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Last-modified: 2012-08-22 (水) 20:23:54

687 :ママチャリの系譜 序章:2011/08/07(日) 23:39:32.86 ID:ZPNoyJw7

シグルド「ただいま~」
セリス 「お帰り、シグルド兄さん。はい、これ兄さんの分」
シグルド「何だこれは? ファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念大会の招待状?」
リーフ 「そう、聖戦発売15周年を記念して、近々ユグドラル地区で15周年祭をやるんだけど、
     聖戦のキャラ限定で何か催し物ををやるみたいなんだ」
シグルド「ふむ、どれどれ…」

ファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念大会要項
一、大会は二人一組による自転車レースによって行われる。
一、出場資格は『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』に登場した人物に限る。
一、出場者が多数の場合、予選を行い、予選で好成績を収めたチームが本選に参加する資格を得る。
一、本大会は聖戦15周年祭実行委員会によって、公正かつ厳正に運営される。
一、自転車レースの詳細なレギュレーションは以下の通り。

シグルド 「コースは次のページの地図に記載してある…か」
アイク  「ぬぅん!!(ズガーン!!)」
リン   「ここは…グランベル総合運動公園よね。うわ、山道とか通るわよ、これ」
マルス  「規定のコースを3周して着順で順位を決定する。完走できなかったペアが複数出た場合は、
      走行距離で順位を決定する……か。理にかなってるね」
エフラム 「くっ、まだまだっ!!(ブゥン!!)」
エリンシア「各チーム必ず1回以上ピットに入る事。そして、必ず2回以上交代する事。
      ピットに入るタイミングや交代のタイミングとかも重要ですわね」
リーフ  「レース中の妨害、攻撃は基本的に何でもアリですが、
      神器、杖、メティオ等の遠距離攻撃の武器の持ち込みは禁止……か。
      良かった~、能力アップはともかく、ワープやレスキューなんかされたらどうしようもないからね」
アイク  「エフラム、腕を上げたな、だがまだまだだ!(ズガッ)」
セリス  「リターンリングを使った場合は逆走したと見なします。だって」
エリウッド「妨害や攻撃等で図らずも他の選手のHPを0…もとい殺害してしまったチームは即失格となり、
      バルキリーの料金も負担してもらいます……これだけは注意してくれないか…」
エフラム (あの構えは…来る!)
ミカヤ  「服装は自由。公序良俗に反する服装でも面白ければOKだって、
      セリスちゃんの衣装は私とエリンシアで選んであげる(キラキラ)」
セリス  「本当! ありがとう、ミカヤ姉さん」
ヘクトル 「あ、姉貴ぃ。何着せる気だ…?」
アイク  「天↑…」
リン   「やる気満々ね…目が凄く輝いてるわ」
エイリーク「尚、ペアの構成は任意とする。締切りは……」
リーフ  「何だって! こうしちゃいられない、早速アルテナさんの所へ!(ダッ!!)」
アイク  「空↓!!」
エフラム 「!?」
リーフ  「あれ、アイク兄さん?(ドゴォォォン!!)アーッ!!コノヒトデナシー」
セリス  「あっ、リーフ。アイク兄さん達が訓練してるから、庭は危ないよ」
ヘクトル 「言うの遅ぇぞ…」
セリカ  「サイクリングかぁ、いいわねえ。アルム、今度一緒に行きましょう。もちろん、自転車は一台で」
アルム  「そうだね、いつにしようか?」
シグルド 「KINSHINは許さんぞ!」つティルフィング
リーフ  「えっ!? ちょっ…何で僕に!? アーッ!!コノヒトデナシー」

688 :ママチャリの系譜 序章:2011/08/07(日) 23:40:47.26 ID:ZPNoyJw7

リーフ  「そういえば僕達が乗る自転車はどうするの?」
シグルド 「グランベル大学自転車部が用意してくれるらしい。あと、自転車にも名前を付けないとダメだとか」
セリス  「名前かあ…漫画とかから取っちゃおうかな」

