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Last-modified: 2012-08-24 (金) 19:31:45

フュンフ 「あー、今回あらすじはなし、速攻でレースに移るぞ!
      決して容量が足りなかった訳じゃないからな。下の図は現在の戦況だ」

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上位チーム                           下位チーム
┌────────────────────    |   |/ ̄   5位トラバント
│                       ナ    →  .  |            6位キュアン
│   ┌─────────────────     | .   / ̄ .   7位アルヴィス
│ シャ |     1位ナンナ                  |   |       8位ディアドラ
│   │     2位シャルロー                |   |       9位マナ
│   └┐   3位アレス、ディムナ                 | .  ト\___________
│     │                            \   キュ     ア-デ-マ(連結中) 
└┐ ア デ |                                  \____________

ノイン  「レースは中盤、LP回転、33回転! 1秒間に333回転の銀輪を回し、
      ダンディライオン・ロングストレートをトップ独走のナンナ選手を各車が追います!」
セーラ  「完全に独走ね…ちょっと、男ども! 私の為に頑張りなさいよっ!!」
ドロシー 「という事は、少なくともセーラさんは女性チームには賭けてないんですね?」
セーラ  「えっ…まあ、そうだけど…」
ノイン  「いや~、しかし、これ程までのワンサイドレースになるとは、
      予想もしませんでしたね。解説のエルフさん」
エルフ  「そうですわね、各マシンのうち、ワルキューレだけは、
      ドライバーチェンジもピットインも済ませていない分のアドバンテージではありますが……」
ドロシー 「言われてみればそうですね」
エルフ  「それが分かっていても尚、これだけの大差を開けられると、精神的プレッシャーは測り知れませんね」
ノイン  「ただのプレッシャーでは終わりません! プレッシャーが焦りを誘い、焦りがミスを誘う!
      そして、セリスきゅんが私をデートに誘うっ!!」
セリス  「えっ、ボク?」
ユリウス 「誘ってねぇっ! アイツの言う事を真に受けるな!!」
イシュタル「ユリウス様?」
ノイン  「誘ってよ!! いいじゃん、デートぐらいっ! そんで、セリスちゃん美少女軍団に入れてよ!!」
ユリウス 「そっちが目的かよ……」
セーラ  「ケッ、何よ? その集団!」
ドロシー 「そのセリスちゃん美少女軍団とはどういう方がいらっしゃるんですか?」
エルフ  「現在確認されているのは、聖戦子世代で仲間になりうる女性全員(平民含む)ですわ。
      ちなみに男子からの1番人気はセリスさん本人だそうです」
ユリウス 「何でだよっ!?」
セリス  「そ、そうなの!? でもボク、ラブレターが下駄箱に入ってた事も、
      放課後の校舎裏に呼び出された事もないんだよっ!?」
ユリウス 「馬鹿、お前、僕なんか下駄箱に決闘状やカミソリレターが入ってるわ、
      放課後の校舎裏に呼び出されるはで大変なんだぞ?」
セーラ  「ねえ、これってどこから突っ込んだらいいの?」
ドロシー 「私に聞かないで下さい」
シャルロー「実況席は何やってるんでしょうか?」
フィン  「あまりレースを蔑ろにしないで貰いたいんだが…」
ノイン  「これでも真面目にやってますっ! 竜王家使用人、背番号9番、ソードマスター・ノイン!
      トップがロングストレートも半ばに差し掛かった所で、2位の青色申告号もたんぽぽ小道に突入!
     『校舎裏に来いやゴルァ』と『校舎裏に来て下さい(はぁと)』では意味が全く違います!」
エルフ  「ノインさんはよく、後者の手紙を送っていたそうです」
ノイン  「校舎だけにねっ! あー、もう、どいつもこいつもごめんなさいごめんなさいって手ぇ合わせて、
      私はごめんなさい教のご本尊かっちゅーのよっ!!」
エルフ  「わかりましたから、こんな所でマジギレしないで下さい」

