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Last-modified: 2011-06-01 (水) 19:56:57

108 名前: よろず屋『暗殺組織』 [sage] 投稿日: 2011/03/04(金) 00:52:12.24 ID:enJAgKQp
ローロー「ウキキ、アイネ、配達終わった」
ローロー「オレたち、役に立ってるな」
ローロー「ありがとうって言われた。ウキキ」
カタリナ「お疲れ様です、ローローたち。みんなゆっくり休んで下さいね」
クライネ「ちょっとアイネ、家電の修理なんて私にはできないわよお?」
カタリナ「あ、そこはちゃんとグローメル電気店で修行を積んだローローがやってくれます」
クライネ「あっそ。で? あたしは何をすればいいわけ?」
カタリナ「はい、もうすぐクリスがやってきますから店の外で待っていてください」
クライネ「……面倒くさいわねえ」

クリス「……ふう。到着まで五時間かかった……ぼちぼちだな」
クライネ「あら、本当に来てるわ。アイネの奴、流石あんたが絡むと正確なのねえ」
クリス「む……クライネか。カタリナに、君たちが真っ当な仕事をしている様を是非見てくれと言われてここに呼ばれたのだが……」
クライネ「その通りよ。昔はあんたの大事な大事なマルス様を狙ってたこともあったけど、今は人手の多さを利用して便利屋をやってるのよねえ」
クリス「なるほど……、君の顔も以前よりも生き生きしているな。良いことだ」
クライネ「馬鹿なことを。さ、グズグズしてないで早くついてきなさい。アイネがお待ちかねだからねえ」
クリス「よろしく頼む」

クライネ「連れてきたわよ」
カタリナ「いらっしゃい、クリス!」
クリス「カタリナ、すまないな。折角呼ばれたのに遅れてしまって」
カタリナ「いえ……、全部予想済みですから。ふふ、クリスのことなら何だってわかっている自信があります」
クリス「そ、そうか」
ローロー「あいあい、お客さんはここに座るといい」
ローロー「エレミヤ様が選んでくれたお茶、入れるぞー」
ローロー「ウキキ、エリンシアの元でお茶入れの作法を習ったオレはどこだ?」
クライネ「続々沸いてこないでさっさとしなさいよ馬鹿。それぞれ仕事があるでしょう?」
ローロー「ウキキ、クライネ何だかんだ言って仕事してない」
ローロー「あり? こういうの、ズルって言うんじゃなかったっけ?」
ローロー「クライネはズルいなー」
クライネ「全員、錬成銀の弓ぶち込まれたいのかしらあ?」
クリス「ははは、みんな元気そうで何よりだな」
カタリナ「はい、それは勿論! おかげさまでみんな真っ当に仕事をしています。でも、お客の数は少ないんですよね」
クリス「そうか……知名度が低いのかもしれないな。数は少ないが俺も知り合いに紹介してみよう」
カタリナ「本当ですか? クリス……ありがとうございます……」
クライネ「やれやれ、どこまでもお人好しねえ」
クリス「改心した君たちの役に立てるのなら、俺はいくらでもサポートするつもりだ」
クライネ「……あっ、そ。ま、勝手にするといいわあ」
カタリナ「……クライネ、ちょっといいですか?」

カタリナ「わかっているとは思いますが、クリスに変な気を起こしたら私の錬成ボルガノンが飛んでくるものと思って下さい」
クライネ「心配いらないわあ。間違ってもあの男に惚れたりなんてしないもの」
カタリナ「……それはそれで何だか腹立たしいです。クリスに魅力がないって言うんですか」
クライネ「アイネ、あんた無茶を言うわねえ……」