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Last-modified: 2009-04-17 (金) 21:43:59

呪○卿パニック

 

今日は日曜日、いつも忙しい兄弟家の皆さんが珍しくも揃って朝食を頂いています。
エリウッド「今日もおいしいね。」
エイリーク「そうですね、姉上のお料理はとてもおいしいです。」
ヘクトル 「姉貴の飯はいつも最高だ。」
アイク  「そうだな、いくらでも食が進む。」
エリンシア「あらまあ、褒めてくれてうれしいわ。おかわりもありますからね。」
皆    「はーい。」

 

新聞を開くシグルド。
シグルド 「ああ、わが社の株価が落ちている・・・、給料カットか・・・。」
ミカヤ  「あら、このチラシは?」
みんなの視線が小さいチラシに集まる。そこには・・・
リン   「新装開店、銭湯チョウチュアンシアン!源泉かけ流しが今日だけ無料。・・・変わった名前ね。」
リーフ  「いいじゃないか!タダだし。」
マルス  「のばら自重。しかし流石、貧乏王子。でもなんだかこの名前、どこかで聞いたことがあるような・・・、うーん引っかかる。」
セリス  「銭湯かぁ、皆揃ってはもう何年も行ってないね。」
エフラム 「温泉も女性陣、男性陣でわかれて行ってるしな、ここ数年は。」
エリウッド「日曜のお出かけとしては、家計にやさしくて助かるなぁ。」
ミカヤ  「私は温泉好きよ、日ごろの疲れを取りにいきましょう。」
アルム  「銭湯だって、いいんじゃない?セリカ。」
セリカ  「あなたと一緒なら私はどこでもいいわ。」
バカップル「キャッキャッ」
シグルド 「そこ!兄弟でイちゃイちゃしない!」
ロイ   「目が血走ってるよ、シグルド兄さん。」
リーフ  「お約束だね。」
エリンシア「でしたら今日は、その銭湯に行ってみますか。」
エイリーク「銭湯・・・裸、うう、胸が・・・。」
マルス  「んー、もやもやしてるな、でも行かないほうが良いと直感が告げている・・・。」

 

その銭湯に着いた兄弟家御一行、しかし銭湯は立派な外見のわりに客が人っ子一人いない。
ミカヤ  「着いたわ。」
エリンシア「早速、温泉に浸かりましょう、皆さん。」
アイク  「古風な銭湯だな、暖まりそうだ。」
セリス  「久しぶりでワクワクするなぁ。」
マルス  「ちょ、人いないし!めちゃくちゃ怪しいんですけど!」
リーフ  「そんなこと気にするな!さあ、お得で無料な温泉に突撃~。」

 

「姫」の暖簾をくぐるミカヤ、エリンシア、エイリーク、リン。
「殿」の暖簾をくぐるアイク、シグルド、エフラム、ヘクトル、エリウッド、マルス、ロイ、リーフ。
「殿」の暖簾をくぐろうとして止められるセリスと、「離れなれなーい」と言って抱き合うアルムとセリカ。
セリス  「ぼ、僕は男です!」
シグルド 「兄弟で抱きあう悪い子はいねーがー。」
アルム  「なまはげw」
セリカ  「そんなことしてると頭も禿げるわよ、きっとww」
シグルド 「orz 妹と弟がいじめる・・・。」

 

一悶着はありましたが、皆お風呂に向かいました。
ミカヤ  「人が入ってないけど、とても広いのね、この銭湯。」
エリンシア「ジャグジーにサウナ、岩盤浴に打たせ湯、それに泉質の種類も豊富なのですね。」
リン   「あ~、温泉はやっぱりいいわ。」
エイリーク「あら、”男溺泉”?こんなの初めて聞きました。」

 

その頃、男性陣は・・・
アイク  「なかなか広いな、この銭湯は。」
ロイ   「ちょ、アイク兄さん前隠して。ほら、手ぬぐいあげるから。」
アイク  「む、すまんな。」
リーフ  「貸切だ、無料の貸切だ、ひゃっほう!」
ロイ   「貧乏王子っぷりをいかん無く発揮してるね、リーフ兄さん。」
ヘクトル 「おお、これは楽しめそうだぜ。」
エフラム 「そうだな、まさかこんなに湯船があるとはな。」
マルス  「最初は怪しいと思ってたけど、意外にまともだったね。」
アルム  「石鹸と手ぬぐいとバスタオル、よし、準備万端。」
セリス  「わー、すごい!」
ロイ   「セリス兄さん・・・!何と言うかその、・・・体にバスタオル巻いてください。」
セリス  「え、なんで?」
ロイ   「んー、どうしても。」
マルス  「僕もそれには賛成。折角の温泉が血で染まりかねないし。」
セリス  「??わかった。」
シグルド 「あ”~~、良い湯だ。」
リーフ  「ほんと色んな湯があって楽しいなあ、ああアイク兄さんなんて打たせ湯で修行してるよ。」
ヘクトル 「エフラム!腕相撲するぞ。」
エフラム 「望むところだ、力みすぎて逆上せるなよ?w」
ヘクトル 「何、そっちこそ!」
ロイ   「何で銭湯に来てまでそうなるのかな。」
アルム  「セリカにいわれたとおり、このシャンプーで洗おう。」
マルス  「何も起きなきゃ良いけど、なんだろうこの胸騒ぎは・・・。」
セリス  「温泉がたくさんあって楽しいなぁ、あっちは白だしこっちは黄色、ん?”娘溺泉”?」

