよ修正」
「………修正か…」
修正…ああ…修正しないとな……すまん、オルエン。俺もう限界
「……歯ぁ食いしばれ!そんな大人、修正してやるぅぅ!!」
「は!?…ぶげぇ!」
決まった…渾身の右ストレート!ケンプフは綺麗に椅子から落ちた!
「貴様!オルエンにベタベタ触りやがって!このっ!このっ!」
倒れたケンプフをこれでもかと踏みまくる。後のことは知るか!
「はぁ…はぁ…」
……ケンプフのやつ、やけに静かだな…生きてる?
「き、貴様…こんなことをしてただで済むと…」
「大丈夫じゃないですか?こんな写真が見つかりましたし」
ケンプフの机の下からマルスがひょっこり顔を出した…どこから出るんだよ
「写真?そんな写真のどこg…」
どれどれ、ケンプフが写っt…ってこいつ踏まれて喜んでやがる!?
「明日のFETVはフリージ財閥課長、部下に踏まれて恍惚で決まりですね」
「…だ、だがオルエンの暴行もあるぞ!お前達も見ただろ?」
ケンプフが部下に尋ねる。しかし誰も首を縦に振らない
「無駄ですよ。彼等は僕には逆らえない」
マルスはケンプフのいないうちに部下を裏工作で先に買収済みである
「まあついでにこんな物もあるんですけどね」
マルスが出したのはまた写真である。どれ…こ、これは!?
「き…貴様…どこでそれを!?」
写真には女性に叩かれて喜ぶケンプフの姿が写っていた
「これ領収書がフリージ財閥名義で見つかったんですけどね」
「…き、貴様…何をしたい?」
「いえ、ちょっと僕のお願いを聞いてくれればいいですよ」

別室に行くケンプフとマルス。残された俺は仕事に戻る
ニコニコしたマルスと落ち込むケンプフ帰ってきた時、マルスが耳元で囁いた
「これでオルエンさんへのセクハラは終わります。安心してください」ヒソヒソ

268 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 急3/4:2010/09/02(木) 01:02:40 ID:skfSp9+A

あのあとケンプフの嫌がらせやセクハラはなくなった
けど結局仕事は大変だから普通にやってても疲れたさ
「お疲れ様でした。ユンヌも連れて来ましたし行きましょうか」
向かうのはそろそろ今日の俺の仕事が終わるFETVだ

「…どうしてこいつ死んでるんだ?」
「さあ…?」
約束の時間に到着するとFETVの前には俺とリーフが立っていた
しかしリーフはよく見ると目が虚ろで話しかけても返事をしなかった

2時間前。最後の収録はリーフの目当ての番組であった
(この番組、毎回ゲストのお姉さんに質問するコーナーなんだ!)
リーフはシャナムに懇願し、ノーギャラで質問者役になった
(今日こそお姉さんと一緒にデートするんだ!)
意気揚々とスタジオに乗り込むリーフ。指示をもらいながら座る
「ほ、本番行きます。5秒前、4、3……」
「こんにちは。本日は特別に質問者を彼にお願いします」
「リーフです。精一杯頑張るのでよろしくお願いします」
「では早速今日のゲストです。どうぞお入りください」
(お姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さん)
「こんにちは。マンフロイ御祖父様の孫のサラです」
( ゚Д゚)………(゚Д゚)
「こっち見ないでよ」(フフ…社長にお願いした甲斐はあったわね。固まるリーフも可愛いわ)
「あら?お2人は知り合いでしたか?」
「はい、彼とは小学生からの付き合いです」
「そうなんですか」
「リーフには昔ですね…」

なんてリーフとの過去の話が2時間続いた訳だったりする
ちなみにサラは猫を被っていたので概ね好評だったらしい
リーフはそれからずっと固まったままであった

「さて、何とか今日もやり過ごせましたしよかったです」
「残念ね。もっとToラブるが欲しかったのに」
この邪神…これ以上俺をいじめないでくれ。胃がもたん

「どこかに同士がいる予感!蝶サイコー!」
「また壁が壊れましたわね…ぶっ飛ばして差し上げますから座りなさい!」
「エリンシア姉貴…許してくr…ぐふっ」
「姉上…すまなかった。次からはきt…ぐふっ」

「じゃ、戻すわね。MOTTOKONNTONOGAHOSHIKATT…あ、アイク!…あ、しまった」
ユンヌがよそ見をした瞬間、俺、イリオス、マルス、リーフ、アイクが光に包まれた
「ちょ!てめー!何しやがる!アッー!」

269 :イリオスがオルエンでオルエンがイリオスで? 急4/4:2010/09/02(木) 01:03:23 ID:skfSp9+A

…気がつくと俺は倒れていた。…うん、今度はきちんとついてるな
どうやら元に戻ったようだ。鏡、鏡…ってなんじゃこりゃぁぁ!?
鏡を見ると俺は俺の身体ではなく身体はリーフになっていた
「リーフはイリオスですか」
「…ああ…アイクはマルスか」
「はい、ちなみにイリオスさんの身体はアイク兄さんです」
アイクが指を差した先を見ればマスターソードで素振りしている俺がいた
「つまりオルエンの身体にリーフ、マルスの身体にオルエンか…」
急いでマルスの身体を介抱する
「おい、オルエン!しっかりしろ」
「う…うーん…って僕がいる!?」
…僕?この場にいるのはリーフとアイクだろ…ってまさか
「お前リーフか!?」
「イリオスさん!?じゃあ僕誰になってるの」
「リーフは僕の身体だよ」
「アイク兄さんはマルス兄さんか」
ってもしかしてオルエンは…
「あ、戻ったわ!よかったイリオス!」
俺の身体に抱き着くオルエン…間違いない。あれはオルエンだ
「貴様…お嬢様に手をだすなと…覚悟はいいな?」
ちょ!?フレッドがいきなり現れた!?剣を構えてる!
「む…よかろう。一手願おう」
おお…中身がアイクだからか俺がやけに威厳を感じる
あ、フレッドが一撃で吹き飛ばされた…俺つえー
あ、フレッドがすぐに立ち上がってまた切り掛かった。タフだなー
あはは…なんかもおどうでもいいや…ぐはっ!?
たまたま俺のサンダーが俺に当たる…こ、この人でなしー!
ってこいつの身体、さっきから流れ弾とかがあたりに来る!?ぐふっ
た…助けt…ウボァ…コノヒトデナシー…アッー!KINSHINハユルサンゾ-!KINNNIKU!
ちなみにこのあと通りすがりのアスタルテによって元通りになりました

2日ぶりに元の身体になった俺は銭湯に向かった
身体を洗い、疲れを湯で癒す。ああ…風呂は気持ちいい
風呂から上がり、コーヒー牛乳を飲んで俺はアパートに戻った
今日はさすがに部屋に戻っても誰もいない…少し寂しいな
買ってきた弁当を食べてさっさと寝ることにする
明日からあいつのストレスもなくなるし楽になるな
しかしマルスはどうやってケンプフを黙らせたんだろうか?
そんな今日1番の謎を考えているうちに意識は深い闇へと落ちていった

翌日から俺もオルエンも普通の生活に戻っていた…はずなのだが
…最近やけにセーラとドロシーが優しいのだ。いったい何があったのだろうか
オルエンはオルエンでケンプフに様付けで呼ばれてるらしいし…
何だろう…俺の知らない間にオルエンやマルスが何かしたのだろうか?
不安で最近胃が痛む…くっ…これも全てあの変態女神のせいだ…ちくしょう

終わり