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Last-modified: 2012-08-24 (金) 19:43:22

リリーナ 「ロイ!一緒にお弁当食べましょ!(そして私特製の超高カロリースペシャル弁当でたーっぷりZEINIKUをつけるのよ)」

セシリア 「そうはさせないわ!ロイ、別室でお弁当を食べながら二者面談でも…」

シャニー 「この氷雪の槍をくらいなさい!ロイ君、あたしと食べようよ!」

ララム  「それよりアタシのお弁当食べて~!」

スー   「そんな毒物、ロイ様には食べさせないわ」

ウォルト 「また始まった…(毎日毎日飽きないのだろうか…)」

ロイ   「ウォルト、あっちで一緒に食べようよ」

ロイがウォルトを誘う
適当な椅子に座ろうとすると、ちょうど目の前を矢が飛んでいった
ここは危険だ…

ウォルト 「危ない!ロイさま、ここだと巻き込まれますから別の場所で食べましょう」

ロイ   「そうだね。はぁ、どうしてケンカになっちゃうのかは知らないけど、教室を破壊するのだけはやめて欲しいよ、ホント」

その他大勢「(お前のせいだよお前の)」

ロイたちを含むクラスメイトは教室から避難する
お昼を教室で食べられないなどいつものことだ

―廊下

あの後、ロイ君が居なくなったからケンカはお流れになった
ロイ君はウォルト君とどっか行ったし、一緒に食べるなら見つけたもん勝ちだよね!
あ、でもでもロイ君とウォルト君の2人の空間を壊したくな…って何言ってんのあたし!?
違う違う、あたしはそんな腐ってなんかないって
そりゃあちょっと、そういう創作物を読んだりもするけど…

ロイ   「ソフィーヤ、大丈夫かなあ」

そんなこと言ってるうちにロイ君発見!
やっぱりウォルト君と2人きりハァハ…違うっての!

ウォルト 「今日は休みでしたね」

536 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:34:44.27 ID:nsNT4DBb

ロイ   「風邪を引いたって聞いたけど…風邪は万病の元とも言うし、お見舞いにでも行こうかな」

ウォルト 「僕もご一緒しましょうか?」

え、放課後デート?

ロイ   「うん。お見舞いの品は何が良いと思う?」

お見舞い?今日誰か休みだっけ
それにしても何だデートじゃないのか
…?いやいやあたし、何をそんな残念がってるの!?

ウォルト 「スタンダードな所だとフルーツでしょうか」

ロイ   「そっかぁ、あんまり高いものは買えないしリンゴが良いよね」

話に一区切りついたところであたしはロイ君に話しかけた

シャニー 「ロイ君!」

ロイ   「あ、シャニー!ケンカしてたんじゃなかったの?」

シャニー 「そ、そんなのすぐ終わっちゃったよ(ロイ君がいなくちゃ意味ないもん)」

あははは、と笑うあたしにロイ君は疑問符を飛ばす
まあねー、ロイ君がにぶちんなのは今に始まったことじゃないし
あたしは椅子を持ってきてロイ君の隣に座った

シャニー 「ここで一緒にお昼食べていい?」

ロイ   「もちろん。ウォルトもいい?」

ウォルト 「ロイさまがよろしいのでしたら」

2人の返事を聞くと早速お弁当を取り出して食べ始める
もうお腹ペコペコだよー

537 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:35:27.36 ID:nsNT4DBb

ロイ   「ユーノさんが作ってくれるの?」

シャニー 「弁当のこと?違うよ~、あたし自分で作るもん」

ロイ   「へ~、そうなんだ。料理上手なんだねニコリ」

シャニー 「そ、そう?//」

よっしゃ、これは料理上手なあたしアピールが出来たかも!
今日たまたま姉さんが寝坊してくれてよかった~!!

普段はやっぱりユーノさんが作ってくれてるのです

ロイ   「料理上手な人ってすごいなーって思うよ。そういえばウォルトも上手だよね?」

ウォルト 「そんなことないですよ。姉さんには負けますし……ホント姉さんにはなにやっても勝てなくてorz」

コンプレックスで落ち込むウォルト君を甘い言葉で励ますロイ君…これなんてロイウォr黙れあたし!

