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Last-modified: 2012-08-21 (火) 15:21:18

マルス ローマ神話の軍神、ギリシャ神話の軍神アレスと同一視される

マルス「同一って言われてもねぇ……」
アレス「困るな……俺も貴様も神器持ちで彼女持ちだが…それくらいか共通点は」

シグルド 北欧神話の英雄、なんのかんのあって不幸に死ぬ

シグルド「………orz」

ディアドラ ケルト神話の美女。いろいろあって騎士ノイッシュと悲恋。死後もむっちゃラブラブなエピソードを残す。

シグルド「ノイーッシュ! お前も私からディアドラを寝取ろうというのかー!?」
ノイッシュ「ぎゃあーっ!? なんの事ですかーっ!!!」
アルヴィス「NTRは許さんぞー!」
シグルド「お前が言うな!!!」

ディアドラ「…今日も美しい私を巡って男たちが争いを…ああ美しさは罪…止めて、私のために争わないで♪」
アレク「嬉しそうすね」

アーサー 円卓の騎士団を率いた英雄王、父はウーゼル王、母はイグレーヌ、妻はギネヴィア

リーフ「つまりイグレーヌさんがママンなんだね甘えるんだねしかもギネヴィアおねいさんが妻なんだね。うらやましいぞこんちくしょう!」
アーサー「はっはーいいじゃないか細かい事は。つか俺にはフィーがいるから困るんだけどなぁ…」
セティ「何故君ばかり幸せになるんだ…」

ヘクトル トロイア戦争のトロイア軍総大将。戦争で大暴れして英雄と呼ばれたがアキレウスに討ち取られた。

ヘクトル「ここでも俺は戦場に散るんだなあ…」
エフラム「…武に生きる者は武に倒れる…か…ピザよお前も武人だな」
ヘクトル「ピザは余計だ」

エイリーク 赤毛のエイリーク、ヴァイキングの開拓者。グリーンランドを探検した。男。

エイリーク「………男………」
リーフ「それで姉さんは男みたいな体型なのかー。あっやめてジークリンデはやめて!? このヒトデナシー」
マルス「無茶しやがって……」

イシュタル メソポタミアの女神、シンとナンナの子

シン「………」
ナンナ「……私…娘がいる年じゃないです…」
イシュタル「……いや、わかってるから……」

705 :助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:28:14.75 ID:mVSxl71M

ぴんぽーん、ぴんぽーん
エイリ―ク「はーい」
慌てて玄関まで出て行くと、見た事の無い学校の制服を着た女子が立っていた。
エイリーク「あの、どちらさまでしょうか?」
女生徒「は、はい、あの、私、デュ~テっていいます
あの、エフラムさんはご在宅ですか?」
エイリーク「どのようなご用件で?」
デューテ「あの、お礼を言いたくて」
エイリーク「お礼?」
デューテ「はい、実は一昨日、ガラの悪い人に絡まれたのですけど
その時に、その、エフラムさんに助けて頂いたのですが
お礼も言えない所か、お名前まで伺うのを忘れてしまって・・・
今日は、きちんとお礼を言いたくて、突然の訪問で申し訳ありません!」
エイリーク「まぁ、そういう事だったのですか、わざわざありがとうございます
今呼んできますので、少し待っていて下さいね。」
そう言って、今度はエフラムに呼びかける
エイリーク「兄上―、お客様ですよー!」
エフラム「わかったー、もうちょっとで行く」
二人並んで、エフラムを待つ
エイリーク「あの、所でデューテさん」
デューテ「はい、何でしょうか?」
エイリーク「名前や、住所をどうやって調べたのですか?」
デューテ「あ、私の祖母のヌイに調べてもらいました」
エイリーク「ヌイ、と言うと、あの評判の占い師の?」
デューテ「はい、そうです、近所じゃ親しみを込めて、ヌイババって呼ばれています
何か最近有名になっちゃいましたね」
エイリーク「私の周りでも、物凄く人気ありますよ、特に恋愛に関しての占いに関しては
百発百中だとか」
デューテ「そうみたいですね、私は占って貰った事無いのでわかりませんが・・・」
エフラム「すまない、待たせた」

