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Last-modified: 2013-11-06 (水) 22:40:25

じゃあヘクトルはこんな感じか。

不良A「ギャーッ!」
不良B[お、お助けーっ!」
ヘクトル「ケッ、口ほどにもねえ連中だな」
エリック「く、くそっ……!」
ヘクトル「おうエリック、そろそろテメェが来いよ。弱っちい連中ばっかでいい加減飽きてきたぜ」
エリック「う、うるさい! 今日のところはこれで勘弁しておいてやる! 覚えてろよ、このピザ野郎!」
ヘクトル「誰がピザだっ……チッ、相変わらず逃げ足だけは紋章町一だぜ、ラウス高の連中め」 
マシュー「若、お疲れ様です」
ヘクトル「別に疲れてねえよ」
マシュー「はは、ま、そうでしょうけどね」
レイラ「周囲を見回ってきたけど、連中は大方逃げ出したみたいね」
ヘクトル「そか。これでこの辺もちったぁ静かになるな」
マシュー「やりたい放題でしたからねえ、ラウス高の連中」
ヘクトル「ああ……ん? おいレイラ、連中は全員逃げたんだったよな?」
レイラ「ええ、そのはずですけど。……そこにいるのは誰。出てきなさい」
ファリナ「……そんな敵意むき出しで呼ばれるとカチンと来るんだけど」
リン「同感ね」
フロリーナ「ご、ごめんなさい……」
ヘクトル「っておい。こんなとこで何やってんだお前ら」
ファリナ「何やってんだとはご挨拶ね。折角手つだってやろうと思ってきたのに」
ヘクトル「それで助っ人料ふんだくろうってか? 魂胆見え見えだっつーの」
ファリナ「チッ。ばれたか。あーあ、あいつら、もうちっと骨のある連中だったら良かったのに」
リン「そうね。傍から見てると完全に弱い者イジメだったわ」
ヘクトル「おい、リン。姉貴たちには」
リン「変なこと言う気はないわよ。今回は事情も分かってるし。ラウス高の奴らの評判は確かに散々だもの。
   でもあんたねえ、もうちょっと平和的にやれないわけ?」
ヘクトル「ケッ、あんな連中相手に平和的なんざ、それこそ平和ボケした奴の発想だぜ」
リン「あっそ。まあちょっとは同感だけど」
フロリーナ「あああ、あの、ヘクトル様っ! お怪我はありませんかっ?」
ヘクトル「俺があんな連中相手に怪我なんかするかよ」
フロリーナ「で、でも、もしかしたらかすり傷ぐらい……っ!」
ヘクトル「うるせーな……だったら自分の目で確認しろ、ほら」
フロリーナ「!! へへ、ヘクトル様、顔、近っ……!」
リン「ちょっとヘクトル……!」
ファリナ「妹に何すんのよ、このデブ!」
ヘクトル「はぁ!? あのなあお前ら、今の見ててどうしてそんな反応に」

レイラ「……相変わらずいいラブコメね」
マシュー「だな。……俺もあやかりたいもんだ」
レイラ「そ。だったらこんなことばっかりやってないで、可愛い女の子に声でもかけたら?」
マシュー「冷たいねえ。相手はもう決めてるつもりだぜ?」
レイラ「お生憎様。その女が相手だと、ラブにはなってもコメにはならないわよ」
マシュー「なるほどね。ならもうちょいお預けかね」

ファリナ「大体あんたフロリーナやわたしに気安く近づき過ぎなのよ! 接近料取るわよ!」
ヘクトル「なんだその無茶な要求は!?」
フロリーナ「へ、ヘクトル様っ、わたしだったらタダでも……!」
リン「フロリーナ……! ヘクトル、あんたいい加減にしなさいよ!」
ヘクトル「だからなんで俺が怒られるんだよ!?」

マシュー「……あっちはあっちでもうちょっと慎みが欲しいところだな」
レイラ「無理な相談じゃないかしら」