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Last-modified: 2013-11-06 (水) 22:09:34

289 :盾:2010/11/11(木) 00:14:27 ID:VP7U3gSn

~ アカネイア高校昼休み ~

マルス 「ふ~今日も平和な昼下がりだねぇ。弁当の箸も進むってものさ」
シーダ 「タコさんウインナーには愛が詰まっています。ただのウインナーでも手を加えて見た目を彩る。
     お弁当を作った人の愛情がそこにあります」
マルス 「うん、エリンシア姉さんの料理は絶品だよ。食べたいのはわかるから普通に欲しいと言っていいんだよ。はいウインナー」
シーダ 「おお甘美甘美…蕩けるような愛情が私の口の中に広がっていきます――(^o^)――」

カチュア壁・)ジー(いいなぁ…)

エスト 「あ~べるっ!お弁当作ってきたよー♪」
アベル 「え?わざわざ用意してくれたのか、すまないな」
エスト 「朝早く起きるて作るの大変だったんだよ~! さ、屋上で二人っきりでたべよー!」

パオラ 壁・)ジー(いつもパンで済ますくせに今日は作ってくれとせがむからなにかと思えば…よくもしゃあしゃあと…あとでシメるわ…)

カイン 「……」
ドーガ 「……」
ゴードン「ねぇ…僕たちってさ…」
ドーガ 「言わなくてもわかってる。浮いた話の一つもないと言いたいんだろう?」
ゴードン「うん…まぁ…マルス様やアベル見てるとますますそう感じるというか…」
カイン 「言うな!そのような事に現をぬかすより騎士道に精進すべきだろう!」

マルス 「うーん…」
シーダ 「どうなさったのですかマルス様?」
マルス 「いや…大した事じゃないんだけどね」
    (モテない連中を見てるとこっちも気が滅入ってくるなぁ…いや、それだけならいいんだけど…
     一人だけモテて後3人が…ってのはボクの配下の士気に関わるかもしれないな…)

~ 放課後 ~

??? 「…うん…確かなスジの情報だよ。セキュリティの厳しいルネスを狙うより確実なんじゃないかな。
     狙いどころは裏門だよ…それじゃ切るね…報酬の振込みは…」

~ 翌日昼 ~

――――緊急放送!緊急放送!ベルクローゼン襲来!教員生徒はただちに戦闘配置!繰り返す!教員生徒は……

シーダ 「ここのところずっとルネスを狙ってたのに珍しいですねぇ」
マルス 「まあ時にはそんな事もあるさ。それじゃー配置を指令するよ。
     アベルとカインは校庭、ゴードンは屋上から狙撃、シーダはペガサス組みを指揮して上空から支援。
     ボクはボスだから校舎正門に配置、第7小隊も校庭ね。
     アベル達は彼らのLV上げのため止めはなるべく後輩ズに回してやって。ジェイガンとアラン?
     経験値がもったいないよ。校内で大人しくしててほしいね」
ジェイガン (´;ω;`)
アラン   (´;ω;`)

ドーガ 「マルス様私は?」
マルス 「裏門ね、よろしく頼むよ。支援にノルンを付けるからね」
ドーガ 「はっ!」

アベル 「しかし何故に一学生であるマルス様が指揮を取るんだろう。ついつい従ってしまう俺たちもだが」
カイン 「ロードは君主だぞ?」
アベル 「いや、そうなんだが」

ドーガ 「よし、行くか」
ノルン 「ドーガ先輩!援護は任せてください!」
ドーガ 「おう頼むぞ」

290 :盾:2010/11/11(木) 00:15:37 ID:VP7U3gSn

~ 校門 ~

ブラムセル「わしらの出番も久しぶりな気がするのぅ」
レイドリック「くっくっく…久々の活躍の機会じゃて…この学校の女はみんなわしらのもんじゃー!」
ゲブ   「ぶふふふぅ…それじゃあ手はずどおり俺は裏門を攻めるぞぉ」
ダークマージ「イーッ!」

~ 校庭 ~

アベル 「はっ!」ドスッ!
カイン 「ぬんっ!」ガン!
ソルジャー「ぎゃーっ!」
カイン (…こいつエストの支援のためか動きがいい…お、俺も彼女を作るべきなのかっ!?)
アベル 「どうした?」
カイン 「いや…なんでもない。それよりマルス様のご命令だ。うまくHPを削って残さないとな」
アベル 「ああ…そうだったな」

シーダ 「…思ったより…数が少ないですね…愛の経験地を受け取るチャンスでしたのに…」
マルス 「まぁそういうこともあるよ」

~ 裏門 ~

ドーガ 「うおおっ!」ドスッ!
傭兵  「うげっ!?」
ノルン 「ど…ドーガせんぱぁい!す、凄い数です!?(´;ω;`) 」
ドーガ 「心配ない。裏門は一マス。俺が塞いでいれば大丈夫だ。後ろから射撃に集中しろ」
アーマー「死ねっ!」ブンッ!
ドーガ 「効かん!」カキンッ!
アーチャー「くそっ!」ヒュンッ!
ドーガ 「効かんと言ってるだろうが!」カキンッ!