432 :助けて!名無しさん!:2011/09/20(火) 21:19:48.25 ID:1ehotSWr

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ノイン  「近づきたくても近づけない! そんな事もなくトップに近づいているのは、
      相変わらずエンジン全開で突っ走る2台! 緑山歌劇団特攻団員・ディムナ選手と、
      マントが開いて股間の天狗が神々しいアレス選手! ユグドラル学園の女子生徒の黄色い声援と共に
      すごい勢いでトップとの差を縮め、ロングストレートに突入だっ!!」
ドロシー 「よくもまあ股間に天狗のお面なんか装備できますね…」
ノイン  「それにしても、各車、ここは勝負所ではないと見たか、順位に変動はあれど、
      バトルを仕掛けるマシンはありませんっ。辺塞、寧日ありっ!!」
ディムナ 「寧日を経、勝利を得れば以って瞑すべし、と言う事ですか。
      …アレスさん、ここは共同戦線と行きませんか?」
アレス  「何だか良くわからんが、いいだろう」
ノイン  「おおっと、新進気鋭の双璧がタッグを組んだ! 一時休戦、略して一休戦、一休み一休みっ!!
      いっきゅうせーん、将軍様がまた聖戦でアーダン一人クリアをっ!」
エルフ  「落ち着いて下さい、新右衛門さん」
セーラ  「実際にやった人がいるらしいわよ…」
ノイン  「もちろんアーダン以外のイベントで取れる勇者シリーズの武器は未使用です!」
ドロシー 「よくエルトシャンやランゴバルト、レプトールを倒しましたね…」
エルフ  「4章では川(跳ね橋)や山を越えられないので、仕方なくデューさんやレスキューを使いますが、
      万年喪男の底力を垣間見ましたわ」
アーダン 「万年喪男とか言うなっ! 俺だって…俺だってえぇぇぇーーーっ!!(´;ω;`)ブワッ」

─────────       ──────────
  アレ・ディ────→          ディ・アレ────→
                →
─────────       ──────────

ノイン  「たんぽぽ小道ロングストレートをスリップストリームで駆け抜けてゆく私のメモリアルっ!
      スリップストリームから抜けて前に出たおねいさんハント号が、
      今度は緑山歌劇団号を従えて引っ張る!! 互助コンビ、アレス&ディムナ!
      五女と言えば兄弟家のセリカさん! 10男5女の大家族っ! 紋章町の名物兄弟ですっ!!」
セリカ  「ちょっとアンタ! アルムから離れなさいよっ!!」
ジャンヌ 「嫌です! 婿候補のいないセリカさんにうちの兄さんあげますから、どっか行って下さい!!」
トリスタン「おいジャンヌ、どうしたんだ? 突然呼び出して」
セリカ  「うそっ!? 美形!! ……じゃなくて、アンタがどっか行きなさいよ、この泥棒猫っ!!」
ジャンヌ 「チッ、このイケメン兄貴でもダメか…」
トリスタン「なるほど、放置プレイという訳か。我が妹ながら大人しそうな顔して、
      なかなかどうしておてんばクイーンに育ちそうじゃねえか。くっくっく、たまらねえぜ」
アルム  「澄ました顔で何か変な事言ってるんですけど、この人…」
シグルド 「…ジャンヌもいる事だし、とりあえず今はほっとくか」
ノイン  「地獄にほっとけ地獄の地蔵。さて、トップを追う3台からひとまず離れまして、
      後方はどうなっていますでしょうかアショナードかアシュナードっ!
      テリウス地区が誇る最大の遊園地『グルグルランド』!
      大小様々なアトラクションがあなたの遊び心をくすぐります! 入園料は大人360G、子供240G!!」
アシュナード「くくく、我が城で思う存分楽しむが良いわ!」
エルフ  「違う地区ですのに、協賛ありがとうございますわ」

┌────────
│          →
│   キュ       →
│    ┌────
│. . ト..│

エルト  「意外とあっさり抜けたな」
キュアン 「わからん、まだ何か企んでいるかもしれん」
トラバント「~♪」
アリオーン「父上、真面目にやって下さい…」
ノイン  「ツインチェーンのSTEガンマ・黒きジェントルマン・キュアン選手が5位で、
      たんぽぽ小道に突入っ! その後ろにはダブルドラゴン・トラバント選手がやや鈍行で走っている!」
セーラ  「あのオッサン、やる気あるのかしら?」

