現在Core i7/i5の情報が不足しています。
Core i7/i5のPCをお持ちの方はぜひ追記もしくはスレのほうにレポートをお願いします。
必要なもの
1PCで録画するのか2PCで録画するのかで必要なものが多く変わってきます。
大抵の人は1PCだと思いますのでとりあえず1PCでの録画を前提で説明します。
筆者の主観のため、間違っている場合も多々あると思います。
その時は訂正してください。
高解像度(1600*1200や1920*1080)の動画を高画質・高fpsで撮影するには高いPCスペックを要します。
また、重い場合どこがボトルネックになっているかの切り分けが必要になってきます。
切り分けに関しては詳細な環境が必要になるため、相談する際は以下のテンプレを使用してください。
スレのテンプレにあるものをより詳細にしました。
- PCスペック
【CPU 】 ※オーバークロックの有無も
【マザーボード 】
【メモリ 】
【ビデオカード 】
【サウンドカード】
【ハードディスク】 ※大体の使用量、RAIDの有無も - ゲーム設定
【FEZ解像度 】
【オプション 】 ※テクスチャ解像度等
【ファークリップ】
【フルスクリーン】
【非録画時FPS】 ※戦争時の大体のFPS値 - 録画ツール
【使用ツール 】
【録画解像度 】
【録画FPS 】 ※録画設定のFPS値
【使用コーデック】
CPU
Intel | Core2Duo E6300以上(FEZ推奨環境) |
Intel | PentiumD 950 (3.4GHz)以上 |
Intel | Pentium Dual Core E2200以上 |
Intel | Core Duo T2700以上 |
Intel | Pentium Extreme Edition 955以上 |
AMD | Athlon64 FX-57以上 |
AMD | Athlon64 X2 4200+以上 |
AMD | Phenom X3 8450以上 |
※多少古いものなので、FEZ自体が重くなっている可能性があります。
これ以上のCPUのほうが快適に録画できると思います。
ただし、上記に上げたCPUは推奨環境のCPUに近いものなのでそれよりもいいCPUを選択する必要があります。
クアッドコアにした場合、録画が早くなるかというとそうでもないので注意しましょう。
シングル→デュアルの場合と異なり、効果を体感するにはそれなりの下地が必要となります。
後述のHDやビデオカードがボトルネックになっている場合、そちらに足を引っ張られてしまいます。
録画よりはエンコードする場合のほうが恩恵を受けやすいでしょう。
寝ている間にエンコードすればいいや、な人には(価格的な意味もあって)オススメしにくいです。
現在Intelプラットフォームで45nmプロセスのものを使用している場合、伸び代が大きいためオーバークロックするとより早くなる場合があります。
ただしあくまで「場合がある」程度です、場合によってはFPSが出ないこともあります。
大分敷居が低くなってきた感はありますがやはりオーバークロックはあくまで自己責任で実行してください。
CPUを選ぶに当たっての性能の見方
周波数(~GHz)キャッシュ(L2、L3~MB) 周波数が高く、キャッシュ、コア数が多いほど高性能で高価格になる。
また、その時点での価格も比較する上で一つの指標になる。
性能が高くなるにつれ消費電力、発熱量も上昇するので電源や冷却にも注意が必要。
マザーボードの規格によって使用できるCPUが異なる。CPU単体での購入時には良く調べること。
AMD系マザーボード規格-AM2(旧) AM2+(旧) AM3(最新)
Intel系マザーボード規格-LGA775
2009年8月12日現在の参考用CPU。
メーカー | コア数 | 名称 | 周波数 | キャッシュL2 L3 |
Intel | 4コア | Core i7 950~920 | 3.06G~2.66G | L2=8MB |
Intel | 4コア(Quad) | Core 2 Quad Q9650~Q8400 | 3G~2.66G | L2=12MB~8MB |
Intel | 2コア(Dual) | Core 2 Duo E8600~E7500 | 3.33G~2.93G | L2=6MB |
Intel | 2コア(Dual) | Pentium Dual Core E5200~E6500 | 2.93G~2.5G | L2=2MB |
AMD | 4コア | PhenomII X4 955~945 | 3.2G~3G | L2=512x4 L3=6MB |
AMD | 3コア(Quad) | PhenomII X3 720 | 2.8G | L2=512x3 L3=6MB |
AMD | 2コア(Dual) | PhenomII X2 550~545 | 3.1G~3G | L2=512x2 L3=6MB |
AMD | 2コア(Dual) | AthlonII X2 250~240 | 3G~2.8G | L2=1MBx2 |
メモリ
XP | 2GB以上(DualChannel推奨) |
Vista | 3GB以上(DualChannel推奨) |
DualChannel/Triple Channelでないとメモリの帯域不足でカクカクした動画になりやすいです。
ゲーム中も満足にプレイすることが難しいと思います。
また、帯域の関係上、DDR2-800以上の規格がおすすめです。
