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Last-modified: 2007-09-08 (土) 20:39:10

二人はライバル?

 

ヘクトル 「あちぃ…この炎天下の中で良くもそんなことができるな」
エフラム 「そうか?一種の修行にもなっていい…ぉ、ヒット」

 

ここはFE街の外れにある小さな漁港。
晴天の中、波止場にて釣竿を手に持ち釣りにいそしむエフラムとそれを眺めているヘクトルという構図である。
竿と糸(重石+針)リールのない簡素な釣り道具である、人によっては海に槍でも差し出しているんじゃないかと錯覚するかもしれないが

 

ヘクトル 「釣れたな。サバか…ほら、コーヒー」
エフラム 「サバだな。ん…助かる」
ヘクトル 「それにしても釣竿なんてウチにあったんだな、サバイバルする時は重宝しそうだが」
エフラム 「いや…これはワカメ髪の男からお礼に貰った代物だ」
ヘクトル 「……どうせ夕食にツンデレシスターから新鮮な魚を必要とされて自力でチャレンジする物のボウス…というオチか」
エフラム 「あまりにも涙目で見てられない光景だったからな、俺が手助けして釣ってやったら貰えたという訳だ」
ヘクトル 「…苦労してんな、アイツ…」
エフラム 「先に帰るならバケツ持っていってくれないか、捌いて夕食に出して貰わないといけないしな」
ヘクトル 「ぉーぉ…海産物のオンパレード、雑多過ぎるけどメシは多い方がいいしな。ていうかその体勢キツイだろ」

 

大漁といった様相のバケツを抱えながら忠告するヘクトル、しかし…

 

エフラム 「こうやってヒットする感触が手に伝わるのが通というものだな」
ヘクトル 「達観してるな、槍をぶんぶん振り回すんだし…杞憂っていうヤツか」
エフラム 「何処ぞの金に糸目をつけないような弓兵には分からん釣り師の心だな」
ヘクトル 「……なんかすっげえ嫌な予感がしたけど、まぁ…いいか。夕食までには戻ってくれよ、エフラム兄貴」

 

そして数日後………

 

ヒーニアス「十七匹目フィィィィィィィィィイッシュ!いやはや、良い漁港だ」
エフラム 「……静かにしろ、魚が逃げる。全自動リール機の機械任せとは落ちぶれたな、ヒーニアス」
ヒーニアス「ふん、そんな事を理由に釣った魚の数で負けている等という言い訳など聞かんぞ」
エフラム 「お前のように外道の魚までボックスクーラーに入れる趣味はない」
ヒーニアス「一匹は一匹だ。エフラム……別にこの港の魚を釣りつくしても構わんのだろう?」
エフラム 「できるものならやってみろ、その時はスナイパーの癖にヘタレアーチャーな男と二度と言わん」
ヒーニアス「良く言った、こんな形でお前と決着がつけれるとは思っていなかったぞ。ぉ、十八匹目フィィィィィッシュ!ひゃっほー!」

 
 

マルス 「あのヒーニアスノリノリである、でもアングラーとしては凄く痛々しいです」 #br
リーフ 「あの使ってる竿売ったら鉄の剣何百本買えるかな…ここは殺してでも奪い取るで」
マルス 「かつぐテラ自重」