・光の継承者
指令内容
北サンドリアの大聖堂にて
次期国王を選定する「継承の儀」が行われる。
周辺警備も兼ねて参加してくれ。
Endracion : ついにこの時がやってきた。
このサンドリアを継ぐ、次期国王を選定する
「継承の儀」が北サンドリアの大聖堂にて行われる。
Endracion : 「成人の儀」のこともあり、
式には関係者以外は参加できぬことになっている。
しかし、貴公には大聖堂の周辺警備も兼ねて、
式への参加が認められている。
Endracion : 我々騎士団も式の際に
大聖堂に入ることは許されておらぬ。貴公が
どれぐらい王室から信頼されているかが分かる。
まったくうらやましい限りだ。
Endracion : では、準備が整い次第、大聖堂に
赴いてくれ。
Endracion : ここだけの話、
貴公はどちらが継承者にふさわしいと
考えているのだ?
→トリオン
Endracion : ふむ、確かに嫡子であられるし、
大方の見方ではそうなのだが、ピエージェ様は
思慮深いお方だ。これからはああいうお方が
王になられるのもサンドリアのためかもしれぬ。
→ピエージェ
(※未収録)
Endracion : もっとも我々が噂した
ところで、聖剣がどちらを選ぶか次第なのだがな。
くれぐれも今の話は内密にな。ハルヴァー様に
大目玉をくらってしまうゆえ。
ミッションを受けた!
=== Area: Northern San d'Oria ===
Shamonde : これより次期国王選定式、
「継承の儀」をとりおこなう。
選定方法は、先だって発見されたランペール王の
石版に刻まれた内容……
Shamonde : “ドラギーユの真の継承者をもって
聖剣はその身を大気にさらさん
その時、この世に光、満ちあふれん”
Shamonde : この言葉どおりに行われる。
すなわち王子2人に、ここにある
ランペール王の聖剣をさやより抜いていただく。
Shamonde : 聖剣を抜いたものこそが次期国王と
認められるであろう。
Shamonde : 陛下、異議はありませぬな。
Destin : ウム、異議はない。
Shamonde : では、まずトリオン王子に……。
待てっ……!
Pieuje : 誰だ!?
現在、ここで何が行われているか
知ってのことだろうな?
Rochefogne : もちろん、知っているとも。
知っているから来たのさ。
Pieuje : コトールポワン? なぜお前が……。
Trion : いや、その声は……、
貴様はロシュフォーニュ?
Rochefogne : そう、俺だ。
お前たちの茶番劇などどうだっていい。
宣言どおり聖剣をいただきに来ただけだ。
Trion : お前は死んだはずではなかったのか!
どういうことだ!?
Rochefogne : フッ、残念ながらあの暗殺者は
今頃海の底に沈んでいるだろう。一瞬の油断が
不幸を招くのだよ……。
Rochefogne : 隠蔽された彼らの存在が
俺にとっては幸いしたようで、この大聖堂にも
たやすく入ることができた。
Rochefogne : この姫の首が体から離れるのを
見たくなければ、その剣をこちらに渡すがいい。
さぁ、トリオン!
Trion : ウグッ……。
Trion : よし、分かった。
これから3つ数える。
私は剣を投げる。お前はクレーディを放せ。
いいな!?
Trion : 1、
Trion : 2、
Trion : 3!
Rochefogne : 賢明だな、トリオン。
Trion : お褒めいただいて光栄だ。
しかし、今のお前は騎士団に包囲されている。
果たしてここからどう脱出する?
Rochefogne : この聖剣を手に入れるまでの
労苦に比べれば脱出などたやすきことだ。
Trion : では、その剣が聖剣でなかったら
貴様はどうする?
Rochefogne : なに? まさか……!
Trion : 貴様が来ることなぞ、
お見通しだったよ。死体があがらなかったの
だからな。貴様のことだ、必ずや生きているだろうと。
もっとも兵に紛れているとまでは思わなかったがな。
Rochefogne : クッ……!
Trion : 貴様とその古き闇、
永遠に断ち切ってしんぜよう。
この真の聖剣でな!
Rochefogne : やめろ、トリオンッ!
Rochefogne : クレーディ、頼むっ!
Rochefogne : やつらに、オークたちに剣を
渡してはいけないっ!!
渡しては……!
Destin : いったいどうなっておるのじゃ?
聖剣はどうしたっ……!?
Shamonde : オォ……、なぜだ!
なぜ聖剣を抜いたにも関わらず、「楽園の扉」は
開かれん?
Trion : 「楽園の扉」……?
Rochefogne : 何を言ってる?
