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Last-modified: 2008-03-22 (土) 02:12:59

334 名前: 愛ゆえに [sage] 投稿日: 2008/03/21(金) 23:36:48 ID:hukXwbj7
ターナ「エイリーク? またあの三人に言い寄られてたのね」
エイリーク「ターナ………」
ターナ「まったく、お兄さまにも困ったものね。ゼト先生とサレフ先生も一緒になって張り合っちゃって」
エイリーク「好意を寄せて頂くのは、嬉しいのですが……」
ターナ「まだ、誰かと付き合うつもりはないのね?」
エイリーク「ええ」
ターナ「もう、いっそのこと断っちゃいなさいよ」
エイリーク「それが……ヒーニアスさんは非常にポジティブな考えの持ち主なので、どうにかこうにかやんわりとお断りしても……」
ターナ「本気にしてもらえないわけね(……あの馬鹿兄は)」
エイリーク「ええ。他のお二人も似たような反応で」
ターナ「どうにかして諦めさせるしかないわね……あ、そうだ。何か条件を出すって言うのはどう?」
エイリーク「条件?」
ターナ「そう。これが出来たら付き合うって、無理難題をふっかけるの」
エイリーク「それで諦めてもらうのですか? 上手くいくでしょうか」
ターナ「そうね……こういう作戦で行きましょう」

ルネス女学院、放課後空き教室にて。

ヒーニアス「ターナ、こんなところに呼び出すとは、何のつもりだ」
ターナ「えっと、エイリークのことで少し話があるんだけど……」
ヒーニアス「エイリークの? そうか、ようやく私の求愛に応える気になったのだな、それでお前から私に」
ターナ「いや、そんな都合のいいことあるわけないから。お兄さま自重して」
ヒーニアス「む。では、なんの用だ」
ターナ「そう焦らないで。今他の人たちも来ると思うから」
ヒーニアス「他の人?」

ガチャリとドアが開き、ゼトとサレフが部屋に入る。

335 名前: 愛ゆえに [sage] 投稿日: 2008/03/21(金) 23:37:45 ID:hukXwbj7
ヒーニアス「む?」
ゼト「おや?」
サレフ「…………」
ターナ「みんな揃ったわね」
ヒーニアス「どういうことだ、ターナ」
ターナ「皆さんにエイリークからの伝言を伝えます!」
サレフ「エイリークからの………」
ゼト「伝言?」
ターナ「そう! 皆さんがあまりにもしつk……熱心に誘うものだから、エイリークも困っているわ! そこで、誰がエイリークにふさわしいかテストするわ」
ヒーニアス「テスト?」
ターナ「そう。そのテストをクリアした人なら、付き合ってもいいとエイリークは言っているわ」
サレフ「………な」
ゼト「………な」
ヒーニアス「なんですと!?」
ターナ「そのテストとはズバリ! 彼女のお兄さんと決闘して勝つこと!」
ゼト「決闘……!」
ターナ「そうよ。お兄さんより弱い人に、彼女と付き合う資格はないわ。当然ね」
サレフ(エイリークの兄……となると)
ヒーニアス(エフラムか……! 確かに強敵だが、十分に距離をとって戦えば勝ち目はあるはずだ……!)
ゼト(勝てば、あの方と………)
ターナ「決戦は、今度の日曜日よ。どう、受ける?」
三人「「「もちろんだとも!」」」
ターナ「わかったわ。エイリークにも伝えとく。場所はエイリークの家ね。各自愛用の武器を持って集合!」
三人「「「わかった!」」」
ターナ(仕込みはこれでいいわね)

決戦当日、主人公家庭。
エイリークを含めた兄弟達が、対峙する男達を見守っている。

アイク「事情は聞いた。じゃあ、やるか」
三人「「「( ゚д゚)」」」
三人「「「(゚д゚)」」」
ターナ「こっちみんな」
ヒーニアス「ターナっ! 話が違うぞ!」
ターナ「なにが?」
ヒーニアス「エフラムが相手じゃあないのか!?」
ターナ「そんなこと一言も言ってません」
ヒーニアス「謀ったな!?」
ターナ「エイリークを手に入れるためでしょ!? このくらいの障害、気合で乗り越えなさい!」
ロイ(無茶を言う人だなぁ……)←審判役に抜擢されたロイ
アイク「なんでもいい。誰からやるんだ?」
ヒーニアス(くっ……いや、落ち着け。見たところ、エフラムとそう変わらないガチムチパワー系だろう。当初の計画通り、距離を取りつつ攻める。
      いくら動きが早くても、こちらには必的もあるし、上手く必殺の一撃を放てれば勝機はある……!)
ヒーニアス「私だ! 私からやる!」
ヘクトル「おお……、兄貴に向かってくとは、案外見所あんじゃね?」
ターナ「打算しか働いてない気もしますけど」
アイク「お前か……誰であろうと、敵として俺の前に立つ以上は容赦はせん。全力で来い……!」
ヒーニアス(念のためにと家宝のニーズヘッグ持ってきた今日の私、冴えてる……! 必的! 必殺! 必的! 必殺! よし!)
ロイ「それでは試合開始~」
ヒーニアス「うおおお! 我がニーズヘッグの一撃を受けよ!」

336 名前: 愛ゆえに [sage] 投稿日: 2008/03/21(金) 23:38:19 ID:hukXwbj7
カチンッ! NO DAMAGE!

