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Last-modified: 2007-12-16 (日) 00:28:13

シグルド兄さんの憂鬱?

シグルド「やあおはよう」
エイリーク「おはようございますシグルド兄上」
シグルド「いったい何をしているんだい?」
エイリーク「今日はいい天気なので遠乗りにでかけようと思いまして。お昼を作っているのです」
シグルド「澄み渡るような空に輝くような白い雲、確かに今日はとてもすばらしい天気だね。さぞかし気持ちいいだろう」

リーフ「(ねえシグルド兄さんなんであんなに機嫌いいの?)
マルス「(今日はセリカがミラ教の行事でいないんだ。だからKIN☆SHINの心配がないからだろ)」
リーフ「(なるほど)」

シグルド「ところで誰と行くんだい?その様子だと彼氏かな?」
エイリーク「あ、いえ・・・エフラム兄上とです」

ガシャンと落ちるマグカップ

エイリーク「シグルド兄上大丈夫ですか?!」
シグルド「あ、うん?いや、はは、大丈夫だ、アレ、おかしいな。
     なんか今変な胸騒ぎが・・・セリカは明日まで帰ってこないのに・・・」

ちょうどそのときエフラムがランニングから帰ってきた。
エフラム「ただいま」
エイリーク「お帰りなさい兄上。準備が整いましたよ」
エフラム「ああちょっと待ってろ、着替えてくるから」

シグルド「アレ、おかしいな、ティルフィングが無性に恋しい」
リーフ「シグルド兄さん?」
マルス「うーん、今日こそは平和だと思ったのにマズいかもな」
リーフ「どうしてさ?」
マルス「そのうちわかるよ」

エイリーク「それでは行ってきますね」
リーフ「ミ、ミニスカで馬に乗って、、、ブバァァァ!!」
マルス「鼻血止めろ」
エフラム「夕飯までには帰ってくる」
マルス「はい行ってらっしゃい」
シグルド「・・・エイリークにエフラム・・・・はっ!!ま・さ・か!!」

シグルドはティルフィングをもって急いで走りで出て行く。

マルス「やっぱり」
リーフ「そうか!あの二人に反応して・・・大変だ」
マルス「僕らも後を追うよ」

二人がシグルドに追いつくとその前にはエフラムとエイリーク。二人は楽しそうに談笑している。
マルス「兄さん」
シグルド「ああマルスか。・・・自分でもおかしいとは思う。エイリークは常識人だし、エフラムは朴念仁だ。
     まさかKINSHINなんてことはないはずだ。だが、だがね、なぜだろう嫌な予感が・・・」

エイリーク「きゃ」
エフラム「大丈夫か?・・・ちゃんと捕まったほうがいい。山道は揺れるからな」
エイリーク「はい、すみません」

ぎゅ

リーフ「ブバァァァァァ!!」
シグルド「・・・KI・・・N・・・SHI・・・N・・・!!」
マルス「抑えて!二人とも抑えて!単にちょっと抱きついてるだけだから!」

道中こんなことや、エイリークがエフラムの襟元を直すシーンでリーフが鼻血を出したり、
エフラムがエイリークの頭をなでたところでシグルドがティルフィングの素振りを始めたりしつつも
なんとか目的地であるらしい見晴らしの良い高台に到着。

マルス「二人で岩に座って、いいムードだなぁ。僕もシーダと今度来ようかな」
リーフ「シグルド兄さんどうしたのその子は?!」

シグルドはいつの間にやら幼女を連れている。

シグルド「近くの民家からお借りしてきた。エフラムには幼女だ」
マルス「アンタKINSHINじゃなきゃロリでも構わないんですか・・・」
シグルド「いいかい?あのお兄ちゃんのところに行って、迷子だから一緒に遊んでくれというんだ」

こくりとうなずき駆け出す幼女。

幼女「お兄ちゃん!」
エフラム「?なんでこんなところに幼い子供が?」
幼女「私と一緒に遊んで?」
幼女の必殺上目遣い!だがエフラムは冷静だ!
エフラム「あー・・・弱ったな・・・君は迷子か?」
幼女「うん」
エイリーク「近くに住んでいるのですか?」
幼女「うーん」
エイリーク「・・・兄上、どうしますか?」
エフラム「そうだな・・・とりあえず親を探してやるか。そう遠くからきたわけはあるまい」
エイリーク「では行きましょうか」

マルス「エフラム兄さんの中では 妹>ょぅじょ だったわけか」
リーフ「ミルラちゃんならわからなかったかもな・・・」
マルス「ていうか、二人とも子供あやすのうまいな・・・まるで夫婦みたいだ(はっ」
リーフ「(兄さんそれ禁句!)」
シグルド「やはりここはティルフィングで、」
リーフ「抑えて抑えて!もう少し様子を見よう!」

~民家の前~
エフラム「この子が・・・ええ?青髪の若い男・・・はあ・・・ええいえ・・・そうですか・・・」
エイリーク「ちゃんと帰せて安心しましたね。それにしても可愛らしい女の子でした」
エフラム「ああそうだな・・・。エイリーク、ちょっとそこで待っててくれないか」
エイリーク「?どうかしたのですか?」
エフラム「すぐ戻ってくる」

シグルド「これ以上KINSHINが増えたら私の体が持たない!」
マルス「だからエイリーク姉さんとエフラム兄さんはそんなんとは違うでしょ!」
リーフ「だー!もう!二人ともうるさい!!そんなに叫んでたらバレるでしょうが!!!」
ガサガサ
リーフ「あ!」
シグルド「や、やあエフラム」
マルス「ど、どうしたの兄さん、遠乗りに行ってるんじゃなかった?(な、なんなんだこの威圧感、すごい怒気だ・・・)」
エフラム「さっき迷子の幼女を助けたんだが、その子の親から面白いことを聞いた」
シグルド「な、何かな(まるでアイクと対峙してるみたいな気迫だ・・・)」
エフラム「なんでも、青髪の顔立ちの良い紳士が、少しこの子と会わせたい者がいるといってその幼女を連れて行ったらしいんだ。
     俺は世の中危ないから、そういう変人には気をつけたほうがいいと注意しておいたが」
リーフ「(とてもアンタも変人のうちの一人ですよなんていえる雰囲気じゃない・・・!)」
エフラム「シグルド兄さん、説明してもらいたい」
シグルド「決して、別に、エフラムとエイリークが近親になったらどうしようかと心配したとかそんなんじゃ」
エフラム「ほう・・・俺とエイリークが・・・そんなことのために無関係な幼い子供を巻き込んだのか・・・」
マルス「(妹との大切な一時の妨害&幼女への迷惑で相当怒ってるらしいな)」
リーフ「お、落ち着いてエフラム兄さん、ロリコンのエフラム兄さんには幼女を利用したのが許せなかったのもわか・・・あ」
エフラム「ロリコン・・・・(^ω^#)」

スパァァァァァン!

リーフ「このひとでなしー!」

槍の一閃で星となるリーフ

エフラム「お前ら二人も帰れぇぇぇぇぇ!!!」
マルス・シグルド「ひぃっ!!」
こうして3人はすごすごと帰っていきました。

その後しばらくして、
エフラム「ところでエイリーク」
エイリーク「はい?」
エフラム「お前ちゃんと十分な量の食事をとってるか?」
エイリーク「ええ、いただいていますが・・・」
エフラム「それにしては成長してないな。相変わらず色気のない体付きで」
エイリーク「・・・・・・」

夕方、エイリークは一人馬に乗って帰宅、しばらくたってからボロボロのエフラムが徒歩で帰ってきたという。