ミカヤ  「優勝商品は…実行委員会より賞金10万Gと自転車マスターのトロフィー!
      さらに、ナーガ神がどんな願いでも1つだけ叶えてくれる……ですって」
シグルド 「何だと! という事は、優勝すればディアドラと…」
ヘクトル 「自力で頑張れよ!」
リーフ  「世界中のおねいさん達がボクのモノに…」
マルス  「神の力を超えている!」
セリス  「僕はもっと漢らしくなりたいな♪」
アルム  「それこそ不可能だ!」
エイリーク「遂に私が巨乳に…」
エフラム 「お前は出られん!」
エイリーク「orz」

マルス  (しかし、自転車レースか…これは一儲けできそうだな)
リン   「マ~ル~ス~! アンタまた変な事考えてんじゃ無いでしょうね!(ギリギリ)」
マルス  「あっ、痛い痛い! やめて、アイアンクローやめて! 頭蓋骨が変形するっ! 変形合体するっ!!」
ロイ   「恐ろしい頭蓋だなぁ」
マルス  「呑気に見てないで助けて! 痛い痛い痛い! 変形して発進する~!!」
セリス  「発進しちゃうの!?」
ロイ   「うん、でも失敗したら爆発するよ」
セリス  「マルス兄さんが危険だよ!? それで……どうなったら失敗なの?」
ヘクトル 「赤い線を切ったら失敗だ」
セリス  「大ヒントだねっ! ………ねえ、どれが赤い線かわからないよ」
アルム  「セリスはマルス兄さんを助けるのに、何を切るつもりなんだ…?」
ロイ   「ほら、早くしないと時間切れになるよ」
セリス  「しかも時限式なのっ!?」
ヘクトル 「マルスが死ぬからな……普通に」
マルス  「そこっ! 意味不明な会話をしてないで助け…(メキメキ グシャ!!)アーッ!!」

シグルド 「さて、ここからレースのチームを決めていく事になるわけだが…」
ミカヤ  「これに話を割いてもいいけど、さっさと試合を始めないと読者はすぐに飽きちゃうわよ」
エフラム 「10週打ち切りだけは避けたい所だ。手っ取り早くレースを開始するぞ」