433 :助けて!名無しさん!:2011/09/20(火) 21:21:02.49 ID:1ehotSWr

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ノイン  「そして仲良しスピードの最後方グループ、アルヴィスバニー列車3両編成6人乗りは、
      ようやく第2コーナー半ばへ来た所だ! 半ばユキエだ、つるーらぶ!」
セーラ  「こっちはこっちでまだやってるし…」
ドロシー 「でも先頭のアルヴィスさん、冗談抜きでヤバそうですよ」
ノイン  「オーバルコースとヴォーパルバニーは似ている! 殺人兎ヴォーパルバニー・アルヴィス選手が
      死刑執行人・ディアドラ選手に息の根を止められてしまうのか!?」
ディアドラ「いえ、そんなつもりはないのですけど…。アルヴィス様、申し訳ありません」
アルヴィス「(ハァ…ハァ)いや…その…」
エルフ  「不和の種を故意に撒かないで下さい?」
ノイン  「付和雷同か葛葉ラ○ドウ! サーキットの悪魔合体、3台の合体車両がなおも行く!
      コンゴトモヨロシク!!」
エルフ  「こちらこそ、よろしく」
シグルド 「ほら、さっさと走れ!」
エスリン 「ガンバレ、男の子!」
アルヴィス(ダメだ……マジでしんどい。こうなったら…)
       「…私はもうダメだ、シグルド達のせいで死にそうだからリタイアする。すまない、ディアドラ…」
ディアドラ「ア、アルヴィス様!?」
シグルド 「えっ? そこまでしんどくないだろ? なあ、エスリン?」
エスリン 「兄さんは酷いわね…」
アルテナ 「酌量の余地はありません…」
マナ   「シグルドさん、いけませんよ。お友達は大事にするものです!」
シグルド 「全部私のせいかーーーっ!?」
ノイン  「ああっと、アルヴィス選手、ここでマシンから降ります! そして、サドルを外す!
      レース残酷物語! お荷物シグルド軍がアルヴィス選手に引導を渡してしまうのか!?」
ディアドラ「待って下さい、アルヴィス様。少し休めばまた走れますよ」
マナ   「そ、そうですよ、アルヴィスさん!」
ノイン  「流石に悪いと思ったか!? ディアドラ&エスリンペア、アルテナ&マナペア、
      マシンを止めてアルヴィス選手を励まします! アルヴィス選手リタイアか!?」
アルヴィス「…………(スッ)」
ノイン  「あっと、アルヴィス選手、いきなりマシンに再び乗る!? サドルは結局外さず、上げただけ!
      ナチュラルに立ち漕ぎ状態になるサドル位置! 速い速い!!」

│   ↑    /
│   アル サラバダ!!
│.        |
│   ディ.  |
│    マナ   |

アルヴィス「すまない、ディアドラ! 私は行かなければならないのだ!」
ギュイーーーン!!
ノイン  「ななんと何と! マシンを降りると見せかけて、再発進ダッシュに繋がるサドル位置調整!!
      策士・アルヴィスの面目躍如だ! さーくすぃーーー! 394歳!」
ディアドラ「あら、行ってしまいましたね…」
エスリン 「卑怯もーんっ!!」
マナ   「まんまとやられちゃいました」
アルテナ 「彼らを追うのよっ、マナ、呑気に見てないで早く乗って!」
ノイン  「兎と亀の競争だ! お昼寝ウサちゃんアルヴィス選手に置いて行かれて、
      ドジでのろまな亀のマナ選手がドライバーシートに向くっ! 教官、私をしごイネルワイゼン!」
マナ   「わ、私はドジでのろまな亀じゃありませんっ!」
アルテナ 「いいから、早く乗って! 置いて行かれちゃったじゃないっ!」
ノイン  「マナ選手のとぼけた発言をアルテナ選手が押し切る! 私のボケも流されます!
      聖戦の流さ麗子達がリッ○レーサーとなって、ひた走る!!」
セーラ  「やっと連結が解けたわね…」
ドロシー 「ここから挽回できるのでしょうか?」

