朝の続きの続き
とんとん、
朝一番家を出るとアスタルテは学園に行きとあるクラブの扉を叩いた。
扉には『文芸部』と書かれている。
?「はい?」
間の抜けた返事と共に扉が重苦しく開く。
と同時に
アスタルテ「愛とはなんだ?」
ヨハン「・・・はぁ?」
朝早くから来てこっそりと手がけてきた(隠し集めとってた)
愛しのラク(自己自ryを仕上げようと張り切っていた
文芸部部長兼愛の騎士ヨハンは朝一番の仏頂面の訪問者に開口一番にたずねられた。
アスタルテ「セリスから聞いたぞ。そなたは『愛の騎士』らしいな。
愛とはなんだ?」
ヨハンの動揺も気にせずアスタルテは質問を再度する。
予想外の展開に動揺を隠せなかったヨハンだが、
さすが自称『愛の騎士』を自称するだけあってすぐに平常心を取り戻し、
前髪をかき上げ(なぜか意味不明に)自身ありげに笑みを浮かべた。
ヨハン「・・・・愛。ふっ・・・。
愛の騎士ヨハン、愛についてならおまかせあれ」
アスタルテ「では、早速問う。
愛の力とはなんぞや?」
ヨハン「愛・・・それはこの切なく苦しくそして・・・
そうまるで、そう、ラクチェ、君のようだ。
君を見るたびに私のとこの小鳥のような私の心がはちきれんばかりに波打つ。
愛とは至高・・・愛とは・・・」
アスタルテ「御託いい。なるほど、心=心の臓がはちきれるのだな。愛というものは
ラクチェというのはなんだ?まぁいい。」
ぶつぶつと意味不明なことをつぶやき現実逃避を始めたヨハンを気にせずアスタルテは一人で納得した。
その瞬間文芸部はふっとんだ。いや、文字通りふっとんだ。
ヨハン「ヨハン死すとも、愛は死なず・・・ラクt(がく」
真っ黒焦げになったヨハンを見つめながら仏頂面の訪問者はつぶやいた。
アスタルテ「どうだ?心の臓は破裂したか?
なんだ。セリス、ロイ同様真っ黒焦げになっただけか。使えん男だな。」
足元の気絶した黒焦げのヨハンに気も留めずアスタルテはその場を後にした。
その場には崩壊した文芸部の部室と炭と化した愛の騎士だったものが寂しく残されていた。
その日の学園の記事を飾ることとなる。
予断だが、部室と共に吹っ飛んだと思われる製作中のラク(自己自ryは
ヨハンが命に代えても守りきったという(どーやって?)。