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Last-modified: 2008-03-18 (火) 22:47:25

657 名前: 切り札の無駄使い [sage] 投稿日: 2008/03/04(火) 02:36:32 ID:CZEixDNm
兄弟家のいつもの朝
ヘクトル 「YABEEEEEEEEE!寝過した!?ち、遅刻だ!」
エリンシア「おはよう。ヘクトルちゃんご飯は?」
ヘクトル 「いらねえ!やばい!あと十分しかねえ!」
エリンシア「え?…まあ、もうこんな時間?マルスちゃん、そんなのんびりしてていいの?」
ヘクトル 「……マルス?」
マルス  「……ふう…エリンシア姉さんの淹れる紅茶は最高ですね」
エリンシア「あら、ありがとう」
ヘクトル 「おい、マルス!何マターリしてんだ。お前も遅刻するぞ!?」
マルス  「僕なら大丈夫ですよ。兄さんこそ急がないとやばいですよ」
ヘクトル (なんでこいつこんな余裕なんだ?俺と同じ学校だっつーのに…)
     「…ってこんなことしてる暇はねえ!行ってくるぜ!」家を出る
エリンシア「行ってらっしゃい」
マルス  「……さてと僕もそろそろ行きますか」
エリンシア「大丈夫なの?時間」
マルス  「大丈夫です。これがありますから」

そう言ってマルスが取り出したのはスマッシュボールであった。
それをファルシオンで破壊する。

エリンシア「どういうこと?」
マルス  「まあ、見ていて下さいよ」

と言いつつ二階のベランダに向かうマルス

マルス  「えーと方角はこっちで良いかな…?高さも問題なし」
エリンシア「マルスちゃん?何を…?」
マルス  「それじゃエリンシア姉さん、行ってきます」
エリンシア「え?」
マルス  「最後の切り札……『必殺の一撃』!」

そう言うとマルスは剣を天に掲げ、もの凄いスピードでまっすぐぶっ飛んで行った。
一人残されたエリンシアは唖然としながら呟く。

エリンシア「……行ってらっしゃい」

紋章高校
一年A組
シーダ  「……マルス様はまだかしら?」
マリク  「そろそろかと……あ!あれは」

二人が窓の外を見ると謎の人影がみるみる近づいて来る。高速でこちらに飛んで来ているようだ。
すかさず窓を開け、あらかじめ体育館から持って来たマットを敷き、出迎える準備をする。

マルス  「到着っと!やあ、おはよう二人とも」
シーダ  「おはようございます、マルス様」
マリク  「時間通りですね。お見事ですマルス様」
マルス  「『登校に最後の切り札を使う』なんて思いついた時は我ながら馬鹿らしいかな
      と思ったけど、こんなに上手くいくとはね……スマブラ参戦も悪い事ばかり
      じゃないね」

転んでもただでは起きないマルス王子なのであった。
ちなみにヘクトルは案の定遅刻して先生に怒られたそうな。