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Last-modified: 2011-06-06 (月) 00:20:02

503 名前: 幼女の旗の下に [sage] 投稿日: 2011/06/06(月) 00:10:43.55 ID:YMpTRBZ3
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2 勇者の槍を使う  フィンから取り上げた物だけど…使ってみる?

ラケシス「兄妹愛の道を踏み外した大馬鹿者!そのひん曲がった性根叩き直したるわ!」
プリシラ「ハッどっちが!例え神に背こうとも愛を貫くのが私たちだったはずです。
     紋章町の法ごときがなんですか!」
ラケシス「その軽率さが兄妹愛の灯火を消そうというのよ!」

渾身の力を込めて槍を突き出す。
勇者の槍…それは二連撃を可能とした優れた武器だ。
なかなか気に入ったのでフィンに無理やり中古屋に売らせて買い上げた。

ラケシス「これが最後よ!」
プリシラ「語るに落ちましたねラケシス?」
ラケシス「何っ!?」
プリシラ「貴女の愛する人は誰ですか? 由来の武器はなんですか?
     ここぞという時にそれを用いない、貴女は自分の愛を否定したのです…」

戦いのありようは実力のみならず精神にも左右される。
支援効果やラブラブアタックがそれを証明している…
プリシラはラケシスの連撃を紙一重で避けてのけた……

プリシラ「その槍がエルトシャンさんから頂いたものなら私は回避できなかったでしょう…さらばです馬鹿な方」
強大な魔力が立ち込める。
すでに聖水の効果の衰えたラケシスにそれを防ぐ手段は無かった。
スリープの魔法をもろに浴びて眠りこけるラケシスをプリシラは手早く縛り上げる。
プリシラ「くくっ…ふふふふっ…全ては兄妹愛革命のために……私は今、古い指導者を越えた…
     やはり私こそが時代に選ばれた兄妹愛の指導者なのです…」

勝った…勝利の高揚感はたやすくプリシラの心に染み入り、すでにすべてが成功したかのような思いすら抱かせる。
だが全ての局面がプリシラに微笑んでいたわけではない。
当初の混乱から立ち直りつつあるテリウス方面軍がルカンの意を受けて市街地郊外に集結中であり、
同時にプリシラの作戦の命綱とも言うべき政権奪取放送もまた…それを阻もうと戦う者たちがいた。
504 名前: 幼女の旗の下に [sage] 投稿日: 2011/06/06(月) 00:11:13.80 ID:YMpTRBZ3
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乱戦にFETVスタジオは損害を出し、外れた魔法や流れ矢で設備機器にも支障を出しつつあったのだ。
AKJ隊員C「気をつけてよ!魔法を撃つならもっとよく狙って!」
AKJ隊員D「そ、そんな事言っても!」
イリオス「あーあ…こりゃ後片付けが大変だぞ…」
ユアン 「ぼ、僕のせいじゃないからね~不可抗力だからねー」
ドロシー「損害賠償は後ほどAKJに請求するしかないでしょうねぇ」
イリオス「…あいつら金持ちだから余裕だろうな。ケッ…貴族め。俺もいつかそっち側に…はぎょっ!?」
セーラ 「夢語ってる間に攻撃食らってんじゃないわよ!杖にも限りがあるんだからね!」
イリオス「うるせーバーロー!お前の杖レベル上げに付き合ってやったんだよ!」
エフラム「貴様ら真面目にやらんか!」
ドロシー「いやいやいや、そう言うエフラムさんが一番敵を倒してませんよ?三十人は任せろって言ったじゃありませんか」
セーラ 「そーよ、ちょっと手加減しすぎじゃないの!?」
エフラム「妹になるべく怪我はさせられん」
イリオス「んな事言ってる場合かよ!?」
エフラム「男として信念を曲げるわけにはいかん!」
AKJ隊員F「何をごちゃごちゃやってるかぁーーーっ!!!」
AKJ隊員G「よしなよっこれ以上機器が壊れると放送が…放送が…」
AKJ隊員A「エイリーク準会員の兄上の動きが鈍いわ、アイツに攻撃を集中して奴らの防御を崩すのよ!」

槍や斧を振るう前衛メンバーがエフラムに攻撃を集中してくる。
本来ならどうということはないのだが手加減しながらではさすがに苦しい。

セーラ 「だから本気でやれっちゅーのに!回復がおっつかなくなるでしょーが!」
エフラム「素早さを加減せんと二回攻撃で怪我をさせてしまうではないか!」
イリオス「それで食らってたらダメだろ!?」
エフラム「ぬぬ……しかしだ!俺は兄だ!」
ユアン 「知ってるよ!!!」
エフラム「兄が妹に槍を振るうなど本来あってはならんのだ!」
セーラ 「っつってもこのままじゃやられちゃうでしょ!…あ、ライブ折れた」
ドロシー「わ、わーっ!エフラムさんが倒れたら後列がボコられます!?」

エフラム「くっ……この状況を打破するには…どうする…どうすればいい?」

続く