あなたたちはあの危険極まりない剣に対して
あまりにも無知だ!
Rochefogne : あの剣こそ、タブナジアを
壊滅に導いた恐ろしい邪剣なのだ……!
Pieuje : なぜお前がそんなことを?
Rochefogne : ウグッ、20年前あの剣を抜き、
祖国を二度と還らぬ姿に変えたのは、
誰であろうこの俺だからな。
Trion : ! 何だと!?
Rochefogne : 説明は後だ。剣を途中まで抜いた
今なれば俺がなぜ剣を封印しようとしていたか
分かるだろう、トリオン。
Trion : あの剣を抜いた時、
この世界の力をすべて手中に収めたような
気がした……。自分以外はこの世に必要ない、
そんな自分が、確かにいた。
Rochefogne : 姫があの夢幻花の花粉を
投げなければ、お前はあの剣に滅ぼされる
ところだった……。
Rochefogne : 一刻も早くオークたちから
あの剣を取り戻し、ランペール王の墓前に
納めなければ、また国を滅ぼしかねん、
急いでくれ……。
Claidie : ロシュフォーニュ!?
Trion : 聖剣が、聖剣ではなかった……?
まさか……。
Claidie : しっかりして、兄さん!
彼の話を聞いたでしょう、すぐに
オーク討伐軍を派遣しないと!
Trion : ……。
Destin : うろたえるな、トリオン!
ここは一旦撤収じゃ。王立騎士団は先のオークを追跡!
神殿騎士団は、市内に厳戒態勢を敷くのじゃ!
我々は城に戻り今後の策を練るとする、よいな!
Destin : 教皇、あなたにも
いろいろと聞きたいことがある。
答えてくれますな?
=== Area: Chateau d'Oraguille ===
Destin : そろったようじゃな。
あとはクレーディだけか。
Destin : どうじゃ?
ロシュフォーニュの容態は。
Claidie : いまだ昏睡状態です。今は見守るしかないと
医者たちは言っていました。さやに収まっていたとは
いえ、あの剣で撃たれたのですから、かなりの
ダメージだったようです……。
Destin : そうか……。
残念ながら今はくわしい話を聞くことはできんな。
じゃが、あの剣が継承の儀に用いられるものなどと
いうのは、教皇の捏造した話だそうじゃ……。
Destin : 教皇は勝手に解釈した石板の内容を
我々に提示していたというわけじゃ……。
そこに書かれていた真の内容は、あの剣を決して
抜くことなく代々厳重に保管せよ、ということらしい。
Pieuje : 教皇がなぜそんなことを……?
Destin : 教皇はあの剣こそ
「楽園の扉」を開く鍵だと思い込んでいた……。
それはどうやらジュノのエルドナーシュ公が
吹き込んだことらしいのじゃが……。
Destin : 我々王族の血をひくものしか
剣を抜くことができぬゆえ、弄した策が
あの継承の儀だったというわけじゃ……。
Trion : すると、まさにあれは茶番……?
Pieuje : そんなバカな……。
Destin : 教皇の真意は図りかねるが、
教皇もまた聖剣に惑わされた1人なのじゃろう、
我々と同じくな。
Trion : ……ではいったい、あの剣の正体は?
Claidie : 今のところ、彼が言った
言葉を信じるしかないでしょう。
Pieuje : “あの剣こそがタブナジアを滅亡に導いた”……。
Destin : ウム……。
とにかくあの剣をオークの手に渡しては
ならんことだけは確かだ。全軍をあげて剣を
奪取せねば。
Trion : 父上、この指揮はぜひ私に……!
Destin : トリオン……?
Trion : 剣がオークの手に渡ったのは
大聖堂での我が失態によるもの……!
Trion : ロシュフォーニュと会見してみよという
クレーディの進言も聞かず、すべて私の責任!
私が思い込んだばかりに……。
Destin : 思いあがるな、トリオン!
Trion : 父上……!?
Destin : お前は運命という名の舞台で
踊っているに過ぎぬ! 一度舞台から降り、
冷静になるがいい。
Trion : 父上……。
Destin : 今回の指揮はわしが取る。
Destin : トリオン、お前は前線に立て。
誉れ高きドラギーユ家にふさわしい働きを
騎士たちに見せ、我が家の武名を取り戻すのじゃ。
Destin : ピエージェは補給路を確保し、
前線のトリオンを支援してくれ。
Destin : クレーディ、お前は
ロシュフォーニュを看病し、同時に監視もするのじゃ。
我々はまだ彼を全面的に信頼したわけではない。
Destin : [Your Name]、こんな
ドラギーユ王家を見て笑っているか。
だが、もしも、もしも我々を見捨てていなければ
トリオンとともに前線に赴いてはくれぬか。
Destin : 我々が今、もっとも大切にしなければ
ならないのは、我々を信じ続けてくれた民だ。
彼ら1人1人が築いた礎の上にわしらは立っておるの
だからな。
Milchupain : 失礼します、斥候より伝令!