ゲブ  「ぶふふぅ、一人でよく粘ったなぁ…だが俺のハンマーにはかなわんだろぉ」
ドーガ 「ぬっ!?」
ノルン 「せ、先輩!一旦後退して…」
ドーガ 「ダメだ……裏門を空けたら敵が雪崩込むぞ…
     そうなったら校内のシビリアン生徒を守れなくなる…」
ゲブ  「なにをごちゃごちゃぬかしておるかーっ」ガシャーン!
ドーガ 「ぐはあっ!!!」
ノルン 「せ、先輩!?」
ゲブ  「その傷では次はもたんぞぉ?だが俺も鬼ではないからなぁ。その女を俺に渡せば命は助けてやるぞぉ?
     ぶふふふふふふ」
ノルン 「っ!?」
ドーガ 「そうは…させん…」
ゲブ  「ほぉ立ったかぁ?無駄なあがきをしおってぇ…」
ノルン 「無理ですっ校内に引いてください!」
ドーガ 「引かん…」
ノルン 「そんな…どうしてそこまで…」
ドーガ 「…………」
ノルン (先輩の鎧…よく見ると無数の小さな傷跡が残ってる…
     いつもこうやって…校内の生徒達…守るべき人たちを盾になって守って…今は…私を守るために立ち上がって…)
ゲブ  「ぶふぅ…バカなヤツだぁ。その女を渡せば助けてやると言っておるのにぃ。
     死ねいーっ!!!」
ドーガ 「…っ」
ノルン 「先輩っ!?」
ゲブ  「ぬっ!?な、なんだぁこの光はぁ」
ノルン 「これは…リブロー!!! きっとエリス先生ね!」
ドーガ 「いまだ…うおっ!」ドスッ!
ゲブ  「げぶっ!!!」
ドーガ 「…引け…もはやお前たちはここを突破できん」
ゲブ  「ちくしょうおぼえてろっ撤退!」

291 :盾:2010/11/11(木) 00:16:23 ID:VP7U3gSn

ドーガ 「引いたか…よし」

ノルン 「よしじゃありません!あんなに無茶して!」
ドーガ 「それがアーマーの役割だからな」
ノルン 「…もう…心配したじゃありませんか…」
ドーガ 「私は自分の役割を果たしただけだ…だが気遣いには礼を言う」
ノルン 「……先輩…もしかして照れてませんか?」
ドーガ 「…先輩をからかうもんじゃない」

~ 翌日の昼休み ~

マルス 「ふ~今日も平和な昼下がりだねぇ。弁当の箸も進むってものさ」
シーダ 「ロールキャベツには愛が詰まっています。肉をキャベツに包みながら一緒に愛情を包むのです。
     お弁当を作った人の愛情がそこにあります」
マルス 「うん、エリンシア姉さんの料理は絶品だよ。食べたいのはわかるから普通に欲しいと言っていいんだよ。はいロールキャベツ」
シーダ 「おお甘美甘美…蕩けるような愛情が私の口の中に広がっていきます――(^o^)――」

カチュア壁・)ジー(マルス様…エリンシアさんの料理で舌が肥えてるから…お弁当作戦ハードル高いよ…)

エスト 「アベル…お腹すいたお…お昼食べさせて…」
アベル 「ど…どうしたんだエスト?」
エスト 「お財布鞄に入ってないの…家に忘れてきたみたい…パン買えないよぅ…」

パオラ 壁・)ジー(せめてもの復讐よ)

カイン 「……」
ドーガ 「……」
ゴードン「ねぇ…僕たちってさ…」
ドーガ 「言わなくてもわかってる。浮いた話の一つもないと言いたいんだろう?」
ゴードン「うん…まぁ…毎日マルス様やアベル見てるとなんだか独り身が辛く感じてくるよ…」
カイン 「騎士道に精進すべき…なのだが恋愛に現を抜かしたほうが戦力も高まるとは…」
ノルン 「ど…ドーガ先輩…」
ドーガ 「うん…どうした?こっちの教室まで来て…何か用か?」
ノルン 「お弁当作ってきましたっ! よ…よければお昼一緒してくださいっ!」
ドーガ 「…………は?」
ノルン 「で…ですからっ…」
ドーガ 「まて…まだ私の理解が追いついていない。生まれてこの方こういうドキドキイベントとは無縁だったのでな…」
カイン 「…いいから早く行ってやれ…」
ゴードン「そうだよ。僕たちは男二人で食べるからさ…」
ノルン 「すいませんお二人ともっ!さっ先輩行きましょう!」
ドーガ 「ひ…引っ張るな今行くから…私の移動力の低さは知ってのとおりだろう…あまり急かさないでくれ」

292 :盾:2010/11/11(木) 00:17:07 ID:VP7U3gSn

マルス 「おもしろいね、こうも上手くいくとは思わなかったよ」

シーダ 「なんの話ですかマルス様?」
マルス 「いや…昨日の襲撃さ。経験値欲しさにボクが演出したって言ったらどう思う?」
シーダ 「鬼畜ですね」
マルス 「やっぱし?」
シーダ 「いいじゃありませんか。私も経験値は欲しいですし」
マルス 「だよねぇ砦を囲んで逃げ場の無い増援を経験に替える時は胸が躍るよ」
シーダ 「そして…上手く支援が成立した時も…ですね」
マルス 「…なんの事だい。それは聖戦やGBA辺りの発想だね。ボクには関係ないよ」
シーダ 「DS版があるじゃありませんか」
マルス 「マスクデータじゃないか…ちぇっ…シーダにはかなわないな」
シーダ 「お優しいんですよね…意外と」
マルス 「意外は余計だってば」
シーダ 「ふふふ…」

この日以来晴れた昼休みには屋上や校庭の片隅でお弁当を食べる重騎士と弓兵が見られるようになったらしい――

終わり

うん、昔から思ってたんだ。
アリティア騎士団でアベルがもててカインがもてないのは気の毒って言う人は結構いたけどドーガは話題に出ないなーと。
SFCの時から活躍してくれて愛着あったもんだから気になってた。
だから新暗黒竜でドーガとノルンに支援があると知った時は大喜びしたなー。

駄文スマソ
同好の士が増えてくれると嬉しいよ。