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Last-modified: 2013-11-06 (水) 23:38:56

580 :シグルドの考え:2010/11/22(月) 23:52:35 ID:AWY8wu/A

アルム「セリカ今日も可愛いね・・・」

セリカ「もう・・・アルムったら」
シグルド「KINSHINは許さんぞおおおおお!!」つティルフィング
リーフ「このヒトデナシー!!」
ロイ「ああ、いつものとばっちりでリーフ兄さんが真っ二つに!!」
アルムとセリカがイチャつきシグルドがティルフィングを振り回しリーフが真っ二つになるいつもの光景だがセリカがついにシグルドにキレた
セリカ「もう!いい加減にしてよ兄さん!!
いつも何なの!私たちを目の仇にして!!そんなに私とアルムを引き裂きたいの!?」
シグルド「そういう訳ではない・・・!私はただ・・・」
セリカ「もう知らない!シグルド兄さんなんか大っ嫌い!!」
アルム「セ、セリカ」
セリカ「行きましょ、アルム!!」
いかにアルムとはいえ怒ったセリカをなだめるのは至難の技である
シグルド「待ちなさい!アルム、セリカ!!」
しかし2人共シグルドの言葉を聞くはずもなく行ってしまう
マルス「あーあ、怒らせちゃった。
ああなったセリカは戻るまでにはかなり時間がかかるよ」
シグルド「むう・・・一旦部屋に戻るよ」
そしてシグルドは部屋で考えていた。自分が間違っているかどうかを。
シグルド「確かに厳しすぎるかもしれんな・・・」
自分はKINSHINを否定し続けてきたし今さらその理念を曲げるつもりはない。だがそれは以前にアイクが言った一種の迷惑な気持ちの押し付けかもしれない。
今まで自分が引き裂いてきたAKJや他のKINSHINカップルの中には本気で愛し合っていた者もいる。
プリシラやクラリーネのように兄側の気持ちを考えないような者たちはともかく真剣に愛し合っていた人たちのことを考えると罪悪感を感じる。
今まで自分が引き裂いたカップルの人たちは現在本当に幸せなのだろうか。そこらを考えると自分はアルムとセリカを不幸にしようとしているのではないか。
シグルド「私もKINSHINに理解を深めるべきなのだろうか・・・
だがそうするわけにもいかんな・・・」
もし自分がKINSHINを妨害するのをやめてアルム達が一線を越えるようなことがあればきっとセリカとアルム、そして家族全員が世間から異端な目で見られるだろう。
自分が異端な目で見られるのはまだ構わないが家族がそういう目で見られるのは我慢がならない。アルムもセリカは決して悪い子ではない。いや、アルムとセリカのみではない。
長い間自分たち一家を養ってくれたミカヤ、ミカヤと自分の給料のみで生活するのは難しいため高校を卒業してすぐに働いてくれたアイク、家事などを担当して影から家を支えるエリンシア。
家族に負担をかけているのでせめて心配をかけまいと学校では優等生なエリウッドとエイリークとセリス。口は悪く少々乱暴だが友人思いでビラク関連以外では私情で喧嘩をすることは決してないヘクトル。
性癖にこそかなりの問題はあるものの自他に厳しく剛直なエフラムと弱きものに優しいリンディス。いたずら好きだが心では家族のことを強く思っているマルス。
信心深いセリカに農業に熱心なアルム。スケベではあるものの他人に気を使うリーフ。一家の末っ子で優しい性格のロイ。
シグルドから見たら素晴らしい家族である。そんな家族がKINSHINひとつで悪い目で見られるのはシグルドとしても不愉快だ。
シグルド「だがそれはそれでアルム達もかわいそうだな・・・私も多少は寛大になるべきなのだろうか・・・
相手を理解するには相手と関わり、理解を示すことも必要だし読んでみるか」つ農業の本とミラ教の本
本をある程度読み終えた時ノックの音が鳴った。
シグルド「開いているよ」
セリカ「シグルド兄さんさっきはごめんなさい・・・」
シグルド「あ、ああ!構わないさ!気にすることはないよ!」
この場をセリカに見られたのは非常にまずい。今彼が呼んでいる本はミラ教の本であるためセリカに見つかるとまずい。セリカは信心深いが信心深すぎるのだ・・・
しかし時すでに遅し・・・
セリカ「シグルド兄さん!ミラ教の素晴らしさを分かってくれたのね!!」(超嬉しそうな笑顔)
シグルド「ま、待てセリカ。私はな」
セリカ「私の部屋に来て!!シグルド兄さん!
ミラ教の詳しいことこともっと教えてあげる!!」ズルズル
シグルド「で、ディアドラァァァッ!!」
シグルドがセリカに洗脳されたかされなかったかはまた別のお話・・・