現在非常にメモリが安価なため、スロットが許す限り積んでおくのもアリです。
残念ながらDDR2は割と普通の値段に落ち着いてしまいました。
ただし32bitOSの場合、3G~3.5Gまでしか認識しないので注意。
HDD
物理的に2台、録画用として100GB以上
設定次第ですが、1戦争で50GBほどになることが多いのでその倍は最低でも確保しておきたいところです。
HDDを物理的に、というのはパーテーションで区切ってマイコンピュータから2つ以上のHDDがあるという訳ではありません。
PCケースを開けてみた際にHDDが2個マザーボードに接続されているということです。
これはデバイスマネージャのディスクドライブを見れば確認できます。
また、マイコンピュータを右クリックして「管理」を選択し、「ディスクの管理」を開いてもいいでしょう。
下の画像の例ではディスク0が1パーテーション、ディスク1が2パーテーションになっています。
FrapsやDxtoryがどう録画しているか不明なので推測ですが、ハードディスクよりもビデオカードのバスに大量の負荷がかかっているようです。(参考:FEZメモ:)
録画専用のHDあれば、HDがボトルネックとなることはそうそうないように思われます。
HDの空きが10%切っていたりした場合はその限りではありませんが…
録画デバイスに必要とされる速度は解像度や録画fpsに大きく依存します。
1600*1200等の高解像度では高速な録画デバイス(RAID0やSSD)が必要になります。
その場合、解像度50%(800*600)で録画する等の対策を行うのもいいでしょう。
このあたりは録画ツールにやスペックによっても変わってくるので試行錯誤してください。
-余談-
空き容量結構空いてるしアクセスしないからデータ用ディスクと一緒でいいんじゃ?と思う人もいるかもしれません。
…が、実はHDの中身は結構バラバラに書き込まれています。
容量が少なくなると、ディスクのあちこちをヘッドが動き回って書き込むことになり、書き込み速度が落ちてしまいます。
デフラグをしても綺麗に一カ所だけ空くことはないので、録画用HDは常に空に近い状態が理想と言えるでしょう。
-余談終わり-
SSD
かなり値下がり(15k前後)してきたので追記。
高価格少容量であり、「とりあえず買っとけ」系ではないのに注意。
普通の解像度(高解像度でも50%の大きさ)であればWestern Digital製WD1001FALS(通称黒キャビア)でも十分です。
ハードディスクも500Gプラッタのものが出てきており、さらに高速化が期待できます。
その状況下で敢えて録画用にSSDを使うのはオススメできません。
高解像度でディスクが足を引っ張っているという確証がない限りは無駄遣いになる可能性が大です。
-余談-
SSD(OCZ Core V2)を2枚手に入れたのでRAID0を組んでみました。
ストライプサイズ8kと128kでDxtoryのベンチを取りました…が
8k→80MB/sec 128k→100MB/sec
128kのほうが良好な結果でした。
HDの場合、RAID0でシーケンシャルを重視する場合は4kにするのですが…
このへんはSSDのチップやファームとの兼ね合いもあるのでなんとも言えません。
試行してみるのが一番と思われます。
また、RAIDを組まずに高解像度でのDxtory分散書き込みも試してみました。
こちらは1SSDよりFPSが出ないという結果になりました。
しかもゲームFPSにも影響があったため、それなりのCPUパワーを消費するようです。
プチフリ問題もまだある以上、正直録画用に使えそうな用途が見当たりません。
高いSLCやIntelSSDを買うのも過渡期である以上微妙です(まあIntelは高いためですが)。
-余談終わり-
HDD/SSDの読み書き速度データを見つけました。よかったら参考にしてください。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080717/1006138/
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080717/1006138/?SS=pco_imgview&FD=-649101646
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080717/1006138/?SS=pco_imgview&FD=-650025167
2009/3 追記。
以下のブログで有名どころのSSDのベンチ結果を掲載してます。
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-210.html
結果をみるとわかるように低価格帯(1万~3万)では特に書き込み速度においてHDDと比べて劇的は変化は
望めません。速度を求めると必然的にINTELやPhotoFast製の4、5万するSSDが必要になってきます。
高FPS・高解像度でない限りHDDの書き込み速度がネックになる可能性は少ないし、
書き込み速度だけならHDDでRAIDOを組んだほうが安上がりになる場合もあります。
ほぼ読み込みのみのシステムディスクと違い、動画の記録には膨大な記憶容量が必要になるため、
SSDを録画メディアとして位置づけるにはまだまだ時間がかかりそうです。
2009年はSSDの高容量化・低価格化が進むだろうといわれているので、今手を出すのはちょっと危険かも。
2009/12 追記。