剣を奪ったオークたちは北の地フェ・インにて
陣を張ったとのこと!
Destin : ウム、ご苦労。
Destin : では、騎士団をフェ・インに向かわせよ!
そして、全将兵に伝えるのじゃ、
“これはサンドリアの命運をかけた戦争である”
と!
Halver : 私からも頼む、是非
その力をドラギーユ王家に貸してほしい!
もはやこれは王家だけの問題ではないのだ。
Curilla : もはや王国騎士団と
競りあっている場合ではない。サンドリアの
全戦力を傾け、聖剣奪取に向かわねば!
Curilla : 我々神殿騎士団も
遠征に参加する。むろん私もだ。これまでの
数々の失態による汚名を返上してみせよう!
Rahal : これまで数々の遠征が
行われてきたが、今度のフェ・インへの討伐令は
特別な意味を持つ。
Rahal : これまで我が騎士団も
少なくない数の犠牲を出してきた。彼らの流した血を
無駄にせぬためにも、今度の戦は必ずや勝たねば
ならぬ!
Aramaviont : ついにオークと雌雄を決する時が来た。
今度の戦いは王立騎士団の歴史に残る壮絶な
戦いとなることだろう……。
だが、勝ちどきをあげるのは我々なのだ!
Milchupain : 少しの刃こぼれが命取りになるゆえ、
いつも以上に剣を磨いておかねばな。
我々騎士にとってはこれだけが頼りなのだ。
Nachou : ピエージェ王子はフェ・インへ
遠征中のため不在であります。私はただただ
王子様のご無事を祈るのみです。
Perfaumand : トリオン王子はフェ・インへ
遠征中のため不在であります。必ずや勝利の
女神はサンドリアに微笑むことでしょう!
=== Area: Fei'Yin ===
Milchupain : 報告いたします!
オークどもはこの奥、ク・ビアの闘技場にて
陣をかまえているもよう! オークの主力部隊が
結集しているようです。
Trion : 報告、ご苦労だった。
……どうやらク・ビアの闘技場が主戦場に
なりそうだな。
Trion : 我らが栄光の騎士たちよ、
命が惜しいものはサンドリアに帰国してもよい。
だが、ここでやつらを殲滅せぬことには、我らが祖国、
いや、この世界を危機に陥れることになる。
Trion : ともに戦う決意のある者は
今しばらくその命を私に預けてくれ。
Trion : ……すまない、お前たちの
その心意気、無駄にはせんぞ!
必ずや聖剣を掲げて、同朋が待つ
サンドリアに凱旋しようではないか!
Trion : では、作戦を告げる!
ラーアルとクリルラの部隊はオークを1匹たりとも
逃がさぬようにク・ビアの闘技場を包囲せよ。
Rahal : お任せください。
Curilla : 御意。
Pieuje : 兄上の部隊は?
Trion : 私の部隊は、ク・ビアの闘技場に
潜入し、中央突破をはかる。中には必ずや
指揮官クラスのオークが潜んでいることだろう。
Rahal : トリオン様自ら?
それはあまりに危険! 承服しかねます!
Trion : 何をいう、ラーアル。
それが命を預かった者の義務というものだろう。
……それに私が倒れてもピエージェがいる。
Rahal : トリオン様……。
Trion : では、今より作戦を開始する。
祖国にて勝利の美酒に酔いしれる時は近いぞ!
Curilla : トリオン様……。
Trion : クリルラ……。
Curilla : 命をおとされぬよう……。
あなたとの勝負はまだついていないのですから。
Trion : ウム、お前もな。
Curilla : では……!
Pieuje : 兄上……。
Trion : 何もいうな、ピエージェ。
お前は補給線を確保していてくれればよい。
サンドリアは任せたぞ。
Pieuje : 何をいう、兄上。
私には見える、あなたが勝利し光の継承者と
なる時が……。
Trion : フッ、気休めでもそういってくれると
ありがたい。
Pieuje : 私にはこれぐらいしかできぬが……。
Pieuje : 兄上、我々はあなたを待っている。
必ずや……!
Trion : ウム、お前も油断をするなよ。
=== Area: Qu'Bia Arena ===
『光の継承者』でバトルフィールドに突入!