434 :助けて!名無しさん!:2011/09/20(火) 21:22:38.30 ID:1ehotSWr

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ノイン  「リスタートの最後尾グループは今、ようやく、たんぽぽ小道に入ったところ。
      トップは既に小道の終盤に差し掛かっている!
      この差は簡単には縮まりそうもナッシング、アーンド、ナッシング!!」
トラバント「さて、そろそろ行くか…(スッ)」
アリオーン「父上、何を?」
トラバント「ZE-SPL、ヘブンズ・ゲート起動!!(ポチッ)」
ノイン  「おおおおおっと、ここで竜王の秘策かっ!?
      トラバント選手、懐から何やら怪しげなボタンを取り出し、スイッチON!!」
ブワッシャァァァァァァァッ!!
ナンナ  「えっ? 雨!?」
シャルロー「うわっ、冷たっ!」
ノイン  「なんとぉっ!? たんぽぽ小道から一斉に水が噴き出したっ!! これはスプリンクラーかっ!?
      ボタン一つで盛大な水花火が発火したぁっ!!」
エルフ  「あんな所にスプリンクラーは無かったはずですが…いえ、小道の脇に見慣れない装置がありますね。
      あそこから水が噴き出していますわ」
セーラ  「いつの間にあんな物設置したの!?」
エルフ  「そういえば、先程(35辺り)どこかに電話してましたね」
ドロシー 「あの時に部下か誰かにこっそり設置させたんですね、のんびり走ってたのはこの為ですか!」
ディムナ 「ッ!? 滑る!! これじゃスピードが出せないっ!!」
オイフェ 「まさかこんな事をしてくるとはっ!」
アレス  「おのれ、小癪なっ!」
リーフ  「くっ、トラバントめ!」
ノイン  「盛大に吹き出した水がトップグループの視界を遮るッ! それだけではありません、
      足場が一気に悪化してスピードが鈍るヘイム、死と水に覆われた世界だ!」
ナンナ  「(ボソッ)ニブルヘイムへ案内しよう…」
ラケシス 「ナンナ? 今何か言った?」
ナンナ  「/////いえっ! 何も言ってませんっ!!」
キュアン 「トラバント、これは貴様からのシャンパンシャワーと受け取っておこう、
      いささか酒気が抜けて興を殺ぐけどな。それにしても、貴様も気が早い」
ギュイーーーーーン!!

────────────────────
                       アレ・ディ
                           シャ
キュ───────→
────────────────────

トラバント「ぬっ、キュアンには効かなかったか…まあいい」
セーラ  「おおおっ! 来たわよドロシー、スカーレット…なんとかが!」
ドロシー 「スカーレットタイフーンエクセレントガンマですよ、セーラさん」
ノイン  「余裕のキュアン選手、巡航速度の低下は5%程度だっ! トラバント必殺、水のトラップも
      熱きジェントルマンの前に霧散したっ!! 烈火の紳士の情熱は水では消せぬっ!!」
エルフ  「STEガンマはタイヤ交換の時に、オフロードのポテンシャルが、
      より引出しやすいタイヤに変えていました。最高速度は落ちますが、グリップ力は向上しています」
ノイン  「2WD+オフロードタイヤによって、そのグリップ力は全マシン中、MAX!! FAX!!
      ここでFAXが届いております。『ブラムセル様、いつになったら奥さんと別れて、
      私と結婚してくれるんですか? お腹の子供も急かしています。”愛人の”ケメ子より』だそうです」
ブラムセル妻「…あなた?(ビキビキ)」つざんてつの剣
ブラムセル「あ、いや…これは……その……」
ノイン  「おおっと、観客スタンドのブラムセル夫妻、揉めに揉め始めましたっ!
      奥さん必殺のざん・てつ・けんっ!! 血まみれの場外乱闘だッ!!」
エルフ  「あなた、そっちの実況の方が向いてそうですわね」
セーラ  「つーか、あのオヤジ、最低ね!」
ドロシー 「自業自得です!」

続く……今気付いたけど、題名入れ忘れた…orz