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Last-modified: 2007-11-10 (土) 23:12:38

スマブラX場外乱闘編

 
 

リーフ  「ただいまー!いやー今日は遠距離魔法の流れ弾が飛んでこなかったし、ノールさんにも会わなかったし
      恵まれた一日だったよ。明日もこうだといいんだけど…ん?」

 

      …ここは僕に任せてもらいましょう
      いえ、私がやります!
      わたしがやるって言ってるでしょう!

 

リーフ  「なんか騒がしいな…」

 

リーフ  「ただいまー、お客さん来てるの?」
リン   「あ、お帰り」
ヘクトル 「まあ、あれ見てみろよ」

 

言われた通りに、ヘクトルの指差す方向を見てみると…

 

セネリオ 「何度も言わせないで下さい、僕がやります」
エリンシア「いえ、これは譲れません!」
ミスト  「わたしだって!」
サナキ  「聞き分けのない奴らじゃな、わたしがやると言うておろう?」
ユンヌ  「だからそれはわたしの役目なの!」

 

リーフ  「…なにあれ」
アイク  「帰ったか」
リーフ  「アイク兄さん、これは一体どうしたのさ?」
アイク  「俺もよくわからんのだが…」
アイク  「アイク兄さん、ここは僕から説明するよ。実は地区対抗格闘技大会の運営委員会から要望があってね
      『会場を盛り上げるために、入場はなるべく観客の目を引く形で行って欲しい』って通達がきたんだ」
リーフ  「それで?」
マルス  「それで色々考えて、転移の術で颯爽と登場するのがいいんじゃないかってことになったんだけど…」
アイク  「どうもボーレに相談したときにそこから広まったらしくてな。何故かわからんが家にあの三人が押しかけてきて
      これもわからんのだが姉さん二人と…ああ片方はユンヌだったか。言い争いが始まってしまってな」
リーフ  「なるほどね…」
アイク  「まったく、転移させるだけの役になんであんなに執着するんだろうな。サポート役にも謝礼とかでるのか?」
マルス  「アイク兄さんは一度機会をみつけて脳を検査することをお勧めしますよ」
アイク  「……?」

 

セネリオ 「ですから、これはアイクの力量を最もよく把握している僕が適任です」
ミスト  「杖のサポートならわたしが一番やり慣れてるんだから!」
エリンシア「アイクの晴れ舞台のための演出ですもの、譲れません」
サナキ  「だからわたしが…」
セネリオ 「…あなた杖使えないでしょう」
サナキ  「我が社で扱っている転移の粉を使えばよい!」
ユンヌ  「どうやら全員譲る気はないようね……ん?」

 

ふと、話題の中心であるアイクの方を見てみると…

 

イレース 「…アイクさん…私、杖使えますから。お手伝いします」
アイク  「そうか、じゃあ頼m
「「「「「ちょっと待ったー!」」」」」

 

ユンヌ  「本当に油断ならない女ね…」
セネリオ 「美味しいところを持っていくのは食事時だけにしてほしいですね」
イレース (………惜しい)

 

     (…………………)
     (………むう…………)
     (………譲る気はないようね) 

 

どうやら、お互いに譲る気は全くない様子で。互いを牽制しつつ、不気味な沈黙が続く
永遠に続くと思われた無言の場だが、そのなかでセネリオが口を開いた

 

セネリオ 「…アイクのサポートはより有能な人間。アイクの価値観から言えば、より強い人間が行うべきです
      つまり……」
ミスト  「まさか…」
エリンリア「それって…」
サナキ  「……なるほどの」
イレース 「……………」
ユンヌ  「いいわね、シンプルで」
リーフ  「ってまさか」

ユンヌ  「この中で一番強い者がアイクを手に入れるってことね!
      そうと決まればいざ尋常に勝負よ!」

 

リーフ  「趣旨変わってるー!?」

 

すでに各々の思考はサポート役の決定からライバルの排除に変わったようで、それぞれの得物を取り出し
今にも戦闘開始と言わんばかりの状況である

 

リーフ  「どうしようマルス兄さん、このままじゃまた巻き込まれ…」
マルス  「無理だね、こうなったらもう止められないよ」
リーフ  「そんな殺生な!? なんとかし…
「「「待ったー!」

 

リーフ  「何!?いや誰でもいい!とにかくこの状況を収めてくれれば…」

 

ララベル 「アイクさんを賭けて勝負すると聞いて飛んできました」
ワユ   「面白そうなことやってるじゃん!私も混ぜてよ!」
レテ   「魔法は専門外だが、勝負となれば話は別だ!行くぞ!」

 

ワーキャーチョットボクカンケイナ…ドカーンバリバリズガーンコノヒトデナシー

 

リン   「ああまた家が…」
ヘクトル 「おいおい、またエリウッドが倒れちまうぜ。エリウッド、気をしっかり持てよ…って」
エリウッド「…今回の被害は軽そうだな。戦闘開始場所が庭に近くて助かったよ、この調子だと損害は家屋倒壊の三分の一
      いや四分の一で済みそうだ、いやあ良かったなあハハハハハハハ」
リン   「ちょっとエリウッド…」
ヘクトル 「お、おい大丈夫か?いつものエリウッドだよな?」
エリウッド「何を言ってるんだい二人とも。僕は何も変わっちゃいない。そうさ、家の倒壊を心配しなくてもよかったあのころとは何も…
      それより家の被害が思ったより少なくて済みそうなんだ。ラッキーだね、笑おうよ。AHAHAHAHAHA!」

 

ヘクトル 「エリウッド!しっかりしろ!」
リン   「無理しないで!辛いときは辛いって言っていいから!」
エリウッド「あはははハハハhHAHAHAHAHAHAH!」

 

アイク  「…なあマルス」
マルス  「何?アイク兄さん」
アイク  「よくわからんのだが、この流れはこの勝負に勝ち残った最後の一人と
      俺が一騎打ちをして勝ったほうが一番強い…ということでいいのか?」

 

一同   「 何 で だ よ !?」

 

結局勝負は最後まで決着がつかず、アイクの転移は全員が順番で行うということで
一応の結末を迎えたらしい

 

リーフ  「うう…結局今日もついてない一日だった…ていうかなんで誰も助けてくれないの…」
マルス  「君は自分の立ち位置を再確認したほうがいい」