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Last-modified: 2012-08-21 (火) 19:35:51

269 :兄弟家SRPG:2011/07/18(月) 00:33:19.98 ID:hVOVps+3

ルーテ「新しいゲームが出来ました」
リーフ「流石優秀さん。もはや何の脈絡も存在しないね」
ルーテ「脈絡など必要ありません。私、優秀ですから。……それで、今回のゲームなのですが……普段とは少し違います。今回はなんとRRPGです」
リーフ「?聞いたことがないジャンルだね」
ルーテ「はい。リアルRPG、即ちプレイヤー自身が駒となり戦うRPGです。かなりの空間と人数、資金を必要としますのでそう簡単には作ることが出来ないんです」
リーフ「でも完成させたと……恐るべし優秀パワー……」
ルーテ「アスレイが一ヶ月間不眠不休でプログラミングしましたから」
リーフ「労働基準法は守ってあげて!」

270 :兄弟家SRPG2:2011/07/18(月) 00:37:34.28 ID:hVOVps+3

そんないきさつで、兄弟家の皆は謎のドームの中に集合している。見覚えがない建造物であるのに加え、見た目以上にやたらと……広い。
某カオスな幼女女神が関係しているのではないかという予測は簡単についたが、とりあえずそれには誰もつっこまないでおいた。

ルーテ「さて、兄弟家のみなさんがお揃いになったようなので説明をさせていただきます。まずユンヌさんの協力で設置したこのドームの中はバーチャルに近い一種の特殊空間になっていまして、一定のダメージを負うと自動的に退場するようになっています」
ロイ「なるほど、みんなの顔の横に浮かんでる青いバーがHPを表しているんだね」

ロイの発言通り、各人の顔の右横に名前と青いHPバーが浮かんでいる。わかりやすいように最大値分の現在値も明記してあるという親切設計だ。当たり前の仕様かもしれないが。

セリス「わあ、すごいねリーフ。最大HPが300もある」
ミカヤ「アスタルテもびっくりの数値じゃない……流石リーフ」

ちなみにアスタルテのHPは150。歴代ボスの中でも類を見ない数値だ。
そんな女神にすら追随を許さないこのスレのリーフ……かなり、やる。

271 :兄弟家SRPG3:2011/07/18(月) 00:41:28.69 ID:hVOVps+3

ルーテ「ステータスはみなさんの特徴を反映させて私が設定しました。なお、ステータスウィンドウは左手を振ると表示出来ます」
リーフ「あ、ほんとだ。……ん?スキルが付いてる?」
ルーテ「あった方が面白いですから。なお、ゲームシステム自体は歴代作品からいいとこどりをした感じになっています」

さらりと付け加えられた「歴代作品」というワードにマルスが耳聡く反応し、やや眉をひそめてルーテに向き直る。

マルス「……それってまさか……このゲームって……」
ルーテ「そうですね。リアルFEをやっていただく感覚になります」

一同「「「「「そ、そうきたか」」」」」」

ナンダッテ。

ルーテ「ではまずチュートリアルマップから始めましょう。準備運動も大事ですよ」
エイリーク「ル、ルーテ。私たちは紋章町一チュートリアルが不要な一家だと思うのですが……」
ルーテ「いえ、アスレイが本編を作るのを嫌がったので次マップはいきなりエクストラマップなんです。決して手抜きではありませんが、如何に主人公家とて最初からエクストラはキツイでしょう」
ヘクトル「いやそれただの手抜」
ルーテ「優秀なこの私に、そんなケチを付けるとでも?」
ヘクトル「ゴメンナサイナンデモナイデス……」
ルーテ「では、始めましょうか。」

272 :兄弟家SRPG4:2011/07/18(月) 00:49:44.71 ID:hVOVps+3

  • チュートリアルマップ おいでよしっこくの森-

しっこく「やあ(´・ω・`)ようこそしっこくの森へ。
このしっこく軍団はサービスなので、まずは喰らって体感して欲しい。
うん、「無限にポップする」んだ。済まない。
女神の顔もって言うしね、謝って許して貰おうとも思っていない。
でも、この敵配置を見た時、君は、きっと言葉では言い表せない「殺意」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐としたこの世界でそういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってこの攻撃を仕掛けたんだ。
――――じゃあ、始めようか。」

