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Last-modified: 2007-07-23 (月) 00:12:17

イレース式勉強法(4-111への便乗)

 

リン  「ところでアイク兄さんにどうやって物教えたんです?」
ロイ  「え?一問解いたら持ってきておいた肉を与えるアメとムチじゃないの?」
セネリオ「最初はそうしようと思っていたんですが・・・・・・」

 

    3年前

 

セネリオ「アイク、だからですね、この公式はこう当てはめれば・・・・・・」
アイク 「・・・・・・駄目だ、さっぱりわからん。そもそも√というのはなんなんだ全く。」
セネリオ(・・・・・・困りました。アイクは中学の頃は義務教育の恩恵でさっぱり勉強しませんでしたからね。
     中学で習うことすら殆ど分かっていません。
     高校に入ったのはスポーツ推薦使ったからですし・・・・・・。)
アイク 「セネリオ、あまり無理はするな。
     俺が物覚えが悪いことは俺が一番よくわかっている。」
セネリオ「いえ、アイク。貴方は元の頭の出来は悪くありません。
     自分の頭で考える知性はちゃんとありますし、事実体で覚えることは得意です。
     単に勉強嫌いなだけです。仕方ありません、ここはアレを使いましょう。」
アイク 「おい、肉を取り出してどうするんだ?」
セネリオ「アイク、試しにこの漢字を肉に書いてください。」

 

     『梯子』

 

アイク 「はしご・・・・・だな、書いたぞ。」
セネリオ「では、この肉を食べてください。」
アイク 「・・・・・・セネリオ、お前何を考えて・・・・・・」
セネリオ「イレースが使っている勉強法です。
     食べ物に字を書いて食べるの繰り返し。」
アイク 「セネリオ、お前な・・・・・・」
イレース「意外と・・・・・・効果はありますよ。
     現に私はこれで成績を保っています。
     腹ごしらえのおまけ感覚でできるので勉強する感覚は殆どありません。
     朝の料理それぞれに書いて食べれば20分くらいですみます。」
セネリオ「進研ゼミの漫画みたいな真似はやめてください。
     ・・・・・・ですがアイク。これは今の貴方には最も効果的かと思われます。
     貴方の勉強嫌いという障害をこれで少しはごまかせるかと。」
アイク 「俺の周りの魔導士はどうしてこうも神出鬼没なんだ・・・・・・?
     ・・・・・・まぁいいか。わかった、その方法試してみよう。」

 
 

リン  「そんな方法でどうにかなったんですか?」
セネリオ「えぇ。」
ロイ  「新種のカービィと言われたイレースさんならではの技だね・・・・・・。
     イレース式勉強法とでも名付けようか。」
セネリオ「・・・・・・アイクにはイレースみたいなコピー能力はありません。
     ですが料理というものは作るなかで五感を必ず使うので結果的に頭を使うことになります。」
リン  「だから自然と頭に入るって事ですか・・・・・・?」
ロイ  「えーっと、正直信じられないんですけども。」
セネリオ「ですが、実際アイクはこれでテストを乗り切ってきました。
     アイクの元の頭が悪くないというのもあったのでしょう。」
リン  「・・・・・・セネリオさん、それはあの馬鹿二人には使えないんですか?」
ロイ  「そ、そうですよ、アイク兄さんにできたんならあの二人にも・・・・・・。」
セネリオ「あの馬鹿二人の為に貴重な食料資源を無駄には出来ません。
     そもそもあの二人は学生業をアイク以上に真面目に行っていないようです。
     あの二人には文字通り体に教え込ませます。
     では、これで失礼します、アイクの頼み事ですので手は抜かないのでご安心を。」

 

リン  「・・・・・・少し手を抜いてほしかったんだけども。」
ロイ  「うん・・・・・・魔法の影響で家が酷い有様でエリウッド兄さんが胃薬ジャンキー通り越して
     最早バサーク状態だもの。」
リン  「蝶サイコー!ってね。はぁ・・・・・・」

 

セネリオ「へぇ、貴方達二人はいい加減この数式は代入しなければ解けないということを・・・・・・
     未 だ に 理 解 で き て い な い よ う で す ね 。
     エクスカリバーにそろそろ格上げしましょうか?」
エフラム「お、俺が悪かったです、だからそれだけは・・・・・・。」
セネリオ「それならさっさと覚えてください、今度解けなかったらリザーブかレスキューの杖ポコ二択を選ばせてあげましょう。」
ヘクトル「お、俺はもう中退して働いてもいい気分だぜ・・・・・・。」
セネリオ「そこまでいうなら仕方ありませんね。
     良い方法があるので使ってあげましょうか?」
ヘクトル「お、何なんだそれ!?」
セネリオ「ルーテ式勉強法と言いましてね、威力を極限まで抑えたサンダーで直接頭に刺激を送るんです。
     ちょっと脳に損傷が残るかもしれませんけれども。
     今よりはその頭が物覚えが良くなってちょっとは人並みになるかもしれませんよ。」
ヘクトル「すみませんでした!僕、真面目に勉強やります!!」
セネリオ「それは何よりです、ではさっさと問題を解きなさい。」

 
 

リン「不安ね・・・・・・。」
ロイ「不安だよね・・・・・・。」