689 :ママチャリの系譜 序章:2011/08/07(日) 23:42:05.56 ID:ZPNoyJw7

そして某日、紋章町ユグドラル地区。ここでは今、聖戦15周年祭で飲めや歌えの大騒ぎだった。

ノイン 「ついにやって参りましたファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念杯争奪二人乗り自転車レース。
     実況は私、竜王家使用人、背番号9番、ソードマスター・ノイン。解説は…」
エルフ 「同じく竜王家使用人、背番号11番、シャーマン・エルフと、
     今回ゲストとして来て下さったセーラさんとドロシーさんでお送りしますわ」
セーラ 「ちょっと! 何で私達がゲストなのよ!?」
ドロシー「今回、FETVは無関係ですからね。まあシャナン様が出るんですから、
     流石にあの社長も手を出したくないんでしょう」
セーラ 「逃げたわね…。ま、いいわ。今日はここで高みの見物といかせてもらおうかしら」
ドロシー「そうですね。たまには他の方の実況を聞くのも良いと思います」
ノイン 「はい、ご挨拶ありがとうございました。本職のお二人にはかないませんが、
     私達、十二魔将のエルフ&ノインでお送りして参ります」
エルフ 「よろしくお願いしますわ」
ノイン 「このレースもそうですが、今回のお祭りはバーハラ商会を始め、
     ユグドラル地区で商売をなさっている多くの会社やお店の協賛によって成り立っています」
エルフ 「お祭り好きが多い証拠ですわ。我が竜王家も協賛していますからね」
セーラ 「FETVはしてそうにないわね…」
ドロシー「あのケチが協賛なんてするとは思えませんけど」
ノイン 「そんな雑談は置いといて、本題に戻りましょう。
     風邪も嵐も乗り越えて。2人乗りは道路交通法違反ですが、ここは紋章町、フリーダムです!
     無法地帯のジャングルに今日も熱帯低気圧が吹き荒れるのでしょうか!」
エルフ 「現実世界では2人で乗らないで下さいね」
ノイン 「本日の天候は快晴、現在の気温は34度、湿度73%と非常に蒸し暑くなっております。
     ここでコースの紹介をして参りましょう。
     この大会の為に作られたグランベル総合運動公園特設サーキット、スタートはここ、
     運動公園第一グラウンドのバックストレート観戦スタンド前」
エルフ 「今、私達がいる場所ですわ」
ノイン 「グラウンドのトラックを時計回りに1周した後、
     各車はダンディライオン・たんぽぽ小道のロングストレートを駆け抜けます」
セーラ 「ダンディライオンって聖戦関係ないし!」
ノイン 「たんぽぽ小道から90度折れ曲がるたんぽぽカーブを越えると、
     見えて参りますのは勇者の泉に設置されたウォーターバンク」
エルフ 「普段は恋人達の憩いの場として人気のスポットですわ」
セーラ 「気に入らない奴は泉に落としてしまいましょ♪」
エルフ 「ただの池ですので勇者にはなりませんわよ」
ドロシー「なったらなったで怖いんですけど」
ノイン 「勇者の泉を1周して、再びたんぽぽカーブを交差して、
     山間サーキットであるナーガヒル山間ラリーコースに入っていきます」
ドロシー「ハイキングコースも兼ねている地元民の憩いの場、ナーガヒル森林公園ですね」
セーラ 「だれがそんな名前つけたのよ…」
ノイン 「登りあり降りありの複合カーブから折り返し地点のナーガ神像を目指します。
     ナーガ神像で折り返した後は、第二ナーガヒル山間ラリーコースを経まして、
     グランベル中央体育館裏ヘアピンへ」
エルフ 「折り返し地点では給水所も兼ねていますわ」
ノイン 「ヘアピンを越えた後は体育館裏の直線コースに入り、グラウンド前の休憩所に出て、
     ピットロードにも入れるグラウンド入り口コースを通過。再びグラウンドに戻ります」

690 :ママチャリの系譜 序章:2011/08/07(日) 23:43:38.51 ID:ZPNoyJw7

エルフ 「大まかにコースを図解すると、だいたいこんな感じですわ」

■■■■■■■■■■■■■■■  ◇=スタート ◆=ゴール
■┌→→→→→→→→→→→┐■  ■=壁、フェンス、建物などの障害物
■↑■■■■■■■■■■■↓■
■↑◆             ■■■↓■
■└┤ ┌◇→→→┐ ■┌→┼→→→山┐
■□ ↑↑       ↓ ■↑泉↓■     ↓
■ピ  ↑       ↓ ■└←┘■   中継点(ナーガ神像)
■ッ   ├←←←←┘ ■■■■■     ↓
■ト   ↑         ■┌←←←←←山┘
■□   ↑ ■■■■■■↓■■■
■   ↑  ■■体育館■└→┐■
■   ↑  ■■■■■■■■↓■
■   └←←←←←←←←←┘■
■■■■■■■■■■■■■■■

ドロシー「少し見にくいですね…」
セーラ 「作者の腕じゃ、この程度が限界ってとこね」
ノイン 「はいそこ私語はしない! これを3周走りまして、グラウンド1周を最後に走りきり、
     チェッカーを1番目、2番目に受けたチームが本選へと進むことができます!!
     そして、本選にて最初にチェッカーを受けたチームが栄誉あるグランプリに輝く訳であります!!」
エルフ 「今回はチーム数が多いので本選を含めて全5レースになりますわ。
     予選4レースの出走表はこうなっております」