ヒーニアス「ちょwwwww」
リーフ「空しい効果音だなぁ」
マルス「アイク兄さんの守備はラグネルの補正込みで37あるからなぁ」
ヘクトル「重装甲着込んだ俺より硬いとかwwwww」
ターナ「力14のお兄さまじゃ、ニーズヘッグでも無理か……」
エフラム「それ初期値じゃないのか?」
ターナ「訓練サボってたから」
アイク「次はこちらからいくぞ……!」
ヒーニアス(いや、まだ距離には余裕がある! 一度退いて………)
アイク「ぬぅん!」
ヒーニアス「ラグネル衝撃波アッ――!」
リン「おー、飛んだ飛んだ」
アルム「人が星になったよ、セリカ」
セリカ「綺麗ね、アルム」
シグルド「何でもかんでもダシにしてイチャつくんじゃありません」
ロイ「第一試合終了~」
エイリーク「少し気の毒になってきたのですが……」
ターナ「いい薬よ。さ、サクサク逝きましょう」
アイク「次はどっちだ? 大切な妹を奪おうというんだ、相応の覚悟で来い」
エイリーク「アイク兄上…………」
マルス「姉さん、感動してるとこ悪いけど、さっき星なった人のこともたまには思い出してあげてください」
サレフ「……ならば、私が行こう」
リーフ「賢者の人ktkr」
エリンシア「大丈夫でしょうか、アイク……」
ミカヤ「ガチムチの例に漏れず、魔法には弱いからね」
ロイ「第二試合開始~」

サレフ、背後から杖を取り出す。

ミカヤ「あれは、スリープの杖……!」
セリス「眠らされた後、魔法でフルボッコにされれば、アイク兄さんといえど……!」
サレフ「いくぞ……スリープの杖!」

miss!

リン「………あれ?」
エリウッド「あっさり避けたね」
サレフ「くっ……ならば直接! エクスカリバー!」

カチンッ! NO DAMAGE!

サレフ「ちょwwww」
マルス「おかしいな、いくらなんでもノーダメってことないだろ」
アイク「ふ……相応の覚悟をしろと警告したぞ。妹を守るためだ、こちらも手段は選ばん。魔法対策は事前に準備しておいた」
セリス「魔法対策?」
シグルド「その通り」
エフラム「シグルド兄さん……!?」
シグルド「アルムとセリカがイチャついても、注意しただけで私が暴れなかった理由がわかるかい?」
リン「兄さんに限って空気読んだなんてことはないだろうから……ま、まさか!?」
アイク「そう……今の相棒はこいつだ!」

337 名前: 愛ゆえに [sage] 投稿日: 2008/03/21(金) 23:38:51 ID:hukXwbj7
ラグネル --
ニア E ティルフィング 50/50
ブラザーアーチ 50/50

ヘクトル「HIDEEEEEEEE!」
マルス「うはww 魔防+20www 死角無しwwwww」
エリウッド「ひどいチートだなぁ」
アイク「ではいくぞ! でやぁ!」
サレフ「横スマアッ――!」
セリカ「アルム、ほらまた星が一つ増えt」
アルム「綺麗だね、セリk」
シグルド「お兄ちゃんは許しませんよ!」
ロイ「第二試合終了~」
アイク「残りは一人だな」
ゼト「…………。
   おっと失礼、電話のようだ。なんだ、フランツか。なに? 隣の家のお爺さんの孫の友達の従兄弟の母親が交通事故で危篤状態?
   大変だ、急いで戻らねば。急用が出来てしまった。本日はこれで」
ヘクトル(逃げやがった……)
マルス(それ他人だろう)
エフラム(逃げた)
リン(逃げたわね)
ロイ「えーと、全試合終了~。アイク兄さん全勝~(当たり前だけど)」
ターナ「ふ、計画通りね」
エイリーク「なんだか、とても胸が痛いのですが」
ターナ「気にしない気にしない、言ったってわからないんだから。このくらいやんないと」
エフラム「それにしても、さすがは兄さんだ」
ヘクトル「圧倒的だったな」
リン「なんだか素直に褒める気にならないんだけど」
セリス「でもすごいなぁ、エイリークの姉さん争奪戦の覇者だね」
セリカ「あら? ということは……」
アルム「エイリーク姉さんは、アイク兄さんのものってこと?」
エイリーク「えっ………!?」
アイク「なに………?」
シグルド「そんなことはおにいty」
ミカヤ?「そんなのダメェェェェェェエエエエ!」
マルス「変態女神自重」

ちなみ星になった二人は、天馬空便が回収しました。
しばらくは大人しく慎ましい生活を送ったらしい。

338 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/03/22(土) 00:42:20 ID:ugrtwuZJ
アイク守備、魔防
蒼炎:24(+5)、22(+20)
暁:32(+5)、23(+20)

ヒーニアス+ニーズヘッグ
25+18=43
→6ダメージ
ゼト+ヴィドフニル(剣だとダメージ3up)
25+15=40
→3ダメージ
サレフ+エクスカリバー(光だとダメージ1down)
28+18=46
→3ダメージ

※アイクが暁のものとして計算
※武器Sや支援の補正は足していません