706 :助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:30:02.50 ID:mVSxl71M

エイリーク「兄上、遅い・・・」
振り向いたエイリークが絶句する
シャワーでも浴びていたのだろう、上半身は裸で、白いタオルを首からぶら下げており
髪から滴っている水を、時々煩わしそうにタオルで拭いている
ボクサーの様に細身でありながら、然るべき所に筋肉が付いていて、精悍な印象を与える
蒼い目は鋭いが、決して威圧感を与える事は無く、エイリークを見る目は限りなく優しい
下はジーパンを履いているだけだが、身長が高い上足が長いので、とても映える。
注意するのも忘れて、エイリークは兄に見とれていた
兄は、こんなにも格好良く、逞しくなっていたのだ
エイリーク「・・・」
エフラム「どうした?エイリーク、その子は誰だ?」
我に返る
エイリーク「あ、兄上、早く服を着てください!!!
お客様、しかも女性の前で、裸で出てくるなんてどんな了見をしているのですか!!!」
ばたーん!!
気が付くと、デューテが、顔を真っ赤にして倒れていた
エフラム「お、おい!大丈夫か!!」
慌てて、エフラムがデューテを抱きかかえる
エイリーク「あっ、それは・・・」
所謂、『お姫様だっこ』という奴だ、小さい頃、よくしてもらった事を覚えている
エイリーク「あ、兄上!」
思わず腕を掴んで、下ろさせようとする
エフラム「な、何だ?」
エイリーク「ふ、服を着るのが先だと思います、彼女は私が介抱しますから!」
エフラム「いや、倒れた人が優先だろう、とにかく俺の部屋で寝かせておくから
後は、お前が面倒を見てくれるか?服だって、部屋に行かないとな。」
二人でエフラムの部屋に行き、静かにベッドに寝かせる

707 :助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:32:47.05 ID:mVSxl71M

デューテ「う~ん・・・」
苦しそうに声を上げながら目を覚まし、キョロキョロと周りを確認する
ベッドに寝かされている事を理解して、エフラムと目が合った瞬間
紋章町中に響き渡る程の悲鳴があがる
デューテ「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
他の兄弟達が駆けつけてきて、部屋の状況を見るなり、言葉を失う
エリウッドにいたっては、胃の辺りを押さえて蹲ってしまった
アイク「これは、許せる事ではないな・・・」
ミカヤ「エフラム!何てことをしているの!」
サラ「兄様鬼畜すぎ・・・、でも私ならオールオッケー」
エフラム「い、いや、ち、違うんだ、これは・・・」
エイリーク「みんな、お願い、私の話を聞いて下さい!」
エイリークの必死の説得で誤解は解けた
・・・10分後、デューテがエフラムに必死に礼を述べていた
デューテ「あの、エフラム様、本当に、あの、重ね重ね申し訳ありませんでした!」
見ている方が気の毒に成る程、ぺこぺこと頭を下げている
エフラム「いや、いいんだ、原因は俺だし、それよりもう遅い、俺が家まで送っていこう」
デューテ「そ、そこまでご迷惑はかけられません!!」
エフラム「気にしなくていい、さ、もう行こう」
そう言って、笑いながらデューテの頭をくちゃくちゃに撫でる
デューテ「あ、は、はい」
また顔が赤くなって、ボーっとしてしまうデューテを
横目でじっと見つめているエイリーク
訳も分からず不機嫌になってしまう

708 :助けて!名無しさん!:2011/06/23(木) 20:34:28.63 ID:mVSxl71M

エフラム「ただいま」
エイリーク「おかえりなさい、兄上、遅かったですね」
つい、つっけんどんな声を出す
エフラム「ああ、思ったより、遠い所でな
それより、エイリーク、今日は済まなかった
俺の不注意のせいで、お前には色々迷惑をかけた」
素直に頭を下げるエフラム
エイリーク「あ、えっと、その、良いのです、次回から気をつけて貰えれば・・・」
胸の中のモヤモヤが消えていく
エフラム「そうか、ありがとう」
エフラムの手が伸びてきて、エイリークの髪を、デューテにした時よりも
更に激しく深く、目茶目茶にしてしまう
エイリーク「あ、兄上!!」
エフラム「ふふ、お前は昔っから、こうすれば機嫌が良くなったからな」
エイリーク「も、もう!いい加減にしてください!ひゃあっ!」
軽く、エフラムに持ち上げられてしまう
所謂、『お姫様だっこ』という奴だ
エイリーク「お、下ろしてください、本気で怒りますよ!!」
エフラム「本当にいいのか?」
実はよくないのだが、それを認める気にはならない
エイリーク「う~・・・」
不機嫌そうな声を出して抗議をするのが精一杯だった

リーフ「ミカヤ姉さんに確認したいんだけど・・・」
ミカヤ「なあに?」
リーフ「あの二人って、本当に兄妹?」
ミカヤ「今のを見たら、自信無くなってきたわ・・・」