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Last-modified: 2007-11-10 (土) 23:06:48

仮面の下の素顔

 

~バレンシア地区某所~

 

アルム「こんにちは~、ジークさんいますかぁ~?」
ティータ「あら、アルム君いらっしゃい」
グレイ「あ、僕たちもいますから」
クリフ「どうも…」
ロビン「お邪魔するッス」
ティータ「大勢のほうがジーク様も喜ぶわ、きっと」

 

アルム「それで、どうなんです?ジークさんの容態は」
ティータ「ええ、身体のほうは大した問題はないのだけれど精神的な疲労が少しあるようで…」
アルム「まぁ、この間あんなこと(>>612)があったんじゃ…」
ティータ「え?」
アルム「あ、いえこっちの話です。それよりもジークさんの顔が見たいんですけど」
グレイ「そうそう、お見舞いなんだし」
ティータ「そうですね。さぁ、こっちですよ」

 

ティータ「ジーク様、アルム君たちがお見舞いに来て下さったわ」
ジーク「ん……やぁ、みんな。わざわざすまないな」
アルム「気にしないでくださいよ、ジークさんにはいつも世話になっているし」
グレイ「病人に優しくするのも、いい男の役目ってもんですよ」
ロビン「まーた始まったよ。いい男、いい男って、お前はどこぞのオレルアンの騎士かよ」
クリフ「いや、意味分かんないよ…」
アルム「あ、これうちの畑で採れた野菜です。どれも今が食べごろの物ばかりですよ」
ジーク「ほう、これは…」
ティータ「まぁ、今晩はこれでジーク様においしいものを作って差し上げられるわ」
アルム「特にそのカボチャなんて、煮込むとかなりおいしいですよ」
クリフ「本当はハロウィン用に作ってたものだけどね」
ジーク「何はともあれ、君たちには感謝しているよ…」
ロビン「だから、そういうのは言いっこなしッスよ」
ジーク「フ…そうだったな」
アルム「なんだか、この間はすみませんでした。ミカヤ姉さんやサザさんたちが何だか色々…
    ああ、あとマルス兄さんもか」
ジーク「君たち兄弟が謝る必要はないさ。すべては私の過去の不始末ゆえの話だ…」
アルム「ジークさん……」
ジーク「ただ……」
アルム「?」
ジーク「アカネイアの方へは、しばらく近づけぬな」
アルム「まぁ、そうでしょうね。"あの人"がいますし」

 
 
 

~アカネイア地区~
ニーナ「くしゅん!」(←※あの人)
ハーディン「おお、どうしたニーナよ!風邪か!?」
ニーナ「いえ…誰か私の噂でもしているのかも……」

 
 
 

ジーク「仮面のデザインでも変えてみるかな……簡単にはバレないように」
アルム「もうやめたほうがいいと思いますよ、あの変装…」
ジーク「正直、あの恰好は癖になってしまう」
アルム「趣味でやってるんですか?」
ジーク「い、いや…そういうわけでは……とにかく、この事は君と私だけの秘密だぞ?」
アルム「それは、いいですけど…マルス兄さん辺りには要注意ですよ?」
ジーク「うむ…私も懸念すべきことだと認識している。彼はどうも苦手だ……」
アルム「心中お察しします…。まぁ、ジークさんの家知っているのは兄弟で僕だけだし
    平気だとは思いますけど」

 
 
 

~主人公家宅~
マルス「(ピピピ)スキャンダルだ…スキャンダルの気配が漂っているぞ、何処からか!」
ロイ「ひとりで何ぶつぶつ言っているのさ、マルス兄さん」