マップ開始の台詞が流れたところで進撃準備に入る。アイテム整理、ステータスチェック、配置変更……出来ることはわりと普通だ。

ミカヤ(っていうか、騎士様は一体何をしているのかしら……)

それは言わない約束である。

274 :兄弟家SRPG5:2011/07/18(月) 00:55:04.99 ID:hVOVps+3

エリウッド「指揮官はマルス、パラディン五騎に天馬一騎、魔導系ユニットがリーフを含め三人か」
エフラム「若干馬が多すぎる気がするがそこそこバランスのとれた編成だな。杖はエリンシア姉さんも使えるから実質四人だ。困ることは少ないだろう」
リン「で、勝利条件は敵将の撃破、ね。そこはアイク兄さんのハンマーに任せて私たちは個々のユニット性能を試してみましょう。スキルシステムは初めてだからちょっとドキドキするわ」
アイク「スキルなんてものはあったら便利程度の存在だ。大事なのは個人の気力と根性。あまり頼るものではない」
セリカ「天空持ってるくせによく言うわ……」

大真面目な顔でそう宣うアイクにセリカは盛大に溜息をついた。確かにアイクは天空がなくともかなり強いが、それにしても天空の性能はチート級と言っても差し支えないレベルなのだ。
その一方でアルムが地味に凹んでいた。ルーテのスキル、パラメータ采配は的確なのだが、どうも的確すぎて逆にダメージを受けてしまったようである。

アルム「僕のスキルは隠伏か……はは、便利スキルなはずなのにこの虚しさ……」
セリカ「心配しないでアルム、アルムの分まで私が(攻撃を)受けるから」
アルム「セリカ……」
シグルド「KINS」
エリンシア「はいはい、ティルフィングは自重ですわシグルド兄様」

275 :兄弟家SRPG6:2011/07/18(月) 01:00:27.77 ID:hVOVps+3

エフラム「よし、まだるっこしいのはこのぐらいにして始めるか。作戦は任せたぞ、マルス」
エイリーク「しっこくさんと言えど量産型など私たちの敵ではありません。そうでしょう?エフラム兄上」
エフラム「あ、ああ……(なんだろうこの寒気は……)」
マルス「じゃ、僕の指揮にはきちんと従ってくださいね」

数十分後

各々の実力を大体測り終わると、アイクが敵将である漆黒の騎士の元へ赴き
アイク「どうして俺の前に立った。悪いがあんたは……ここまでだ」つハンマー
漆黒「いや貴殿からこちらに来tハンマー特効アッー」
……することでチュートリアルマップは無事クリアとなった。

ロイ「まあ良くも悪くも普通にチュートリアルマップって感じだったね。しっこくさんがいくら倒しても沸いて来るあたりに製作者の悪意を感じたけど」
エリウッド「あそこまでくるとゴ〇ブリのようだったな……」
ヘクトル「ああ、黒い・速い・しぶといってな」
ミカヤ「ゴキブリはイヤーッ!」
しっこく「……そこのピザ。乙女を怖がらせた罪と私を愚弄した罪、月光であがなうがいい。ちなみにこのエタルドはサービスではない」
ヘクトル「ウギャー!!」

276 :兄弟家SRPG7:2011/07/18(月) 01:05:14.86 ID:hVOVps+3

マルス「ふむ……大体みんなの傾向が計れたかな。アイク兄さんは相変わらずの無双性能として……上手く使えば意外にリーフが動くかもしれない」
シグルド「何せ破格のHPを誇るからな……あれはゲームバランスを崩壊させかねないんじゃないか?」

響き渡るヘクトルの悲鳴を無視し、マルスらは会話を続ける。今は休憩時間にあたるので質問の受け答え役としてルーテもその中に混ざっていた。
シグルドの至極尤もな台詞にルーテが一応バランス調整はしてあります、と口を開く。

ルーテ「突破力が足りなくてイラッな終盤のサザさん化を避ける為です。打たれ強さこそが彼の特徴かと思いましたので。その代わり女神の杖以外でリーフさんを回復させることは出来ませんので注意してください」
リン「つまり実質回復手段はないってことね……」
セリス「でもまああれだけあれば、回復は要らないかもね」
サザ「 (T-T)」

グダグダのままエクストラマップ1へ続く