大会/FEC_7th

第7回FEC創作譜面プレイ会

各大会小記事

FEC創作譜面プレイ会

大会略称

告知

募集

発表順など

正統派部門

鬼畜部門

FEC_7th

告知

募集

◎

FEC 1st / 2nd / 3rd / 4th / 5th / 6th / 7th / 8th

μNG2nd ←Prev・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Next→ μNG3rd

"FEC_7th" Just Revive Your Enthusiasm.

概要

参加者数　71　　　　　　　譜面数　83（41-42）
応募 2022/05/14（土）～2022/08/07（日）
動画公開 2022/12/24（土）～2022/12/25（日）

あれから2年。「最終回になるかもしれない」とされていたものの、無事復活が決定。そしてμNG2ndとの同時開催と、大盤振る舞いに（当時の筆者はFEC5th同様過労死になるかとヒヤヒヤしていた）。しかしながら、2年のブランクや、太鼓さん次郎の界隈の縮小により、参加者数はFEC6thから減少。ただし、これでもFEC4thと同じ数値であるし、なんなら譜面数はμNG2ndの譜面を足すとFEC6thを超える（それにもかかわらず主催は少ないと述べているから驚きである）。また、実は氏はTwitterにて「来年、FECかμNGのどちらかを1回だけ開催するモチベが湧いております／多分それを開催して主催は引退になるのかなぁ、といった感じの予測」と述べており、今回の大会でまた最終回になる可能性が懸念されていたが……。

ルールは以下の通り。FEC6thからの変更点は青字で記載。

・次郎交流wikiで募集・zipファイルを個人の名義にすること
・難易度はおに
・原則初見プレイ
・太鼓さん次郎ver2.92でプレイ可能な譜面であること。
・一人1曲2譜面まで
・同じ曲でも音源が違うと別の曲扱いになる。
・Googleフォームで参加登録すること。
・合作譜面も可。このとき双方の曲数を消費する。
・音源は3分30秒まで。譜面の長さも概ね3分30秒まで。
・著作権に厳しい楽曲は禁止。Arcaea楽曲はガイドラインにより非推奨。
・公序良俗に反する楽曲は禁止。（オスメスが限界）
・過去のFECやμNGに提出した譜面は禁止。自作品のリメイクは認められるが、他人の作品のリメイクは認められない。*1
・本家譜面に酷似した譜面は禁止。

【同梱物のルール】
・一人2つまで。
・txt（1000文字以内）、画像、音声（30秒以内）、動画（30秒以内）、PDFファイルのみ可能。

μNG2ndが同時開催されることもあり、今大会はネタ部門は存在しない。それ以外はFEC6thから変更点なし。入賞譜面数はクリックで表示。

正統派部門…本家名人以下の難易度であると思われる譜面。
　　　　　　審査基準は「プレイしていてどれほど楽しいと思うか」。
　　　　　　金賞：3 銀賞：5
鬼畜部門　…本家超人以上の難易度であると思われる譜面。
　　　　　　審査基準は「①プレイしていてどれほど楽しいと思うか　②難しさの中にやりごたえがあるか」。
　　　　　　金賞：3 銀賞：5

今回の大会の意匠はフォントが明朝体で、クリスタルのような神秘的な雰囲気となり、ぐっと高級感が増した。今大会もLilly氏の楽曲が至る所に使われており、今回の構成との相性は抜群。また、本編動画はクリスマスに投稿されることに。~~フェリスちゃんは軽く煽ってきた気がするがそれもかわいい~~

講評　※ネタバレ注意

FEC6thから両部門ともにレベルが上昇。それもそのはず、主催が「入賞させたい譜面が半分くらいある」とTwitterで述べたほど。
特に入賞譜面となるために求められる完成度は大会最高レベルであり、非常に熾烈な争いとなった。
それゆえに、参加者から「全員入賞」という言葉が飛び交い、この大会のトレンドワードになる事態に。

正統派部門
- 特に平均的なレベルがFEC6thよりもさらに上昇し、FEC5thの銀賞レベルの譜面が大量に転がっている。総じてレベルが非常に高いが、銀賞譜面は工夫が一つではないこと、かつその工夫のどれもが、楽しく脳汁のあふれるような譜面になっているかが前提条件であると言えるだろう。また、これは鬼畜部門にも言えるが、「高密度な箇所」を引き立たせたいならば、「低密度な箇所」も作らなければならない。実際に、実質入賞以上の譜面は緩急を大きくつけている作品が多かった。そして金賞譜面は、逆に本当に純粋な正統派である（単純というわけではない）ことが特徴となっており、多彩に配置・配色の組み合わせにより印象深くしている。無心で叩くだけでどんどん音符が消化され、それによりストレスが発散されるような譜面とも言えるだろう。また、そのような自分がやりたいことを見越して曲を選んでいるようにも感じられた。
鬼畜部門
- こちらはFEC6thから全体・平均ともに大きくレベルが上昇。入賞譜面でなくてもFEC5thや6thの銀賞譜面に相当するものがゴロゴロ転がっていたり、金賞譜面はFEC5thでも金賞上位になる可能性が高かったりするなど、これまでのFEC鬼畜部門の常識を大きく覆すようなレベルの高さである。入賞譜面は、難しくしすぎないという点が共通している。「難しさ」が苦痛だったり、理不尽だったりすると、「楽しさ」を増幅させることはできない。今回の銀賞譜面は、プレイヤーに求めるコンセプト（視認難易度、ギミックなど）をしっかり決めることにより、理不尽さを抑えて楽しさを演出している。これまでの鬼畜部門の入賞譜面にはほとんどなかったタイプの譜面たちが目白押しで、これまでの傾向とは一線を画しているといえる。金賞譜面は、「やりごたえ」を増幅させるために、ゴリ押しで叩けるような配置にしていることや、叩けなくても次の配置ですぐ軌道を立て直せるようにして、ストレスを与えないようにしていることが銀賞譜面とまた一つ差をつけている。そして金賞譜面1位は、「最初は叩けなくとも、何回も繰り返すことで叩けるようになることにやりごたえを感じる」という鬼畜ゲーの醍醐味ともいえる挑戦的な展開を用意している。総じて、「鬼畜」とは何か、「どんな鬼畜」を目指すのかを考えさせられる譜面たちであったと言えるだろう。
余談
- ここからは完全に僕の余談ですが、このFEC7thは、歴代FECの中で一番にドラマチックで盛り上がる大会であると思います。ネタバレになりますが、正統派1位はHSさえ使っていない正統派譜面で、ギミックに頼らない構成となっています。しかし、鬼畜1位は逆に何から何までギミックを用いた譜面で、正統派部門と鬼畜部門で真逆の構成になっているのがすごく面白いです。ただし、僕は「どちらが良いとか悪いとか、優劣はつけるべきものではないよ！」と感じています。もう一つ、主催はTwitterで「昔に比べて、低難易度が開拓されている」と述べられていますが、これは正統派部門ももちろんそうなのですが、鬼畜部門も難易度を抑えて暴れるという印象が強く、これも「これまでのFEC」の常識をぶち壊しており、大きな魅力に感じます！