シャニー 「レベッカさんってホントすごいよね!あの人が的を外してるの見たことないし!」

ロイ   「僕も見たことないなあ。…でも、僕はレベッカさんと同じくらいウォルトのことを尊敬してるよ」

ウォルト 「尊敬、ですか?」

ロイ   「僕が知る誰より誠実で、一度した約束は違えないこと。ウォルトのすごいとこだと思うな」

ウォルト 「誰より、ですか…。あ、ありがとうございます//(流石フラグメーカー、思わず赤面してしまった…)」

そして何で妄想通りのことをしちゃうのロイ君orz
これじゃ更に妄想が沸き立って…あーーーあたしは腐女子じゃないのにぃ←悶絶

538 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:37:04.46 ID:nsNT4DBb

ロイ   「しゃ、シャニー?大丈夫?」

シャニー 「はっ、だ、大丈夫、です……多分」

ロイ   「多分なの!?」

シャニー 「そんなことより、さっきお見舞いがどうの~って言ってたよね?」

ウォルト 「ああ、ソフィーヤさんが今日は休みだったからお見舞いに行こうかと話してたんです」

シャニー 「2人で?」

違う!何聞いてんのあたし!

ロイ   「うん、そうだよ。シャニーも一緒に行く?」

シャニー 「是非行かせてくだs…あ、いや」

ロイ   「じゃあ放課後、一緒に行こう!」

シャニー 「ハーイ…」

何かすごく自己嫌悪
何でこんなことばっか考えてんだろ
しかも想い人とその友達で…

―放課後

珍しく邪魔も入らずロイ君と校門を出ることができた
ウォルト君?いるよ、そこに。いるから困ってるんじゃん
また昼の時みたいに変なことばっか考えてたらあたし本当に腐った人たちの仲間入りしちゃうよ!
コミケ行っても買う側にはなっても売る側になることはないと思ってたのにこれ以上いっちゃったらと思うと!!

ロイ   「シャニー?もしかして具合悪いの?昼も顔赤くしたりボーッとしたりしてたけど…」

シャニー 「だ、大丈夫大丈夫!」

ロイ   「そう?」

あたしたちは商店街へ向かった
ロイ君がリンゴを買いたいらしくて、よることになったんだ

シャニー、これはお見舞いとはいえ放課後デートなのよデートなの
邪魔なのが1人いるけどあたしはそんなの気にしないでロイ君にアタックしてればいいの
いいわね、シャニー!

539 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:37:31.24 ID:nsNT4DBb

ウォルト 「お荷物お持ちしましょうか?」

主従ktkr!

ロイ   「いいって別に自分で持てるんだし。そういうのは好きな女の子とかに言ってあげたら?」

ウォルト 「今はまだそういう相手はいませんから。ロイさまなら選び放題でしょうけど」

好きな女の子はいない→好きな男の子ならいます!?
むしろモテモテなロイ君が誰かに盗られるんじゃないかとジェラシー燃やしちゃって…って!

ロイ   「僕だってそういう相手はいないよ!」

ダメだ。これはダメだ
早速いろんな妄想が頭を駆け巡ってる

ううん、シャニー。こういう時は逆に考えて…
そうだよ、逆転の発想をすればいいんじゃん!
あたしが腐女子なんじゃなくてあっちがガチホモなんだって考えれば……いや、それはそれでダメージだわ
ロイ君が女の子に興味ないとか言われたら本気で、泣く

ウォルト 「本当ですか~?リリーナさんとかスーさんとかシャニーさんとか」

ドキッ

ロイ   「み、みんな友達だってば!//そ、そりゃ手繋いだりくらいはするけど…そういうのはないってば!!ねえシャニー?」

シャニー 「あ、うん。いや、何が!?」

やばっ、つい頷いちゃった

ロイ   「ほら!僕をからかわないでよ、もう!//」

ウォルト 「いつもからかわれてますからたまには仕返ししたいんですよ!」

女の子の話に反応するってことは一応ガチホモではないみたいでよかった…
でもその代わりやっぱりあたしの腐女子説が…!

