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Last-modified: 2011-06-02 (木) 21:06:09

294 名前: FEOn-line 第3章 情報屋Mars 1/2 [sage] 投稿日: 2011/03/30(水) 21:39:39.00 ID:E8POuwjr
様々なプレーヤーが集い、活気に溢れる城下街があった。
その街では1人のプレーヤーがある店を開いていた。
Mars「さあ、Marsの情報屋だよ。いろいろなネタがあるよ」
こういうゲームで情報という物は非常に重要な物である。
いち早くそれに目をつけ、交友関係を利用したマルスは情報屋を開いた。
わずか数日の間にマルスは巨額のGを稼いでいた。
She「マルス様、そろそろLv20になりますね」
マルスの隣にはゲーム開始直後から常に隣にシーダがいた。
マルス「うん、もうすぐ念願のクラスチェンジができる」
シーダ「私もこの天空の鞭でファルコンナイトになれます」
巨額の富を稼いだマルスはそれを使い、銀装備やドーピングアイテムを買い込んでいた。
それを利用しマルスは低Lvながら強敵を倒し、経験値を稼いでいる。
それもすべてはCCの為である。それだけのために兵種をロードから傭兵に変えたのである。
マルス「このゲームで僕はついに夢を叶えるんだ!」

翌日、この街から情報屋は消えていた。それはマルスが目的を達成したからである。
その日、情報屋の存在を知ったロイ達がこの城下街を訪れていた。
ロイ「あれ…昨日で閉店しちゃったんだ」
ルーテ「残念ですね、ですがこの広い街なら酒場でも集まりそうだと思います」
Lily「そうね、酒場に行きましょう」

酒場に入る3人は明らかに場違いである。3人はカウンターに座ると注文をした。
ロイ「えーと、オレンジジュース」
ルーテ「ミルクでお願いします」
Lily「私もミルクで」
マスター「…かしこまりました」
こういう時にはたいていごろつきが絡むのがお約束である。
Ray「おうおう、あんちゃん達、ここは酒場だぜ?」
Cell「酒も飲めねえお子ちゃまが来るような場所じゃねえんだよ」
ロイ「あ、マスター。最近までいた情報屋の行方は知りませんか?」
マスター「いや、知らねえな」
ルーテ「そうですか。他に何か面白い話はありませんか?」
マスター「北の方で行方不明の王女様を探してるって話だぜ」
Lily「ふーん…そういうところに向かったのかもね」
Gebu「お前ら、無視するな!」
Ray「ええい!立て!ぶっ殺してやる!」
ロイ「…仕方ないな、あいt…」
ロイが嫌そうに立ち上がろうとした時、奥のカウンターからフードを被った何者かが2人の間に立ち塞がった。
???「やめとけ、大人が子供に襲い掛かるなんて情けないぜ」
Ray「貴様、邪魔をするなら…ぐふっ!」
Rayが殴り掛かろうとした時にはRayの鳩尾にカウンターが決まっていた。
それでも意地で殴ろうとしたRayの拳がフードを掠め、素顔があらわになった。
Ray「お、お前は!?」
Bard「名はBardだ。覚悟はいいか?」
295 名前: FEOn-line 第3章 情報屋Mars 2/2 [sage] 投稿日: 2011/03/30(水) 21:41:27.84 ID:E8POuwjr
ロイ「あの…Bardさん。大丈夫ですか?」
ごろつきの3人を1人で軽く倒したBardは心配そうなロイに笑顔で答える。
Bard「なに、これぐらいなら全然問題ないさ」
マスター「奴らは城の衛兵に引き渡しておこう」
ロイ「強いんですね」
Bard「いや、たまたまさ」
ルーテ「あの…つかぬ事を尋ねてもよろしいですか?」
Bard「いいよ」
ルーテ「あなたはアイクさんですか?」
Bardと名乗る男はそれほどまでにアイクに似ていたのである。
Bard「いや、違うよ。けど、ああいう風になりたいと思ってる」
ルーテ「なるほど…ではあなたはセリスさんですね」
ロイ「え?セリス兄さん!?」
セリス「…もしかしてロイ?ロイもこのゲームやっていたんだ」
ロイ「うん、兄さん達を探すために始めたんだ」
セリス「どういうこと?」
ロイ「実は…かくかくしかじか」
セリス「ふーん、そういうことなら僕も手伝うよ。姉さん達もやってるんだね」
ルーテ「ちなみにそこで固まってるLilyさんはたぶんリンさんですよ」
ロイがLilyの方を見ると、固まって動かないLilyがいた。
リン「あちゃあ…まさかロイだと思ってなかったわ」
ロイ「リン姉さんだったのか…あまりにも姿が違うからわからなかったよ」
セリス「このゲームならアイク兄さんみたいにカッコイイ男になれるからね」
リン「私も年相応の姿になれば…って思ってたのよ」
ロイ「ルーテさんよくわかったね」
ルーテ「私、優秀ですから」
リン「ということはロイ達が探してるのはうちのみんなかしら?」
ロイ「うん。リン姉さんが探してるのはエリウッド兄さんとヘクトル兄さん?」
セリス「へぇーみんなもこのゲームやってるんだ。会いたいな」
ルーテ「エリウッドさんはマッチョ、ヘクトルさんはスマートな姿でしょうね」
リン「…なんだかどっちも嫌な姿ね」
ロイ「エリウッド兄さん、蝶サイコー!って叫んでなきゃいいけど…」
セリス「ところでみんなユリウス見なかった?」
ロイ「いや、見てないよ。一緒に始めたんじゃないの?」
セリス「うん、始めた直後にいなくなっちゃったんだ」
リン「私なんてエリウッドもヘクトルも始めた時にはいなかったわ」
ルーテ「先走るヘクトルさんを止めようとしてエリウッドさんも…ってところですね」
ロイ「なんか嫌だなぁ…それ」
リン「とりあえず私もみんなを探すために手伝うわ」
ルーテ「じゃあ早速北に向かいましょうか」
こうして4人は北へと旅立っていった。奇しくもマルスやリーフも向かっていた方角だとは知らずに
第4章に続く…