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Last-modified: 2011-05-30 (月) 21:34:30

215 名前: 杖ポコ師範ローラ 1 [sage] 投稿日: 2011/05/19(木) 15:43:37.28 ID:Gu/1v0KE
ある日の兄弟家
アイク「ぬぅん!ぬぅん!」
ミカヤ「アイクったら今日も修行ねー。そんなに楽しいの?」
アイク「ん?姉貴か。修行は楽しいとかそういう感覚じゃない。毎日続ける義務だ」
ミカヤ「なるほどなるほど……ん?インターホンが鳴ってる?」
アイク「客か?」
ミカヤ「みたいねー。お姉ちゃん、ちょっと出てくるわ」
アイク「あぁ」

10分後
ローラ「お邪魔しますね」
ミカヤ「ううん、別に構わないわよ。暇だったし」
アイク「む?確か……姉貴の知り合いの」
ローラ「まあ、ミカヤさん、ゴリラのラグズなんていたんですね」
アイク「いや、違う。俺はべオクだ」
ローラ「まあ、しかも剣を持っています。珍しいですね」
アイク「いや、だから………」
ミカヤ「無駄よ、アイク。ローラは筋金入りの天然だからその程度のツッコミじゃボケ続けるわよ」
アイク「じゃあどうすればいい。俺はツッコミが苦手なんだ」
ミカヤ「自覚はあったんだ………」
ローラ「そうでした。まだゴリラのラグズさんの名前を聞いていませんでした」
アイク「アイクだ。それと俺はべオクだ」
ローラ「ゴリラグズさんですか。良い名前ですね」
アイク「……全然違う」
ミカヤ「諦めなさい。私も名前を覚えてもらうまで2年かかったわ」
アイク「かかりすぎだろう」
ローラ「あら、ゴリラグズさん。凄い汗ですよ、このハンカチをどうぞ」
アイク「ん、ああ、すまない」
ミカヤ(……あれ?この展開って)
アイク「しかし随分よく気がつくな」
ローラ「神に仕える者として当然です」
アイク「そうか、あんたに優しくしてもらえる人は幸せだな」
ローラ「いえ、それほどでも、神に仕える身ですので」
アイク「そんなに謙遜するな。その優しさは神に仕えるからといって身につくものじゃない。あんたがとても素晴らしい人だという証だ」
ローラ「………まぁ………」
ミカヤ(はいキター!このフラグメーカーめ!これ以上状況を複雑にしてどうすんのよ!)
216 名前: 杖ポコ師範ローラ 1 [sage] 投稿日: 2011/05/19(木) 15:44:22.67 ID:Gu/1v0KE
ローラ「ゴリラグズさんは聖職者になりたいのですね」
ミカヤ(えええええ!?折れた!?アイクのフラグが立つ前に折られた!?ていうかなんでそうなるの!?)
アイク「……いや、俺はそんな事一言も」
ローラ「そんなご謙遜を、アスタルテ神様の優しさに触れられて感動しているのがよく伝わってきました」
アイク「意味が分からん」
ミカヤ(いやいやいやいやいや、当事者達気付いてないけどこれ凄いわよ!?ローラ……恐ろしい子!……でもアイクが聖職者?………似合わないわね)
アイク「どうした姉貴?百面相なんかして」
ミカヤ「あ、いや、なんでもないわ」
ローラ「ゴリラグズさん、そうと決まれば善は急げです。早速私の教会に行きましょう」
アイク「あ、おい引っ張るな……しかし意外と足速いな」
ミカヤ「………イッテラッシャーイ」

同時刻、ベグニオン商社
サナキ「な、なんじゃあの小娘は!アイクと二人で教会じゃと!?……ハッ、まさかそのまま結婚……イカン、今すぐ止めるのじゃ!ベグニオン商社の戦力を全て投入するのじゃ!」
タニス「やめて下さい。愛しの人の家に盗聴機を仕掛けている時点で社長の方が犯罪者です。それに別に社長が危惧しているような事は起きないかと」
サナキ「な、何故じゃ!」
タニス「あの二人にフラグめいた物は立っていません。それに仮に立ってもデストロイヤーのアイク殿の事です、すぐ折れるに決っています」
サナキ「し、しかしのぅ………」
タニス「……シグルーン専務、あなたからも何か………」
シグルーン「嫉妬に燃えるサナキ様ハァハァ」
タニス「ダメだこいつら……早くなんとかしないと」

続く