緩やかに価格下落・容量増加が進んでいます。
…が、まだ録画用としては不足を感じる価格/容量に思われます。
折角買うならOSでも入れたほうが幸せになれるでしょう。
2010/6 追記。
随分安くなってきました。
ちょっとした冒険心とICH9R/10Rが乗っているマザーがあるなら、RAID0を試してみるのもいいかもしれません。
しかし、録画に関しては依然として現行のハードディスクに分があります。
VGA(グラフィックボード)
nVIDIA系列 | GeForce7600GTシリーズ以上 |
ATI系列 | RadeonX800シリーズ以上 |
ちゃんと映らない場合はドライバが古い、もしくは相性が悪い場合がありますので環境に合ったドライバを適用するようにしてください。
高解像度(1600*1200等)を高画質で録画する場合、ビデオメモリの量や帯域が重要になります。
2009/12/28追記
現在Radeon HD 4890(B/W 124.8GB/s)が以前より入手しやすい価格(2万以下)です。
メモリ帯域がHD 5750(B/W 73.6GB/s)/5770(B/W 76.8GB/s)より広く、高解像度での録画/プレイをする場合にオススメです。
DirectX11対応や排熱に関してはHD 5750/5770に軍配が上がりますので、用途に応じて吟味してください。
-ここから余談-
画面を描画する際、1fpsあたり解像度1600*1200で色数が32ビットの場合は1600x1200x4(32bit=4バイト)=7,680,000バイトのビデオメモリが必要になります。
つまり、fps60(秒間60枚)の場合、1秒間に60枚=1秒で約460,800,000バイト(460M)転送しなければならないことになります。
1024*768の場合は3,145,728バイトであり、60fpsでも188,743,680バイト(188M)の負荷で描画できます。
さらにこれは純粋に描画だけの場合であり、ここから更にキャラのモデルデータやエフェクト等の負荷がかかることになります。
これらの負荷がバスを飛び回るわけで、どこかにボトルネックがあるとそこで引っかかってしまうことになります。
普通にゲームをするだけの場合でも、1600*1200の解像度で前線で60fps出ないことがあります。
この場合、特にこだわりがなければ解像度を落とすと改善する場合もあります。
ただし、FEZの場合「GPUを使わずCPUで描画している部分がある」という話なので、CPUがしょっぱいとそこでfpsが落ちることになりますが…
-さらに余談-
ハイエンドのビデオカードが高価なのは、ビデオチップの価格もさることながらメモリ周りが違うということも関係します。
これはビデオカードの型番ごとに決まっており、(参考:3D Chipset Specs)メーカーオリジナルのオーバークロックモデル等でない限り変わりません。
GeForce8600GTSと8800GTSの場合、コアクロックもさることながらメモリの転送速度が32.0GB/s→64.0GB/sと倍になっていることがわかります。
このバスの帯域やメモリ周りを削ってさらに大量生産によるコストダウン(+諸々)の結果が8600GTSと8800GTSの価格差というわけです。
-余談終わり-
サウンドカード
オンボードサウンドでよく使われるRealtek HDaudioだと不具合が多いようです。
SoundBlaster(2000円程度でも十分です)などの独立したサウンドカードをPCにつけたほうがいいと思われます。
- 余談?-
CPU負荷を減らして処理を軽くしたいのであれば、ハードフェア処理のサウンドカードをおすすめします。
安価なのであればcmi8768系(3000円程度)
OS
注意! 現在64ビットOSではFEZが動作しません!
64ビットOSでも動作するようになりました
Fraps、Dxtory共にVista/7(64bit含)で動作します。
64bitの利点の一つ「メモリ大量搭載」は録画時にはあまり効果を発揮しません。
どちらかというとエンコード時やRAMDISKを使用する場合に良いでしょう。
特に(あまり持っている人はいないと思いますが)Premiereあたりはメモリを気持ちいいぐらい使ってくれます。
また、メモリ価格の下落により64bitOSをサポートするソフトも増えてきたようです。
それなりに自分で問題解決できる人であれば、問題なく使用できるレベルになってきたようです。
-余談-
AMDプラットフォームの場合、メモリとのやり取りが高速なためramdiskを圧縮してもかなり高速に動作します。
Intelプラットフォームの場合、FSBを介さないといけないためか圧縮するとたまに引っかかることがありました。
Intelの次世代CPU(Core i7)でメモリコントローラを内蔵するらしいので、それで改善すればいいのですが…
あくまで一個人の環境で起こった状況なので、環境次第で変わるかもしれませんが一応。
2009/12/28追記
i7 920でメモリテストする機会があったので時間を見てみたら、3Gのテストが20分という笑えるぐらい早い数字を叩き出してくれました。
i7/i5をお持ちの方、もし検証可能だったら是非追記をお願いします。
-余談-
64bitOSを使用する場合、VirtualDubのx64版を使うことが出来ます。
シャープのフィルタが同梱されていないので使っていませんが、恐らくそれなりに高速化されていると思われます。