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Last-modified: 2012-08-21 (火) 19:41:32

289 :兄弟家SRPG8:2011/07/18(月) 13:03:11.49 ID:hVOVps+3

ルーテ「というわけで次からはエクストラマップです。動員出来る人員に限りがあったため2マップとなりますが、手応えはかなりあるはずです。頑張ってください」
マルス「ふうん……ま、どんな敵が来ようと迎えうつのみだよ」

  • エクストラマップ 兄弟家VS竜王家-

一同「(゜゜)」

ロイ「なにこの最初からベリーハード」
ヘクトル「相手の殆どがラスボス級じゃねえか」

ちなみに竜王家の面子はメディウス、チキ、ナギ、ユリウス、ユリア、ファ、イドゥン、ヤァン、アル、ニニアン、ニルス、ミルラ、クルトナーガ、ラジャイオン、イナ、デギンハンザー……といった豪華メンバー勢揃いである。

エリウッド「あ……ニニアンとニルスもいるんだ……傷付けるのは忍びないな……う、胃が……」
エフラム「ミルラ、ファ、チキ……すまない……」
セリス「ユリアとユリウスと戦うのかぁ、ちょっと嫌だなぁ」

290 :兄弟家SRPG9:2011/07/18(月) 13:10:51.95 ID:hVOVps+3

ユリウス「はあ……なんだってこんな目に……。まあたまにはラスボスの威厳をセリスに示してみてもいいか……」
ユリア「ああセリス様……どうしてセリス様と敵対しなければいけないのかしら(グスン)」
ニニアン「エリウッド様……嫌です、私エリウッド様とは戦えません」
ニルス「姉さん姉さん、僕ら再行動ユニットだから直接戦闘はしないってば」
ミルラ「ゲームとはいえ、心苦しいです……」
ファ「えへへーファがんばるー」
チキ「チキもがんばるー」
ヤァン「働いたら負けかなと思っている」
ナギ「zzz……働けニートが……」
クルトナーガ「やだなあ、兄弟家の人達はみんな強いんだよね。万が一アイクさんが重症を負ったりしたらセネリオが慌ててその煽りでアムリタ姉さんのとばっちり喰らいそうだし」
メディウス「ばあさんや、ご飯はまだかね」
イドゥン「おばあさまはとっくにお亡くなりですし、昼食は先ほど取ったばかりです」

291 :兄弟家SRPG10:2011/07/18(月) 13:19:08.99 ID:hVOVps+3

マルス「相手はほぼ全員竜特効の対象になる。封印の剣とデュランダル、アルマーズは今回の要だね」
アイク「あ……おい。デギンハンザーはアスタルテの加護があるから俺のラグネルとミカヤ姉さんのレクスオーラ以外受け付けない可能性があるぞ」
マルス「(禿の分際で面倒な……)わかった。じゃあ黒竜王は二人に任せるよ」
ミカヤ「おっけー。お姉ちゃん張り切っちゃうわよ~」

進撃準備の間に大まかな作戦を立て、マルスは布陣を脳内に思い描くと指示を出して兄弟たちを配置していった。幸い竜王家には兄弟たちの知り合いが多い。この縁を利用しない手はないだろう。

マルス「(恐らくセオリーに則って何人かは説得出来るはずだ。エクストラとは言え、難易度的にはあってしかるべき)――エリンシア姉さんは後陣に。シグルド兄さん、中央入って!セリスは最左翼!あとエリウッド兄さんもっと斜め右ね。
アイク兄さんは先陣突っ切って速攻でデギンハンザー潰せるようにね。ミカヤ姉さんはアイク兄さんを援護。エフラム兄さん、ロリクート三人は任せた。
よし、初期配置はこんなものかな。それじゃ、進軍開始だ!!」

マルス(じゃ、まずはセリス。頼んだよ)
セリス(うん。任せて)

何事かマルスに囁かれ、セリスは真っ直ぐに目標に向かって歩き出した。
歩数ギリギリでたどり着いた先に立っていたのは一人の少女。ユリアだ。

292 :兄弟家SRPG11:2011/07/18(月) 13:22:07.63 ID:hVOVps+3

セリス「ユリア!」
ユリア「セ、セリス様?!駄目です、そんな近くに来られたら……私はセリス様に攻撃しなければ……」
セリス「ねえユリア、そんな悲しいこと言わないでよ。僕はユリアにお願いしようと思って来たんだ。――ユリア、僕と一緒に戦って?」
ユリア「セリス様……」

