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Last-modified: 2007-10-09 (火) 22:27:12

能ある鷹は?

 

~兄弟家にて~
ルーテ 「さて、秋になりました…芸術の秋、食欲の秋と様々なイベントが盛りだくさんですが」
ノール 「既に狙いは秋をスルーして冬コミですか……流石ですね」
ルーテ 「優秀ですから、というわけで今日はどの方向から攻めるかと……」
リーフ 「そこの人を取って食べそうなお二人さん…なんでウチで会議するの?」
ルーテ 「失礼な…ちゃんとエリンシアお姉さんに許可は取っています、居心地がいいんですよ、この家…不思議ですね」
ノール 「それならいっその事…俺に食べられるかい?食べるからにはしっかりと食っちまうぜ?」
リーフ 「すみません、ごめんなさい、勘弁してください、もう捕食者は結構です」

 

アスレイ「すみませんね…なんだかんだで強引で」
フォルデ「ま、あんまり深く考えすぎるとハゲるぞ?ほれ、土産のピヨコサブレ。紅茶に合う一品だ」
リーフ 「良識人がいるのがせめての救いか……いただきます」
マルス 「…食べ物につられてるな、弟よ。僕もいただきます」
リーフ 「オヤツ時だし、仕方ないじゃないか!」
エリンシア「まぁ、可愛い鳥さん。食べるのが勿体無いですね。はい、紅茶」
フォルデ「美味しく食べられればピヨコも本望でしょう…さて、あんまり長居させるといけないからな」
オヤツタイムを終わらせて立ち上がるフォルデ…そして

 

フォルデ「部長、そろそろルネス女学院のアポ取りしませんかね?俺男だから普通に入れないですし」
ルーテ 「フォルデさんのやる気が出てきて嬉しいですね、はい…今日はここでお開きにしましょう、アスレイ君。アポ取りの準備を」
アスレイ「潜入捜査しないだけこっちが助かります…はい、わかりましたよ」
フォルデ「そろそろ公園のベンチで人間観察する時間じゃないっすか?ノールさん」
ノール 「えぇ、この時間帯からいい男達が増えて…ベストポジションを取るために急がねば…」
スタスタと退散する三人組

 

リーフ 「言葉上手…」
フォルデ「いや、これは後天的に身に付けた物なんだがなぁ…あの人のお陰で」
リーフ 「あの人…ってエフラム兄さん?」
視線の先には何やら地図を開いているラーチェルとエフラムが…

 

ラーチェル「あぁ、もうっ!なんで私の提案する温泉が悉くNGにするのですか!」
エフラム 「この温泉地の奥にはガーゴイルの谷が…こっちにはビグルの巣が…こっちには」
ラーチェル「そんな危険地帯まで行きません。大体奥地過ぎじゃありませんか!」

 

リーフ 「なんか一人喧嘩腰で一人何時通り…危険な場所を指摘してるみたいなのかな」
マルス 「エフラム兄さんが安全重視……ねぇ」

 

エフラム 「残念だが、そんな温い温泉地では俺の身体は満たされない」
ラーチェル「…はい?温い?」
エフラム 「俺がお勧めするのはマケドニアの飛竜温泉だな、温泉に入って飛竜と汗を流してそして温泉と…」
ラーチェル「…………」
エフラム 「俺は強いヤツに会いに行…いたいじゃないか、ラーチェル」
ラーチェル「お黙りなさい!大体保養の観光なのにフル装備で行くつもりですか、あなたは!」

 

リーフ 「何時か殺意の波動に目覚めそうだ…エフラム兄さん」
マルス 「ハリセンで滅多打ちにされてるし……なんていうか夫婦漫才だよね」
フォルデ「まーた始まった…退屈しないから楽しいんだけど、じゃ仲介行ってくるわ」

 

リーフ 「あんな頼れる兄貴がテラホシス」
マルス 「ここにいるじゃないか、頼れる兄貴」
リーフ 「凄く……腹黒です」
マルス 「ファルシオン一振りいっとく?」
リーフ 「ゴメン、笑顔で助走して振りかぶるのは勘弁アッー!」