 

その頃女性陣は・・・
エイリーク「あれ?私の胸ってこんなに薄かった・・・?orz」
エリンシア「どうしたのです、落ち込んで。」
と言いつつエイリークの浸かっている湯船に入って近づいてくるエリンシア。
エイリーク「それが、急に痩せてしまったのか・・・って!姉上!ななななんでそんなお姿に!?」
エリンシア「どうかしたの?」
ミカヤ  「どうしたの二人とも?ってエリンシア!その体は一体!?」
エリンシア「え?えええ!?私、男性に?ど、どうして?」
リン   「”男溺泉”・・・、なんでFE界にこんなものが・・・。」
エイリーク「何か知っているのですか?」
セリカ  「とある世界の呪○卿という土地に湧く、変身の泉だとか。」
エイリーク「つまり、浸かると男性に? !!ということは私も!?」
皆    「あ・・・。(あまりに変わってなくて気づかなかった。)」
エイリーク「うう、私は男性になっても変化が無いのですね・・・。」
リン   「でもお湯をかぶれば元に戻るから大丈夫よ。」
ミカヤ  「本当に?良かった。元に戻れるんなら私も試してみようかしら。」
エリンシア「男性の体に・・・、男湯に入って筋肉見放題ですわ!!!」
ユンヌ  「アイクの裸を見れると聞いてきました。」
セリカ  「相変わらずね、変態女神!」
ユンヌ  「そんな態度で、おもしろくないなぁ。そんな子にはこうしちゃえ、えい♪」
ざぶーん。
セリカ  「い、いきなり何を!」
ユンヌ  「あはは、男の子になったらセリカも可愛いじゃない!あはははは!」
こうして姫の湯では美少年、美青年が湯に浸かっているのでした。

 

その頃男性陣は・・・
ロイ   「なんか姫の湯の方が賑やかだね、姉さんたちかな?」
マルス  「多分そうじゃないかな、でも何をあんなに騒いでるんだろう?」
ロイ   「!?リーフ兄さん、大出血してるよ、鼻から。」
リーフ  「ダラダラ、あ、あれ見て。」
と言ってリーフが指差した先には、青い髪の逞しい女性と、水色の髪の女の子がのんびり湯に浸かっていた。
ロイ   「えええええ!? セリス兄さんと、・・・まさかアイク兄さん?」
リーフ  「かっこいいお姉さん(だらだら)。」
エフラム 「これは・・・アリかもしれないな。」
マルス  「シスコン二人組自重。」
セリス  「ん?どうしたの皆して。」
ヘクトル 「セリス、アイクの兄貴、ちょっと鏡を見てみろ。」
アルム  「皆!何かあったの?」
走ってくるアルム、お約束のとおり足元に石鹸があり派手に水しぶきを上げて湯船へ。
アルム  「ぶくぶくぶく。」
アイク  「大丈夫か?」
マルス  「アルム兄さん・・・、僕たち全員に水がかかっちゃったじゃないか・・・。」
ロイ   「って、うわあああ、僕は一体!?」
シグルド 「これは・・・、ディアドラ私は一体どうしたら・・・百合突入?」
マルス  「ま、戻る方法はあるのだし、ゆっくりしてこうよ。」
こうして殿の湯でも、様々な女性が湯に浸かっているのでした。

 

そして風呂からあがった男性陣と女性陣が対面。
ロイ   「うわ、姉さんたちが・・・、まあ予想はしてたけど。」
ユンヌ  「アイク、わあ美人ね!うふふふふ!」
アイク  「!ユンヌか?というのかミカヤ姉さんもか。」
エリンシア「まあ、このすごい倒錯、素敵ですわ。」
リーフ  「どうしよう、まあお湯をかければいいのだけど。」
4人娘  「「「「リーフさまが女の子になったと聞いてワープしてきました。」」」」
リーフ  「ビクッ。」
4人娘  「苛めがいがありそうですわ。」
リーフ  「ギャー」
ロイ   「リーフ兄さん、ご愁傷様。」
アルム  「セリカ、僕こんなになっちゃった。」
セリカ  「あら、アルムがどんな姿でも私は大好きよ。」
バカップル「セリカ・・・、アルム・・・、」
シグルド 「そこイチャイチャしない!」
セリカ、お湯をかぶってアルムに抱きつく。
セリカ  「じゃあ、これならいいんでしょ、女の子同士よ。」
シグルド 「うう、反論できないorz」
エイリーク「セリスはぜんぜん変わってませんね。」
セリス  「エイリーク姉さんも。」
二人   「orz」

 

その後しばらく、兄弟家でおもしろい光景が見られたとか。