3-48

Last-modified: 2007-06-13 (水) 23:56:48

イレース到来

 

セリス「たっだいまー」
ロイ 「ただいまー」
ミカヤ「おかえり,アイクも帰ってるわよ。」
アイク「…おかえり。」
セリス「あのねミカヤ姉さん,明日遠足あるんだ。それで天気が気になるんだけど,
    ……占ってもらえないかなぁ?」
ミカヤ「もちろんいいわよ。かわいい弟のためですもの。んじゃちょっと待ってね。」
ユンヌ「ピーピー,ガーガー,本日は晴天なり」
ロイ (……なんかいつもに増して意味分かんない神様だな。)
ユンヌ「明日の天気は晴れ時々イレース,晴れ時々イレース。」
セリス「イレース?」
ミカヤ「大変よ!気象庁から外出禁止勧告が出たわ!紫の怪物が来るわ!」
ロイ 「落ち着いて姉さん!意味分かんないから!てかイレースって何?!」
ミカヤ「イレースって言うのはあwsでrfgtyふじこlp;@
    ゴメン,今姉さんテンパッてるからアイク説明よろしく!」
アイク「イレースと言うのはうちの店の従業員だ。カー○ィの新種,歩くブラックホール等と呼ばれ,
    潰した食い放題の店は数知れず,エンゲル係数99の大食い女だ。その食欲は俺をも凌ぐ。」
セリス「それは恐ろしいね……」
アイク「そしていつも奢ってくれるカモを探してさまよっている。
    捕まったら最後,魔導士系にあるまじき怪力で足首を掴まれ地の果てまでもついてこられ……」
セネリオ「ひどい有様です。」
ミカヤ「あらいらっしゃい,セネリオさん。」
ロイ 「あ,姉さん正気に戻った。てかむしろこの唐突な登場に冷静すぎだから!」
セネリオ「そんな彼女なんですが常にツイハーク,ヘザー,モウディ,ガトリー等の胃袋パトロンがいるため
     普段はあまり害がないはずなんですが……何があったんですか?」
ミカヤ「そこなの。偶然が重なって胃袋パトロン達が出張とか旅行とか逮捕とかでここ数日この町を離れてるの。
    おかげで彼女は自分の収入のみで腹を満たさねばならず,ここ3日で12食しか食べてないらしいわ。」
ロイ 「それが普通の生活だから!いや,むしろ1日1食多いし!」
ミカヤ「そして今彼女の胃袋は限界に限りなく近くなってるわ。」
アイク「それは大変だな,そんな状態のイレースにたかられたらそれこそまさに」
セネリオ「ひどい有様ですね。」
ロイ (このセリフ言う時のこの人心なしかイキイキしてるよな・・)

そのころエレブ地区イリア町にて
ファリナ「あー,今日も疲れた疲れた。全く派遣社員も楽じゃない・・って・・ん?」
イレース「ご………飯……」
ファリナ「ひぃっ!!なんなのよあんた?!いつの間にあたしの天馬の足にしがみついたのよ?!」
イレース つスキル『影』
ファリナ「いや,それはどうでもいいとして,一体なんの用よっ?!」
イレース「ご…飯……奢っ…て……くれません…か……?」
ファリナ「嫌よ!絶対嫌!あたしは愛読書:預金通帳,好きなお菓子:五円チョコ,特技:2万ゴールド,
     のお金大好きファリナ様よ!奢るなんて言葉あたしの辞書には無いわ!」
イレース「そう………ですか………残念です……ところでペガサスは……美味しいです……か?」
ファリナ「ひぃぃぃぃっっ!離れて離れて離れて!!マーフィ,振り落とすのよ!食われちゃダメよ!」

ミカヤ「そんなわけなんで,本っ当に悪いんだけど,明日の遠足は諦めてセリス・・・」
セリス「そんなぁ………」
ミカヤ「お金の問題もあるけど,今彼女は食への執念で全パラカンスト,バイオリズムも最高の状態で大変危険よ。」
アイク「是非手合わせしたいものだな。」
ロイ 「何 で そ う な る の ? !」
ミカヤ「あとスリープも持ってるみたい」
アイク「よし,庭で素振りでもするか。」
ロイ 「切りかえ早ッ」
ミカヤ「明日の朝までに誰かが襲われる・・もといご飯を奢ってあげればどうにか安全なんだけどね。」
ロイ 「ていうかまだ帰ってきてない兄さんや姉さん達は大丈夫なのかな・・」

