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Last-modified: 2008-02-19 (火) 21:52:05

病院送り

 ジリリリリーン
エリンシア 「あら、電話だわ。ロイちゃん、ちょっと出てくれないかしら」
ロイ 「うん、わかった」
 ガチャ
ロイ 「はい、弟のロイですが・・はい・・なんですって!?はい、すぐに向かいます!」
ミカヤ 「どうしたの?」
ロイ 「それが・・アイク兄さんが【怪我】をしたんだ!」
ミカヤ 「あのアイクが【怪我】ですって?」
エリンシア 「ロイちゃん、今日は4月1日じゃありませんよ」
ロイ 「それぐらいわかってるよ!それより、早く病院に来てくれって!」
エリンシア 「あらあら、なら急がないといけないわね」
ロイ 「本当なのに・・」

 病院についたエリンシアとロイ

エリンシア 「本当に怪我をしているなんて・・」
アイク 「ジーク殿に頼まれてな、竜の山のドラゴンゾンビを退治していたんだが・・」
ロイ 「その時に後ろからガブリと」
アイク 「ああ。油断をしてしまった」

シルク 「すいません、アイクさんのご家族の方は・・」
エリンシア 「はい、私(達)ですけど」
シルク 「あの、少しお話が・・」
エリンシア 「わかりましたわ。ロイちゃん、アイクを連れて先に帰ってくれないかしら」
ロイ 「うん、わかった」

エリンシア 「それで、どうしたのですか?」
シルク 「そのことなんですが・・これを見てくれませんか?」

 X線写真を見せるシルク

エリンシア 「これは・・アイクのですね・・?」
シルク 「はい、外傷だけでこれといった問題はなかったのですが・・」
エリンシア 「ですが・・?」
シルク 「その・・頭蓋骨しか写りこんでいないんです・・」
エリンシア 「・・冗談でしょう?」
シルク 「私も最初は見間違いだと思いました・・ですが、何度見ても同じなんです!
     もう、何がなにやら・・!」
エリンシア (アイク・・本当に頭の中まで筋肉だったなんて・・)
      「・・本人には秘密にしておいてもらえませんか?さすがにこれは・・」
シルク 「そう・・ですね・・」

 一方、その本人は・・

ロイ 「でも兄さん、ゾンビとは言えドラゴンに噛まれてよくその程度ですんだね」
アイク 「ああ、これも訓練の賜物だな。・・何故か俺を診察した医者がもの凄く驚いていたが」
ロイ (もしかして姉さんを呼んでたのはそのことで・・?)
アイク 「しかし腹が減ったな。何か食べていかないか?」
ロイ 「それより早く帰ってミカヤ姉さんに事情を話さなくっちゃ」
アイク 「それもそうだな」

 数日後、竜の山がこの世から消滅したとか・・