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Last-modified: 2008-02-27 (水) 19:44:46

294 名前: ケンプフ「俺のこの性格は俺だけの所為じゃないはずだ。」 [sage] 投稿日: 2008/02/19(火) 23:58:17 ID:zopUgBcf
リーフ 「さて、今日の授業も終わったことだし、(4人娘に見つからないうちに)帰るかな。」
ティニー「リーフ様。今日はもう帰るだけですよね?一緒に帰りません?」
リーフ 「見つかっ・・・あれ?ティニー、今日は君一人なの?」
ティニー「はい。みんなこの後やることがあるそうで・・・。ですから、みんなの分も頑張って、私がリーフ様を守ろうと思います。」
リーフ 「ははは。じゃあ行こうか。」

下校する二人。しばらく行くと、ある一人の女性と出会った。

ティニー「あら?オルエン?」
オルエン「ティニー様?こんなところで会うなんて、偶然ですね。」
ティニー「リーフ様、紹介しますね。こちらはオルエン。ウチの会社で働いてくれています。」
オルエン「はじめまして。オルエンと申します。」
リーフ 「そうなんですか。はじめまして、リーフと申します。そういや、ティニーって財閥のご令嬢なんだよな・・・。」
ティニー「(リーフ様が反応しない・・・オルエンがかわいい系だからかしら?)それにしても、オルエン、どうしてここに?」
オルエン「上司のケンプフに外回りに行ってくるよう言われました。まぁ、アイツの顔を見なくてすむので、むしろ良いのですが。」
ティニー「またなのですか?全くもう・・・あの人も仕事は出来る方なんだから、そういうところを治せば・・・。」
オルエン「仕方ありません。あの人が私に当たるのは、兄に対するライバル意識からでしょうから・・・。」
ティニー「ラインハルトの事ね・・・。あ、リーフ様、ラインハルトというのもウチの会社で働いていまして、オルエンの兄に当たります。」
リーフ 「あー・・・なんかニュースで見たことあるかも。それで、そのラインハルトさんがどうしたんですか?」
オルエン「いえ、どうしたというか・・・兄とケンプフは同期なんですが、
     子供の頃から兄に対してライバル意識むき出しなんです。兄は仲良くしようと歩み寄っているというのに、ケンプフはいつも突っぱねて・・・。」
ティニー「いろんな事でラインハルトがケンプフに勝ってますからね・・・。」
オルエン「学生時代の時なんて・・・」
295 名前: ケンプフ「俺のこの性格は俺だけの所為じゃないはずだ。」 [sage] 投稿日: 2008/02/19(火) 23:59:02 ID:zopUgBcf
ラインハルト「ケンプフ、せっかくの休み時間だ。キャッチボールでもしないか?」
ケンプフ  「何で俺と・・・。他にも出来そうなヤツ沢山いるだろうが。」
ラインハルト「確かにそうだが・・・俺は、お前とキャッチボールしたいんだよ!!お前じゃないと意味がないんだよ!!」
ケンプフ  「気持ち悪ぃ台詞を言うなよ!!」
ラインハルト「まぁまぁ。魂のキャッチボールと行こうじゃないか!!それっ!!」
ケンプフ  「うおっ!!急に投げるな!!」

オルエン  「ということがあったり・・・。」
リーフ   「へ、へぇ・・・」
ティニー  「(ケン×ライ・・・ライ×ケン・・・どっちでしょうか・・・。)」
オルエン  「先日のバレンタインデーの時も・・・。」

ラインハルト「やぁ、ケンプフ!メリーバレンタイン!!」
ケンプフ  「・・・よぅ。そりゃ、お前は沢山チョコ貰うだろうからテンション高いだろうなぁ。」
ラインハルト「ん?ところで、ケンプフ、お前は幾つ貰ったんだい?」
ケンプフ  「うるせー!!0だよ0!!お前の妹からすら貰ってねーよ!!」
ラインハルト「そうなのか?意外だな。でも気にするな。ほら。」
ケンプフ  「・・・なんだよ、このチョコは。はっ、貰ったチョコを恵んでくれるとは、ずいぶん良いご身分だな。」
ラインハルト「違うぞ。これは俺の手作りだ。」
ケンプフ  「はぁ!?」
ラインハルト「元々バレンタインって言うのは、男性が贈り物をする日だからな。
       俺は普段からお前に世話になっている。だから感謝の気持ちとして、是非受け取って欲しい。」
ケンプフ  「受け取れるかー!!」
ラインハルト「はっはっは。照れなくたっていいんだぞ?」

オルエン  「・・・ということがあったのです。まったく・・・兄の思いやりを素直に受け取らないなんて・・・。」
リーフ   「そ、そうなんですか・・・。」
ティニー  「と、ところでオルエン、そろそろ戻らないと、またケンプフに怒られてしまうんじゃないですか?」
オルエン  「そうですね。では、そろそろ失礼します。すみません、何か、愚痴みたいになってしまって。」
リーフ   「気にしないで下さい。さっきよりスッキリした顔してるし。」
ティニー  「むしろ話して良かったのかもしれませんね。」
オルエン  「ありがとうございます。それでは私はここで失礼します。」

リーフ   「・・・ティニー・・・僕、ケンプフって人の気持ち、ちょっと解るな・・・。」
ティニー  「あの兄妹は仕事はとても出来て人格者なのですが、二人ともかなりの天然で・・・。」

終わり