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Last-modified: 2007-07-08 (日) 15:28:30

大きな星が

 

ヘクトル「お、いたいた」
エフラム「兄上、ちょっといいかな?」
アイク「なんだ 二人揃って。 ああ、手合わせか」
ヘクトル「いや、それもあるんだけどよ。ちょっと兄貴に頼みがあるんだ」
アイク「?」
エフラム「ぜひ今度の連休に兄上の修行について行きたい」
ヘクトル「さすがに平日に学校サボってついてくと、エリンシアの姉貴がキレるからな」
アイク「なるほど、そういうことか。
   わかった、今回は一週間ばかり篭る予定だったがお前達の時間に合わせる事にしよう」
エフラム「よし!」
ヘクトル「さっすが話がわかるぜ! 前から兄貴の修行に興味があったんだ」

 

       ~週末の深夜~

 

ヘクトル「……ま、まさか…マーモトードを…走り続けて抜けるとは……思わなかったぜ」
エフラム「さすがは兄上……出発した時から既に修行が始まっているとは」
アイク「いや、歩いていたら修行の時間が減る。
   それに慣れてない奴が昼に砂漠で走ると死ぬかもしれんからな」
リーフ「し………質問が……あり……ま…す…」
アイク「どうした?」
リーフ「なんで僕はここにいるんでしょう?」
ヘクトル「お前のことだから、どうせ連休中は部屋でゴロゴロしてるんだろ?」
エフラム「ちょうどいい機会だ、お前も少しは体を鍛えたほうがいいと思ってな」
リーフ「いや、いきなりこのメンバーで体鍛えろとか無理だし!
   というかむしろ死にますって! 
   大体なんで僕だけなんですか! エリウッド兄さんはマジ死ぬかもしれないからともかく
   マルス兄さんとかセリスとか! っていないし! 
   なんかすでに米粒大にしか見えないくらい離れてるし! スイマセンゴメンナサイオイテカナイデー!!」

 

     ~火竜の墓場~

 

アイク「とりあえず準備運動だ」
リーフ「もうラジオ体操とかやる意味無いくらい動きました」
アイク「来たぞ。しかし今日は4人だから大した運動にならんな」
リーフ「いや僕の目には飛竜と火竜があわせて30匹はいるように見えるんですが」
エフラム「なるほど、これが準備運動か」
ヘクトル「こいつは腕が鳴るぜ」
リーフ「僕帰っていいですか?」
アイク「いくぞ」

 

エフラム「くっ、さすがに囲まれるときついな」
ヘクトル「チッ、意外とタフだなこいつら」
エフラム「ヘクトル、兄上はどうしている!?」
ヘクトル「……あれを見てみろよ」

 

アイク「フンッ!」
飛竜「GYAAAAAAAAAAAAAA!!」
アイク「ハアッ!」
火竜「UGOOOOOOOOOOOOOO!!」

 

ヘクトル「俺たちゃ全力で戦ってなんとか互角って状態なのに
    兄貴は一太刀で一匹ずつ仕留めてやがるぜ……っとあぶねぇ!」
エフラム「すごい、あれだけの数に囲まれているというのに
    ピンチに陥るどころか押し返している」

 

リーフ「いやあああ、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! こっちこないでぇぇぇぇぇl!!」

 

      ~氷竜神殿~

 

アイク「二人とも随分腕を挙げたな、昔に比べると格段に強くなっている」
ヘクトル「いや、兄貴にそれ言われてもなんだか素直に喜べないぜ……」
エフラム「ああ、兄上の戦いぶりを見て自分の未熟さに情けなくなる……」
リーフ「僕もう帰りたいんですけど」
アイク「最初から強い奴なんていない。
   強さというものは常に己を磨き、歩き続けることでいつの間にか手に入れているものだ。
   お前達はまだまだ強くなる、自分を信じろ」
ヘクトル「そうだな……さっきの見て少し自信無くしちまったけど
   諦めたらそこで試合終了だって偉い人も言ってるしな!」
エフラム「心が洗われたようだ。今はまだ無理かもしれないが、いつかきっと兄上も超えて見せる!」
リーフ「あの、僕もう帰っていいですか? むしろなんで生きてるのか不思議なんですけどwww」
アイク「よし、それでいい。初日だし今日はお前達に合わせたペースにしたが
   明日からはいつもの調子で行く、しっかりついて来い!」
ヘクトル「おう!!」
エフラム「ああ!!」
リーフ「ちょwww今日よりヤバイってマジッスカwwwっていうか聞けよ人の話wwwwww」

 

      ~そして二日後~

 

アイク「ただいま」
エリンシア「あ、おかえりなさい♪」
リン「あら、生きて帰ってこれたのね」
ヘクトル&エフラム「…………(バタッ)」
エイリーク「きゃあ! 兄上!? ヘクトル兄様!?」
アイク「疲れてるようだ。セリス、ロイ、すまんが部屋に運んでやってくれんか?」
ヘクトル「や……やっぱ兄貴はバケモンだ……ぜ」
エフラム「兄上の強さの理由……判ったような気がする(ガクッ)」
ロイ「ヘクトル兄さんやエフラム兄さんですらこの有様だとしたら…リーフ兄さんは一体」
セリス「アイク兄さん、リーフ兄さんはどうしたの?」
アイク「ああ、忘れてた。これだ」
エリウッド「この麻袋がどうしたの?……って……(バタリ)」
ロイ「ああっ!袋の中を見たエリウッド兄さんが!!」
マルス「ん~、なんとなくオチが読めたよ(袋の中身を取り出す)」
リーフ「あ…スターライトエクスプロージョンが点いたり消えたりしている
    アハハハ…大きいなぁ。メティオかなぁ?
    いや、違う。違うな。再行動の星はもっとピキーンって動くもんなぁ」
エイリーク「まあ、リーフったら随分と詩情を身につけてきたのね」
セリス「アイク兄さんの修行に付き合ったのに目を据わらせて詩の朗読をするだなんて
   すごいやリーフ兄さん!」
マルス「ハハハ、リーフですらここまで変われたんだしリン姉さんもアイク兄さんの修行についていったら
   少しはおとなしくなって女らしくなれrイタイイタイヤメテトメテヤメテトメテヤメテ」
リン「あんたはいつも一言多いのよ!」
アイク「とりあえず腹が減った、飯はまだか?」
エリンシア「ええ、ちょっと待っててね。急いで作るから♪」
ロイ「いや、なんでみんなそんなに落ち着いてるの! リーフ兄さんしっかり!」