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Last-modified: 2007-09-08 (土) 20:35:18

我が家の姉さんたち

 

「ロイはいいよなー」
「綺麗な姉ちゃんエロい姉ちゃん優しい姉ちゃん、いろいろと勢ぞろいの選り取りみどりだもんなー」
「羨ましいぜこの野郎!」

 

ロイ  「……みたいな会話になってさ、昼休み」
マルス 「はははは、いかにも男子中学生って感じだね」
ロイ  「笑い事じゃないよ。毎度毎度こんな感じで、切り返すのが大変なんだからさ」
マルス 「いい加減慣れなよ。っていうか、そういう話題で赤くなるのは、君がムッツリな証拠なんだよ?」
ロイ  「変なレッテル貼らないでよ!」
セリス 「ああ、でもロイの気持ち分かるなあ。僕もたまにそういう話になって、対応に困るもの」
ロイ  「セリス兄さんも?」
セリス 「うん。あの……り、リン姉さんの着替えとか覗かせてとか、
     セリスは今でもエリンシア姉さんと一緒にお風呂とか入ってそうだよなとか」

 

 ブバァァァァァァァァァァッ!

 

ロイ  「はい、ティッシュどうぞリーフ兄さん」
マルス 「ははは、高校生になっても大して変わらないみたいだね」
リーフ 「……なんか普通に流されるようになっちゃって悲しいな……」
セリス 「笑い事じゃないったらマルス兄さん。もう、そんな話になるたびに恥ずかしくて恥ずかしくて……」
マルス 「大丈夫だよ、僕らの家族に変なことしようとする連中には、きっと天罰が下るからさ」
セリス 「天罰?」
マルス 「そう。神様はいつも僕らのことを見ておいでなんだよ。
     ところで、僕らの家族をいやらしい目で見てる不届きな連中の名前と住所をリスト化してもらいたいんだけど」
ロイ  (自分で天罰下す気まんまんだこの人!)
セリス 「でもホント、困っちゃうよね……『セリスの家は可愛いのや綺麗なのが6人もいるからスゲーな』とか言われちゃって。
     姉さんたちが褒められるのは嬉しいんだけど……」
ロイ  (……6人? ウチの女性陣は全部で5人のはずじゃ……)
マルス (何言ってるんだ、目の前に6人目がいるじゃないか)
セリス 「?」
ロイ  (……そういうことね)
リーフ 「とは言え、健全な男子中学生&高校生が、僕らの姉さんたちに興味を持つのも仕方のないことさ。
     皆揃いも揃って美人揃いだからね」
ロイ  「美人、かあ……」
リーフ 「そうだよ。全員、ドラマや映画なんかのヒロイン役になれそうな逸材じゃないか。
     それぞれタイプも違って、バリエーションが豊かだしね」
セリス 「バリエーションって?」
リーフ 「エイリーク姉さんはお姫様って言葉がピッタリだし」
セリス 「確かに、僕らの家族とは思えないほど上品だね」
リーフ 「エリンシア姉さんだって気品があるし」
ロイ  「うーん、家事全般こなしてるから、どっちかと言うと家庭的なイメージの方が強いかなあ」
リーフ 「セリカ姉さんも、普段はおしとやかで控え目で、男のやる気を奮い立たせてくれるしね」
ロイ  「怒ると凄い怖いけどね……」
リーフ 「ミカヤ姉さんだって、僕らは抜けてるところばっかり見てるせいでそんな印象ないけど、
     外見は作り物めいてるというか、神秘的なところがあるし」
セリス 「そうだね。お人形さんみたいな服だったら、ミカヤ姉さんが一番似合うかも」
リーフ 「リン姉さんもキリッとしてて凛々しいし、カッコイイ女って感じがするね。それに何より」
ロイ  「何より?」
リーフ 「ウチの女性陣の中では、一番体つきがいやらしい」
ロイ  「ブッ」
セリス 「へ、変なこと言わないでよ!」
マルス 「ははは、そうだよリーフ。
     大体さ、リン姉さんの場合は体つきがいやらしいというよりは単にデブなだけ」
リン  「……」
マルス 「あ」

 

エリウッド「ただいまー」
マルス  「……」
エリウッド「ギャーッ!? 簀巻きにされたマルスが庭で逆さづりにーっ!?」
リン   「……ふぅ……」
エリウッド「り、リン、これは一体……!?」
リン   「エリウッド……わたし、ダイエットとかした方がいいのかしら……」
エリウッド「ごめん、話のつながりがさっぱり分からないんだけど」