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Last-modified: 2013-11-07 (木) 00:46:26

279 :少女少年・後編:2010/12/19(日) 12:54:00 ID:G2/on4tu

~ 前回までのあらすじ ~

可憐な乙女(?)セリス君に道ならぬ恋心を抱いてしまったユリアちゃん。
性別の壁を越えるため男装してセリス君に接近します。
ところがショタコンのセシリア先生の目に留まってしまい…ユリアちゃんの明日はどっちだ!?

セシリア「ねえ貴方…ちょっといいかしら?」
ユリア(男装)「え?…はぁ…」

セシリア先生はユリアちゃんが独りになるのを見計らって声をかけます。
セリス君はトイレ、ラナちゃんは店のショーウィンドゥに目を取られています、まさに少年(?)お持ち帰りの好機。
セシリア「私…今日は時間あいてるの。よければ一緒にお茶しない?」
ユリア(男装)「は…はい?」
セシリア(ボーイハントなんて久々だけど私の美貌なら一発ね…ふふふ…後は上手く夕食まで引っ張って…
     「実は部屋を取ってあるのよ」でキマリね…ジュルリ…とと危ない危ない、これ以上妄想したら鼻血が出て葉っぱ化するところだわ)
ユリア(男装)(何このおばさん…もしかして逆ナン?)
      「あ…えーと…悪いんスけど友達連れてるもんで…」
セシリア「チッ…そうきたか…いえいえホホホ!なんでもないのよ!なんならお友達も一緒にどうかしら?」
    (確か一緒にいたのは美少女とバンカラ番長よね…ウザいけど仕方ないわ。途中で適当に言いくるめて…)
セリス「ただいまー。あれ?確かロイの担任の…セシリア先生?」
ラナ(男装)「おおセリス戻ったか」
セシリア「げっ!?も…もしかしてロイの…兄弟?」
    (やべぇ!?私の逆ナンがロイの耳に入ったら浮気がバレる!!!)
…元々セシリア先生は別にロイの恋人ではないので浮気でもなんでもないのですが、
テンパった脳みそではそうもいきません。焦って明らかに挙動不審になったセシリア先生をユリアちゃんはうさんくさげに見ています。
一方天然であまり空気の読めないセリス君は思ったままにしゃべりました。
セリス「はい、ロイの兄弟のセリスです。こっちは友達のユーリとラナオウ。ところでセシリア先生はなんのご用事ですか?」
逆ナンしてました…とは答えにくいものです。
ですが最近少年分の不足気味なセシリア先生にとってユリアちゃん(男装)を逃すのはあまりに惜しいものがあります。
それにセリス君もよくよく見ればタイプです。女の子ではありますが(セシリア先生主観)ボクッ娘でショタ要素ありです。
セシリア(…男の娘のいいかも…ふ…二人ともお持ち帰りして…ゴクリ)
その妄想をした瞬間セシリア先生の脳みその中で何かがプッツンしました。

セシリア「少年…ゲットだぜ!」
なんと右手でユリアちゃん、左手でセリス君を抱え上げ鼻血を流しながら全速で逃走を開始したのです!
ユリア(男装)「ちょ…ちょっとぉ!?」
セリス「きゃあっ!?」

280 :少女少年・後編:2010/12/19(日) 12:54:52 ID:G2/on4tu

当然ラナオウちゃんは怒りの闘気を撒き散らしながらセシリア先生を追撃します。

ラナオウ「セリスの婿に相応しいのは我のみ!うぬは我を怒らせた…ユングウィ神拳…ユングウィ剛掌波!!!」
凄まじい闘気の波動がラナオウの拳から放たれます。
モヒカンが食らったらあべしとかひでぶとかいいながらバラバラに吹き飛びそうな破壊力です。ですが…
ユリア(男装)「どアホー!こっちまで巻き添えくらわす気かー!?」
ラナオウ「あ」
なんと…考えなしに放ったようです。このままではユリアちゃんとセリス君も巻き込まれてたわばな事態になってしまいます。
とっさにユリアちゃんは…ナーガを放って剛掌波の威力をかき消しました。
セリス「ゆ…ユーリがどうしてナーガを…もしかして…ユリア?」
ばれてしまいました…
ユリア「……」
とりあえずセシリア先生をナーガで吹っ飛ばすとユリアちゃんは立ち尽くします。

ユリア(男装)「セリス様…騙してごめんなさい…私…」
セリス「そっかぁ…ユリアもなんだ。きっとユリウスだね」
ユリア(男装)「はい?」
セリス「わかるよー。僕も子供のころ姉さん達に女の子の服とか着せられたもん。
    それと同じでユリアもユリウスに男の子の服を着せられたんだねー。可愛いもん。似合ってるよ」
ユリア(男装)「/////////////」
いや、貴女は女の子でしょ。という突っ込みは出来ませんでした。
セリス君の言葉にユリアちゃんは真っ赤になります。
嬉し恥ずかしタイムはラナオウちゃんが乱入してくるまで続きました。

~ 竜王家 ~

ユリウス「ユリアー!?学校で変なうわさが広まってるぞ!!!僕が妹に男装させて萌えてる倒錯ショタコンなんて噂が!!!」
ユリア「あ、それバラまいたの私です」
ユリウス「なんちゅーことを!!!」
ユリア「だってセリス様…セリスお姉様が可愛いって言ってくれたんだもの。だから私、セリスお姉様の弟分を目指してみようかなって…
    でもみんなに男装趣味とか誤解されるのもアレだから兄様をダシにしました」
なんだか変な方向に行ってしまいました…
ですがユリアちゃんは頬を染めてセリス君の妄想に耽っています。とても幸せそうです。
ポワポワと妄想しながらユリアちゃんは明日はどんな服を着ようかコーディネートに頭を悩ませるのでした。

ユリウス「妄想しとらんと僕の話を聞けーっ!!!」

終わり