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Last-modified: 2012-09-02 (日) 22:04:33

8 :助けて!名無しさん!:2012/06/01(金) 23:13:28.84 ID:l9EvTLot
シャンブレー「うう……最近酷い目に遭ってばっかりだ。このままじゃ絶滅しちまう……」
リン「ならば自らを鍛えるしかないわ!」
シャンブレ―「う、うわぁっ!? だ、誰だあんた!?」
リン「わたしは草原に生きる女……あんたの友よ!」
シャンブレ―「は、はぁ……?」
リン「いい、シャンブレー。自然界の掟は厳しいの。このままではあんたは絶滅を待つばかりよ」
シャンブレ―「や、やっぱり!? うぅ、どうしたら……」
リン「だからこそ、この弱肉強食の自然界で生き延びるために己の野性を研ぎ澄まさなければならないわ!」
シャンブレ―「や、野性……!?」
リン「窮鼠猫を噛む、一頭の獅子に率いられた百頭の羊は、一頭の羊に率いられた百頭の獅子に勝る……つまりはそういうことよ」
シャンブレ―「そ、そういうことなのか……なんかよく分かんないけど」
リン「ともかく生存の鍵を握るのはあんたの野性、獣性なのよ! それを目覚めさせるために……さあ、ついていらっしゃい!」
シャンブレ―「うう……よ、よし、こうなったらやってやる! 絶滅しないぞーっ!」

 ~数日後~

リン「……というわけで、大自然の中で野性を磨いてきたわ」
シャンブレ―「ウウウゥゥゥゥゥ……」
ロイ「……な、なんかシャンブレ―さんむっちゃ唸ってるんだけど、大丈夫?」
リン「これが野性の力なのよ。それが証拠に、ハイ!」
シャンブレ―「!! フシャーッ! ガツガツ、グチャグチャ」
ロイ「うわぁ、肉の塊骨ごと喰ってる!? これもう兎じゃないよね!?」
リン「ふふ……今のシャンブレ―は己の生存のためならあらゆる物を喰らう最強の野獣……!
   どんな環境下においても不死身の耐久力で生き残るその様はまさに異能生存体と呼ぶにふさわしい」
リーフ「つまり僕と同じってことだね!」
リン「……」
ロイ「……」
シャンブレ―「……あ、なんかやっぱり駄目な気がしてきた……」
リーフ「ちょ、酷くない!?」