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Last-modified: 2011-06-02 (木) 21:00:54

248 名前: FEOn-line 第2章 導かれし4人娘 1/2 [sage] 投稿日: 2011/03/24(木) 08:54:36.07 ID:u+lrKG9b
ロイ「しかしモンスターばっかりと戦うのも飽きない?」
ルーテ「そうですか?」
Lily「やっぱり人と人との戦いの方が燃えるってやつ?」
ロイ「そうそう、そんな感じ。Lilyさんもですか?」
Lily「いや、私は草原とかでずっと過ごしたいかな。この世界なら見たこともない草原もあるし」
ルーテ「私はやっぱり…」
一行がたわいもない会話をしていると突然通行人が一行に話し掛けてきた。
通行人「おい、知っているか?」
ロイ「何をですか?」
通行人「この先の町では凄腕の追いはぎがいるそうだ」
ロイ「はぁ…追いはぎですか」
通行人「あんた達も襲われないように気をつけなよ」
ルーテ「どうやら次の町では追いはぎ退治をするみたいですね」
Lily「それはいいけどどんな追いはぎなんでしょうね?」
ロイ「さあ…僕らの知り合いってことはないと思うけど…」

それはさながら世紀末のように荒廃した町である。
町を鋼の装備で歩けば素っ裸にされ、うっかり銀の装備をすれば無事では済まない。
ロイ「って入口の看板に書いてある…」
Lily「あまりに危険で入口にいるここは○○の町よって言う人すらいないのね…」
ルーテ「とりあえず私達も進んでみましょう」
一行が町へ一歩踏み入れた瞬間だった。
盗賊A「奴らも冒険者みたいだぜ」
盗賊B「どれどれ…何だ、全員装備も貧弱だな。しかも野郎にまだ小さい女か」
盗賊A「これじゃあお頭も喜ばねえな」
盗賊B「よし、撤収だ」
という会話が物陰でされていた。そしてロイがそこを通過した時には跡形もなく撤収していた。
ロイ「…ダメだ。どの店も閉まっているし、人もいない」
Lily「諦めて次の町に行きましょ」
ルーテ「そうですね」
こうして一行は町を去っていった。

一行が町を去った後、別の冒険者が町を訪れていた。
その冒険者は見張りの盗賊により盗賊のリーダーに報告されることとなった。
盗賊A「お頭、来ましたぜGreenお頭!」
Greenと呼ばれた男が部屋の奥の暗闇から現れる。
Green「ほう、宝か?女か?」
盗賊A「女です。今は部下にマークさせてます」
Green「ふふふ…ようやくか…ようやく我がハーレムが始まる」
???「訳無いでしょ!」
Green「だ、誰だ!?」
Greenの部屋に響く女性の声。それは部屋の入口から発されていた。
???「ようやく見つけましたよリーフ様!」
????「いくら現実ではお姉さんや神器が手に入らないからってゲームに逃げるなんて」
??「…お仕置き」
????「現実と違って私達もお姉さんですけどね」
そこには様々な武器を持った姿は全員リーフ好みの四人娘が立っていた。
リーフ「…ぼ、僕にはまだ…」
直後、盗賊のアジトは陥落し、町に蔓延った追いはぎは消えたのだった。
249 名前: FEOn-line 第2章 導かれし4人娘 2/2 [sage] 投稿日: 2011/03/24(木) 08:55:54.33 ID:u+lrKG9b
リーフ「うう…どうして君達までこのゲームにいるんだ」
ナンナ「どうしてって…リーフ様がやっているって聞いたからですよ」
ミランダ「サラがこのゲームにリーフがはまっているから引き戻そうって」
サラ「…ちなみに兄様もいるわ。残念ながらまだ見つけてないけど」
ティニー「それで私達がお金とスキルを駆使してリーフ様を見つけたのです」
リーフ「だからって…ここまで強くなる、普通?」
リーフ 王子Lv8
ナンナ 聖騎士Lv3
ミランダ 魔法騎士Lv1
サラ 賢者Lv5
ティニー 魔法剣士Lv4
リーフ「何で君達は既に上級職なのさ!?」
ナンナ「親切な人がいろいろくれました」
ミランダ「何かいちいちうるさかったけどいい人だったわ」
サラ「ついでにいろいろ教えてもらったわ」
ティニー「という訳で次の町に行きましょう」
リーフ「ちょ、どうして僕を壁に…あ、モンスターが!ヒトデナシー!」

President「あの娘達、きっと楽しくプレイしてるな。私もエイリークの居場所がわかって幸せだ」
リーフがヒトデナシーな目にあっていた頃、遠い草原を弓兵が全速力で走っていた。
果たしてその方角にエイリークはいるのか、彼は知らない…

ナンナ「リーフ様…クラスがクラスとはいえ弱いですね」
ミランダ「私達よりも早く逃げだそうとするなんて情けないわ!」
サラ「ま、リーフだから仕方ないわね」
ティニー「ゲームだとHPも無限じゃないですからね」
リーフ「き、君達の方が上級職だし強いに決まってるだろ。神器もない、CCしてない王子は弱いのさ」
ナンナ「じゃあ早く王子からCCしましょうよ」
ミランダ「やっぱりリーフは私達よりもタフじゃないと…べ、別に普段のリーフは褒めてないわよ!」
サラ「ここから南に経験値をいっぱいくれるモンスターがいるらしいわ」
ティニー「目的地は決まりましたね」
リーフ「…LvUPはわかったけどそろそろ一旦このゲームをやめない?皆も家族が心配するだろうし」
サラ「どうやって?」
リーフ「そりゃあ始めた時と逆の操作を…ってどうするんだっけ?」
ナンナ「…そういえば頭にヘッドギア被っただけですよね」
ミランダ「も、もしかして戻れないの?」
サラ「…ダメね。このゲーム…呪術を感じるわ」
ティニー「の、呪われたゲームですか!?」
リーフ「落ち着こうみんな。きっとどこかにセーブポイントがあるはずだよ、ゲームだし」
ナンナ「そ、そうですよね。そうとわかったらリーフ様を強くしましょう」
ミランダ「ほら、あそこにはぐれアルムがいるわ」
リーフ「…作った人の悪意を感じるなぁ…アルム兄さん、ごめん」
こうしてリーフ達はゲーム内でも有数の能力を持つチームとなっていったのだった。
第3章に続く…