数十分後下校中のエリウッド,ヘクトル,リンは

リン  「なんか……尾けられてない?」
ヘクトル「は?ストーカーってか?お前をストーキングするような猛者がいたらお目にかかり・・・・
     うわ!俺が悪かった!てかマーニカティなんか鞄に忍ばせてんじゃねぇよ!」
リン  「悪い?」
ヘクトル「ちょっ,やめろって!俺それ特効喰らうんだからな!」
エリウッド「やめなよ2人とも…あぁ……また胃が……って……ん………?
      うわぁぁぁぁぁぁっ!」
リン  「エリウッドの足下に髪の長い女の子がっ!」
ヘクトル「げっ,こいつ『食い放題潰しのイレース』だぜ!」
リン  「こんな華奢な子がそんなに食べるって言うの?!」
ヘクトル「こいつの詳しい説明は上でアイク兄貴がしてるんで俺省略」
イレース「ご飯………奢って……下さい……お願いします………」
ヘクトル「レクスボルト片手にお願いされても脅しにしか見えねぇ!」
エリウッド「うう……なんでこんな目に……うぅ……胃が……胃が……」
イレース「………!……あなたも……お腹‥‥空いてるんですか……?」
エリウッド「いや,僕は………」
リン  「(………!)エリウッド!私たち財布忘れて全然食べてないじゃない!あたしもお腹減って死にそう!
     ね?ヘクトル?(チラッ)」
ヘクトル「あ,ああ。俺も今日は丼15杯分くらいしか食ってねぇし・・・・」
(バコッ)
リン  (ヘクトルの馬鹿!アホ!ワラジムシ!何正直に言ってんのよ!金持ってないアピール&腹減りで同情させる
     作戦だったのに!あたしの虎の子の3000円がパーよ!)
ヘクトル(スマン,正直スマン。)
イレース「…かわいそう……15杯なんて……一食分も食べれて無いじゃないですか‥‥」
3人  「「「エェェェェェェェェェェェェェェェ」」」
ヘクトル(俺‥一応朝昼2食で合計15杯くらい食べたんだぜ?夕飯前だから今は腹減ってるだけで)
     一応満足には食べたつもりだったんだが)
リン  (どうでもいいわ…なんか見逃してくれそう)
イレース「もっと裕福な方を当たってみます‥‥では‥‥」(イレース去る)
エリウッド「うぅ…掴まれた足首と…胃が痛い‥‥」

1時間後 同地点にて

ヒーニアス「くそっ,ターナの奴,私がルネス女学院前でいかにも今通りかかったかのようにエイリークに会って,
     『最近はいろいろと物騒だろう。送っていこう。』とか言って一緒に帰るつもりで校門前を1時間はうろついていたのに
     『私の天馬に乗せて送ってあげる。速いし,気持ちいいわよ。あ,お兄様は男だから乗れないけどね』
      だと?何の当てつけのつもりだ!…ん?誰か倒れてるのか?」
イレース「あ‥‥助けて…下さい‥‥」
ヒーニアス「大丈夫か君?!」
     (なんて儚げで美しい少女なんだ・・!エイリークの凛とした気品のある美しさもいいが,
      こういう触ると壊れてしまいそうな感じの子もイイ!メイド服とか似合うかもしれないな・・・
      いや!何を考えているんだ私は!しかしメイド服着せたいメイド服着せたいメイド服着せたい
      これではエフラム以上の変態にいやしかしメイド服着せたいメイド服着せたいメイd(ry
イレース「あの…私……お腹が空いて…」
ヒーニアス「ん?なんだ,腹が減っていただけなのか。いいだろう,私が好きなだけ奢ってやろう。」
イレース「………!本当に……好きなだけ食べてもいいんですか………!」
ヒーニアス「いいとも。うちは経済的に裕福だし,それに私は『実はいい人』なんだ。
      私の行きつけの高級レストランに連れて行ってやろう。」
イレース「……ありがとうございます……!!名前……伺ってもよろしいですか……?」
ヒーニアス(……!この娘落とせるな……!)
     「私はヒーニアスだ。君は?」
イレース「イレースです………」
    (ヒーニアスさん,ヒーニアスさん……お食事をごちそうしてくれる人だもの。覚えておかな(ry

――翌朝――

セリス「はぁ……遠足……」
ミカヤ?「ぱんぱかぱーんっ☆ おめでとうセリスちゃん♪」
セリス「え,そのおかしいテンションはもしかして」
ユンヌ「ご名答っ☆ユンヌちゃんでーす!!
    もうイレース警報は解除されたから,セリスちゃん遠足行けるわよっ」
セリス「本当に?!どうして?!」
ユンヌ「誰かがイレースが満足するくらいに奢ってくれたみたいね。」
セリス「やったぁ!世の中には『いい人』っているんだね!」
ユンヌ「そうね,その『いい人』に感謝しないとね♪」

そのころ高級レストランにて

ヒーニアス「…………もう,いいのか……?」
イレース「はい…もう朝になりましたし……それに……あんまりごちそうになっても悪いですし……
     私としてはまだまだいけるんですけど…………」
(~着メロ『黒毛和牛上塩タン焼680円』~)
イレース「あ………電話………ちょっと失礼します………ツイハークさん……?……はい……フフ…元気ですよ……
     出張……今日帰ってくるんですね……!嬉しいです……!…………はい,ではお言葉に甘えて………
     すいません……ちょっと用事が出来たので………」
(去るイレース)
ヴァネッサ「お客様,お会計……128万9800Gになります。」
ヒーニアス「(´;ω;`)」