スキル「愛嬌」が発動しました。会話イベントを説得イベントに変更します▼

マルス(狙い通り!)
ユリア「わ、わかりました。セリス様の頼みとあれば、断るわけにはいきません。――ですから、ユリウスお兄様」
ユリウス「え、僕?」
ユリア「ええあなたですお兄様。も ち ろ ん お 兄 様 も セ リ ス 様 と 一 緒 に 戦 っ て く だ さ い ま す よ ね ?」つナーガ
ユリウス「ハイ、ヨロコンデ……」
セリス「やったあ、ユリウスも一緒に来てくれるの?えへへ、頑張ろうね!!」
ユリウス「お、おう(ヤバイ、不覚にもくらっときた)」

293 :兄弟家SRPG12:2011/07/18(月) 13:26:23.82 ID:hVOVps+3

マルス「まずは二人。芋づる式に釣れるとは思ったけどここまで綺麗にいくと気持ちいいね。」
エリウッド「じゃあ、次は僕かい?上手くいくかはわからないけど……まあ、とにかくやってみるよ」
マルス「うん。よろしくエリウッド兄さん」

名乗り出たエリウッドが目指す先はもちろんニニアンのいる方向だ。
以下、エリウッドはニニアンを、エフラムはロリクート三人を説得するのだが流れが冗長になるので割愛する。

ミカヤ「それじゃ、私とアイクはデギンさんのとこね。行っくわよー」
アイク「ミカヤ姉さん……何故そうはしゃぐ」
ミカヤ「えへへ。だってお姉ちゃん戦力として頼られると嬉しいんだもの。それレクスオー……」
アイク「姉さん、待った」
ミカヤ「?」

レクスオーラを放とうと構えたミカヤをラグネルで制止し、アイクはデギンハンザーの前に立った。直立するアイクの体からえもいわれぬオーラが立ち込める。
だがそれは……デギンハンザーとて同じ。

アイク「姉さんは逆鱗を喰らったらひとたまりもないだろう。とどめは残すから、俺の回復をしてくれ」
ミマモッテクレナイカタノムスマイル
ミカヤ「別に、普通に言ってくれればわかったわよ……」

294 :兄弟家SRPG13:2011/07/18(月) 13:30:12.26 ID:hVOVps+3

一方、その頃のロイ。

ロイ「ごめん、イドゥンさん。でも、イドゥンさんを倒さないとこのゲームには……勝てないんだ。悪いけど、手加減はしない」
イドゥン「わかっています。ロイ様も、兄弟家の皆様も、真剣そうですから。だから私も全力でいきます」
ロイ「うんありがとうイドゥンさん……だから僕のことを卑怯だとは思わないでね。この作戦考えたのマルス兄さんだしさ」
イドゥン「?!」

一言断るとロイはイドゥンから一マス離れた場所で封印の剣を振るった。剣からほとばしる業火がイドゥンを襲う――特効ダメージだ。
しかして、対するイドゥンはそれに反撃することが出来なかった。イドゥンのブレスは射程が1しかないのだ。
その上。

シグルド「まったく……この勝ち方はまったくスマートではないな……」つ救出
エリンシア「ですが、効果的な戦法であることは確かです。マルスちゃんらしいといえばらしいですけど」つ引き受け

いわゆるバケツリレーで近寄って反撃することすら封じる確実だがせこい戦法だった。
確実な勝利のために必要な犠牲もあるのである。若干のプライドとか。

ロイ「ほんっとーにごめんねイドゥンさん!このゲームに勝ったら竜王家にお詫びに行くから!」

295 :兄弟家SRPG14:2011/07/18(月) 13:35:57.29 ID:hVOVps+3

マルス「さて……神竜三匹もこちらに引きずり込んだし、戦闘竜を生み出せるイドゥンさんはロイで倒した。そろそろ僕もメディウス翁のところにでも行くかな……リーフ!ナギさんはほっといてこっち手伝って!」
リーフ「ゲッ!僕のおねいさんランデブーを邪魔して面倒事を押し付ける気か!流石マルス兄さん酷い」
マルス「いいから来る。リン姉さん、ヘクトル兄さん、エリウッド兄さん!ナギさんとニートを任せる。何とかしといて!」
リン「まったあんたは厄介事を……わかったわよ、何とかするからその馬鹿にしたような顔を止めなさい!マルス後でシメる」

確実に迫り来る死亡フラグの足音に知らず、マルスは背筋を凍らせた。