540 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:40:11.99 ID:nsNT4DBb

ロイ   「八百屋さんについたからリンゴ買ってくるね!2人は待ってて」

ロイ君が店のなかに入って行った
はあああぁぁ…

ウォルト 「疲れてますね。Sドリンクならありますけど、要りますか?」

シャニー 「何でそんなもの持ってるの?」

学校に持ってってたんだろうか
いや、武器持ち込みOKな学校にSドリンクごとき何てことないんだけどさ

ウォルト 「姉さんがウィルさんからもらったらしくて、でも要らないからと僕に」

シャニー 「で、ウォルト君も要らないからあたしにくれるんだ?」

ウォルト 「あ、いやそういうわけじゃ…」

シャニー 「いいよもらっとく」

受け取ってその場で飲んだ
初めて飲むけど、味はあんまり好きじゃないなぁ
何か栄養ドリンクみたい。いや、栄養ドリンクなのか

ウォルト 「…シャニーさんはロイさまが好きなんですよね」

シャニー 「う、うん。まあね//」

ウォルト 「自分の気持ちに気づいて貰えなかったりとか、辛くないんですか?諦めたくなったり…」

シャニー 「辛いよ?辛いけど、それでも好きなんだもん。仕方ないじゃん?ウォルト君は…さっきそういう人はいないって言ってたっけ」

ウォルト 「そもそも女性との支援がスーさんだけですから。ロイさまの恋敵になる勇気はないです」

シャニー 「ウォルト君とスーでくっついてくれたらライバル減るのになぁ~」

ウォルト 「すみませんね」

541 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:41:03.90 ID:nsNT4DBb

ロイ   「2人ともお待たせ!」

ロイ君がぱたぱたと出てきた
手には数個のリンゴが入った袋を持っている

シャニー 「じゃあ行こっか」

     「くんかくんか」

突然少女が湧いてでた!?
しかも何か匂い嗅いでる!!

ロイ   「あれ、あなたはリーフ兄さんの…」

ティニー 「はい、4人娘の1人、ティニーです!ロイ君こんにちは」

ロイ   「こんにちは。…いやいや何してるんですか!?」

ティニー 「腐女子の匂いを察知したの」

シャニー 「腐女子って…まさかあたし!?」

ティニー 「そうですあなたです我が同士よ!」

シャニー 「ちちち違います!あたしは腐女子じゃなーーーい!!」

つ逃走

―ナバタ

シャニー 「はぁっはぁっ、やっと振り切った…!?」

ロイ   「ティニーさん、同士を発見できてそんなに嬉しかったのかな」

シャニー 「だからあたしは腐ってないってば!」

ロイ   「ご、ごめんなさい…」

     「あら、あなたたちは…」

ロイ   「イグレーヌさん!」

イグレーヌ「こんにちは。もしかしてソフィーヤのお見舞いに来てくれたのかしら?」

ウォルト 「はい」

イグレーヌ「そう、どうぞあがって」

イグレーヌさんについて家にあがる
意外と広い。竜も余裕で入れそうなくらい

542 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 20:43:41.80 ID:nsNT4DBb

イグレーヌ「ソフィーヤ、ロイ君たちが来てくれたわ」

ソフィーヤ「…はい……」

ロイ   「ソフィーヤ、大丈夫?」

シャニー 「リンゴ買ってきてあげたよ、ロイ君が」

一瞬視線が交差する
絶対あたしは要らなかったとか思ってるんだよ!

ロイ   「リンゴは居間にウォルトが切ってくれてるんだ。食べれるだけでいいから食べて?」

ソフィーヤ「…ウォルト君も……いるんですか…」

ロイ   「もっとみんなで来たかったんだけど、みんな都合が悪いらしくてさ」

ソフィーヤ「……ロイ様がいれば……充分…です…」

シャニー 「ああそう、あたしは要らなかったってこと?」

ソフィーヤ「…あなたが…風邪を引いたら……お見舞いに……行きます…」

ロイ君と2人っきりにならないようにってわけね
こいつ…
とそこにウォルト君がやってきた

543 :助けて!名無しさん!:2011/09/28(水) 21:14:49.86 ID:nsNT4DBb

ウォルト 「リンゴ切りましたけど」

ロイ   「ありがとう、ウォルト!…ソフィーヤ、要る?」

ソフィーヤ「…ロイ様が……食べさせてくれるのなら……」

ロイ   「?いいよ」

しゃり…
なんて奴、ロイ君からのハイアーンだなんて!

ロイ   「甘い?」

ソフィーヤ「…はい……とても…」

ロイ「じゃあ僕も1口貰おうかな」

間 接 キ ス!!
ダンッッッ

ロイ「どうしたの?あ、シャニーも要る?」

シャニー 「要ります」

もちろん即答です
おいしいです。本当に

ロイ   「ウォルトもはい」

ウォルト 「え、僕もですか?」

ロイ   「本当に甘いんだよ、これ」

ロイ君の手からウォルト君の口にもリンゴが運ばれて…!?

くらり…
ダメ…もうダメ
もう誰にも止められない…!!
ブバアアアアア

こうしてあたしは確実に腐った道を歩んで行くのでした

終われ