1R              2R            3R              4R
エルトシャン&キュアン アゼル&レックス   ファバル&ジャンヌ     ホーク&リンダ
ナンナ&ラケシス     ヨハン&ヨハルヴァ   アレク&ブリギッド      ティニー&イシュタル
フィン&シャルロー    トリスタン&ラドネイ   ジャムカ&ベオウルフ  アミッド&フェミナ
シグルド&アルヴィス  ラクチェ&シャナン   レスター&デルムッド   ノイッシュ&フュリー
ディアドラ&エスリン   クロード&コープル   アサエロ&ロドルバン  アーサー&フィー
リーフ&アレス       スカサハ&レイリア  ヴォルツ&リデール    イシュトー&ライザ
アルテナ&マナ      ホリン&デイジー    デュー&パティ        レヴィン&シルヴィア
オイフェ&ディムナ    リーン&ハンニバル  ラナ&ユリア        セティ&アーダン
トラバント&アリオーン アイラ&ティルテュ    エーディン&ミデェール  セリス&ユリウス

セーラ 「普通のチームもあれば、かなり謎なチームもあるわね」
ドロシー「しかも。チームの振り分け方に、何か意図的なものを感じますよね…」
エルフ 「実行委員会の方々が面白そうに組み合わせを決めていましたわ」
セーラ 「つまり、意図的なんだ…」
ノイン 「さあ、栄光のチェッカーを受けるのはどのチームでしょうか?
     間もなく第1レースが始まりますが、その前にCMです」

691 :ママチャリの系譜 次回予告:2011/08/07(日) 23:45:29.64 ID:ZPNoyJw7

第1レース予告

ラケシス 「お兄様、勝負です!」
エルト  「…いいだろう」
シグルド 「大丈夫か? ディアドラ」
ディアドラ「シグルド様…」
アルヴィス「悔しいっ!」
ナンナ  「リーフ様ッ!!」
リーフ  「アーッ!! コノヒトデナシー!!」
エスリン 「キュアン…」
キュアン 「エスリン…」
フィン  「キュアン様…」
ノイン  「愛憎渦巻くサーキット!」

トラバント「ハーーッハッハッハッ!!」
ラケシス 「おーーっほっほっほっ!!」
リーフ  「ヒャッハーーーーーッ!!」
マナ   「いやあぁぁーーーーっ!!」
アリオーン「アーーーーーーーーッ!!」
エルト  「コノヒトデナシーーッ!!」
ノイン  「ご近所迷惑を考えないバカ笑いと叫びと断末魔!」

マナ   「○○さん、今です!!」
誰か二人 「「必殺、ツイン・パワースライド!!」」
ラケシス 「スプラッシュ・トルネード!!」
トラバント「ヘブンズ・ゲート起動!!」
アリオーン「奥義・八艘飛び!!」
アレス  「リーフシールド!!」
誰か三人 「「「トライアングル・アターーーック!!」」」
シャルロー「ファ…ファイアー!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞぉっ!!」
ノイン  「力と力がぶつかり合い、技と技が飛び交う真剣勝負!」

ディムナ 「助かった…」
オイフェ 「危機一髪でしたね」
トラバント「ほう、獅子王か。こうして相まみえるのは初めてだな」
エルト  「悪いが、そこをどいてもらう!」
アルヴィス「私はもうダメだ…」
ディアドラ「アルヴィス様!?」
ラケシス 「ッ!!(キッ!!)」
マナ   「あぅぅ……」
アルテナ 「うぐっ……」
キュアン 「だ、第一級対魔法防御っ!!」
フィン  「キュアン様!!」
シャルロー「逃げてくださいっ!!」
ノイン  「血と汗と涙を流し、戦い続ける18人の聖戦士達! 果たして、生き残るのは誰なのか!?」

ノイン  「次回『ママチャリの系譜』
      第1章『精霊の森の騎馬民族』土着民族大移動、民族衣装はメイド服!」
エルフ  「それは、嵐の中の道のような、8月の物語…」
ドロシー 「どこの民族ですかっ!?」
セーラ  「むしろ農耕民族でしょ?」