軟派な奴ら
~商店街にて~
サウル 「調子はどうですか?」
ヨシュア「ううん、どうにもツイてない。ハズレばかりだな」
サウル 「今からが学生の帰宅時間ですから狙い目でしょうけど・・・あの娘達なんてどうです?」
ヨシュア「いいねぇ、コインは・・・表と。上玉だな」
サウル 「軟派しながらコイントスしてるのが失敗の八割方を占めてるのですが・・・私が交渉してきますよ」
ヨシュアを置いて女性群に近付くサウル。因みにそのメンツは・・・
エイリーク、ナターシャ、ラーチェルである。
あのお方がいる時点で結末は九割程決定しているような物で・・・・・
ヨシュア「・・・なんと見事なフリッカー、サウルがあっさり倒れやがった・・・お嬢ちゃん達、そいつ何って言ったんだ?」
感心しながら近寄ると・・・
ラーチェル「まったく!一緒にお茶しない?等と、軽い男は嫌いでしてよ!」
ヨシュア「それだけか?」
ラーチェル「いいえ!事もあろうかベット・・・で・・・何を言わせるのですか、彼方は!」
エイリーク「まぁまぁ、落ち着いて」
ナターシャ「それでラーチェルが立ってられたらお受けしますと・・・結果は見ての通りですが」
ヨシュア 「無茶しやがって・・・ま、俺も一枚賭けに乗っていいかい?綺麗なお嬢ちゃん達、お茶しようってね」
ラーチェル「彼方もアスファルトの上で横になりたいのですね・・・覚悟はよろしくて?」
ヨシュア「甘いな。もう始まってる・・・確認する辺り律儀だ。礼儀正しくて気の強い女も好みだぜ」
ラーチェル「ッ!減らず口を・・・修正してあげましてよ!」
フリッカーを仕掛けるラーチェル、受けに回るヨシュア・・・・・そして
マルス 「うん、実に夕御飯の賭けになりそうな勝負だ」
リーフ 「兄さん、テラ鬼畜。じゃあ僕は姉さんの友達が勝つで」
マルス 「甘いなぁ、僕はフリッカーの猛攻に赤い髪の人が耐えるに一票」
リーフ 「なんでさ?」
マルス 「見てれば分かるよ」
そして10分後・・・
ラーチェル「はぁはぁ・・・・・」
地面にへたり込んでいるのは仕掛けていたラーチェルである
ラーチェル「そんな・・・いい当たりはあったはずなのに・・・・・」
エイリーク「息が切れてますから、今は落ち着いて・・・」
ナターシャ「捻り・・・ですか、中々の使い手ですね」
ヨシュア「ご名答、別嬪さん」
リーフ 「何?捻りって」
マルス 「拳が当たる瞬間に文字通り体を捻ってインパクトをずらしてるんだよ、今の場合は首を上手に捻ってたんだけどね」
リーフ 「便利な技だなぁ・・・僕も体得するかな」
マルス 「既に受け身・・・・・リーフ、可哀想な弟」
ナターシャ「私がお相手しましょう」
ヨシュア 「ま、いいけどね・・・どっからで・・・・・もぐふっ!」
ナターシャ「油断大敵・・・ですよ」
ヨシュア(ちょwww何?その顔に似合わないステップイン、滅茶苦茶はええ。ボディいてえwww)
マルス 「古今到来ネタがバレて勝った試しはないってね」
リーフ 「うわ・・・突き抜ける様なボディーブロー」
ナターシャ「終わりです!」(ドスッ!)
ヨシュア 「ぐふっ!・・・完敗だ・・・ぜ」(ドサリ)
マルス 「オワタ、決まり手はガゼルパンチと」
リーフ 「そして兄さんのオカズもオワタ」
マルス 「ぇ?僕はフリッカーに耐えるって言ったんだけど」
リーフ 「この・・・鬼畜兄貴~!」