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Last-modified: 2008-03-26 (水) 23:17:59

416 名前: みんな苦労してます [sage] 投稿日: 2008/03/24(月) 05:45:31 ID:YO2w33iS
エリウッド「…お金が無い、食料もない」
エリンシア「困りましたわね…、夕食どうしましょう…」
ミカヤ  「ここは奥の手を使うしかないわね」
エリンシア「奥の手?何かいい方法があるのですか?」
ミカヤ  「私に任せて!…みんな、今日の夕食はバイキングよ!今からお店に行くわよ」
リーフ  「ヒャッホー!!!」
ヘクトル 「やりぃ!たらふく食うぜ!」

~ベグニオンデパート~

マルス  「…どうみてもデパ地下の試食コーナーです本当に(ry」
リーフ  「絶望した!家の貧乏っぷりに絶望した!」
ミカヤ  「お金が無いんだから文句は禁止よ」
ヘクトル 「期待した俺が馬鹿だったぜ、こんな情けない事すんのは家くらい…」
ネサラ  「タコさんウィンナーうめぇ!!」
ヘクトル 「…コイツがいたか…」
ネサラ  「ん?なんだ…お前らも来てたのか」
アイク  「ネサラ…お前はいつもこんな事をしてるのか?」
ネサラ  「当たり前だろ!タダ飯食えるんだからな」
マルス  「けど、いつもいたら注意されるんじゃないですか?」
ネサラ  「時々変装したりするから平気だな、羽を白く染めれば、ばれねぇもんだ」
リーフ  「断言できる!ここの警備員はやる気がない!」
ネサラ  「さーて…次はフルーツコーナーだな…っと」
ミカヤ  「ほらみんなも早く食べないと!」
ヘクトル 「あいつと同類は嫌だがしょうがねえ…」
シグルド 「ディアドラは来てないといいが…」
ロイ   「我慢して食べようか…」

アイク  「……。(肉はどこだ?)」
マーシャ 「お客様、試食はいかがですかー?って…あれ?アイクさん?」
アイク  「ん?マーシャか、ここで働いてるとは知らなかったな」
マーシャ 「ただのアルバイトですよ、本職は運送業をしてます」
アイク  「そんなに働かなくても生活は出来るだろう?」
マーシャ 「兄さんの借金が多くて…、内職もしてるんですけど中々返済出来なくて…」
アイク  「…大変なんだな…」
マーシャ 「賭け事ばかりでとても自慢できるような兄ではないですけど
大切な家族ですから、ほっとけないんですよ」
アイク  「そうか…何か俺に出来る事はないか?」
マーシャ 「えっ?いえ、私は大丈夫ですから気にしないで下さい!」

417 名前: みんな苦労してます [sage] 投稿日: 2008/03/24(月) 05:47:01 ID:YO2w33iS
アイク  「これは俺の我が儘だ、あんたこそ遠慮する必要はない」
マーシャ 「…じゃあ、時々遊びに誘ってくれたら嬉しいかな…なんて…」
アイク  「そんなのでいいのか?」
マーシャ 「はい!」
アイク  「わかった、約束する」

ロイ   「ミカヤ姉さん」
ミカヤ  「はひ?ほーひはほ?(なに?どーしたの?」
ロイ   「食べながら喋らないでよ…、って、そうじゃなくて
僕たちは知り合いが多いんだから誰かにご馳走になればいいんじゃ…」
ミカヤ  「その手があったかー!!!」
マルス  「まず最初に思いつくでしょ」
エリウッド「友人達に迷惑はかけたくないけど、今回ばかりは…」
ミカヤ  「決まりね!みんなー!それぞれの友人宅に移動開始!」
ヘクトル 「なんか今更って気もするけどな」
リーフ  「僕もうお腹いっぱい食べたんですけど…」
シグルド 「いやー、ディアドラに迷惑かけたくないんだけどな~、しょうがないよな~」
ロイ   「言葉とは裏腹に嬉しそうな顔だね」
シグルド 「いやいや、そんなことはないぞ!…まずは連絡しないとな…」

プルルル プルルル ガチャ

シグルド 「もしもし、ディアドラ、実は頼みが…」
アナウンス「只今留守にしております、御用件のある方は(ry」
シグルド 「orz」
ネサラ  「…元気出せよ」
シグルド 「グスッ…ひっく…ほっといてくれ…」
ネサラ  「こんな事で泣くなよ、あんたは一人じゃない俺がいる!」
シグルド 「!」
ネサラ  「さぁ!一緒に試食コーナーを制覇するぞ!」
シグルド 「…ああ、行こう!俺は一人じゃないんだ!」

この日に食べた試食品の数々は涙のせいでしょっぱかった…。
しかし私は良い友を得ることが出来た
この日の事は一生忘れる事はないだろう
~シグルド日記より~

セネリオ 「右よーし!左よーし!前後よーし!センサー反応なーし!
今回は邪魔はなさそうですね…、ひどいあ…」

ドドドドド

シグルド 「人の日記を勝手に読むなー!!!」
セネリオ 「ぐはぁ!ま…また、言えな…かった(ガクッ)」