現在このエリア内にいるパーティメンバーのうち
自分を含めた6人がバトルフィールドに入れます。
制限時間:30分
Warlord Rojgnoj : やはり、来たな。
さきほどの斥候は逃げのびたか。
まぁいいだろう、所詮はザコだ。
Warlord Rojgnoj : ム……。
だが、冒険者だけで騎士団の姿は見えぬ、か。
なめられたものだな。
Warlord Rojgnoj : ここはワシが出るまでも
なかろう。お前たちが思う存分やるがいい。
Warlord Rojgnoj : 冒険者と思って甘く見ておれば!
お前はそこかしこで暴れておるヤツだな?
同朋もお前の手によって何匹も屍と化した!
今度はお前が土へと還るがいい……!
??? : 待てッ!
Warlord Rojgnoj : ヌッ、他にもいたかっ!?
Trion : ついにこの長き不毛な争いに
ピリオドを打つ時が来た……。
Trion : 我こそはサンドリア第1王子、トリオン。
怒れる獅子たちの咆哮に震えあがるがいい!
(※トリオンの台詞未収録)
Warlord Rojgnoj : ワシらはその剣が憎い。
その剣がある限り、ワシらの中に
止めることのできない憎しみが生まれる。
Warlord Rojgnoj : どうか、それを封じてくれ。
そうすればお前たちへの憎しみ、捨てさることが
できるのかもしれん。
Warlord Rojgnoj : お前たちとワシら、
いつの日か……。
Trion : 彼らの憎しみは、この世に生まれて
しまったことへの憎しみなのかもしれんな……。
Nonterene : トリオン様、よくぞご無事で!
おひとりでバトルフィールドに突入された時は
どうなることかと思いました!
Maunadolace : なにせ、我々が魔法陣を
調べても何も起こらず、入ることができなかったの
ですから。あわててここへ来た次第であります!
Trion : ウム、心配かけたな。
だが、[Your Name]との
共同戦線によりオークどもを一掃し、剣も再び
取り戻すことができた……。
Trion : 改めて礼をいうぞ、
[Your Name]。
Pieuje : 兄上……。
Trion : ピエージェ……、見ての通りだ。
お前がかけてくれた魔法が、我が命を
守ってくれたのかもしれぬな。
Pieuje : フッ、兄上らしくない言葉だ。
でも、ここはまだ休息の場ではない。
ラーアル・クリルラらの部隊との合流地点へ
急がねば……。
Trion : ウム、そうだな。
Trion : さぁ、我が、いや我らがサンドリアへ
帰ろうではないか!
Trion : [Your Name]よ、
ドラギーユ城で再び会おう!
=== Area: Chateau d'Oraguille ===
Halver : 前線での活躍ご苦労だった、
必ずや帰ってくると信じていたぞ。そなたの
おかげで、トリオン様、ピエージェ様もご無事で
本当に感謝している。さぁ、国王の元へ!
Curilla : 作戦は終わった……。
久々の外敵との戦いだったが、やはり戦とは
恐ろしいものだ。命のはかなさをまざまざと
感じさせられる。
Curilla : だが、それゆえ
この今ある命を大切に生きていかなければ
犠牲になった者たちに申し訳ない。もしよければ
大聖堂にてその魂たちに祈りをささげてやってくれ。
Rahal : [Your Name]よ、
冒険者でありながら騎士団と同じ士気を持って戦に
参加してくれるとはな。あのク・ビアの闘技場への
潜入は戦局を大きくサンドリアに傾けることとなった。
Rahal : トリオン様を護衛しつつ
敵を全滅させるなぞ、私でもできたかどうか……。
王立騎士団を代表して礼をいう。
Milchupain : さきのフェ・インでの戦闘で
オークたちは多大な戦力を失ったようだ。
これで我々とオークとの戦いにも決着がつきそうだ。
平和はもう我々の目の前まで来ている。
Aramaviont : 今度ばかりはさすがに
戻ってこれないかもしれない、と本音では思ってた。
とにかく今は自分の命があることに感謝をしよう。
そして散っていった友に弔いの言葉を……。
Chupaile : どうぞ謁見の間へお進みください。
Destin : トリオンから話は聞いている。
お前の力なくしては今のサンドリアの平和はないと
いっても過言ではあるまい。なんと礼をすればこの
感謝の気持ちを伝えられるじゃろう……。
Destin : ところで問題の剣じゃが、
まだロシュフォーニュが回復せぬゆえ、
詳細は分からぬのだ……。
Rochefogne : 陛下!
Destin : おぉ、ロシュフォーニュ!
クレーディからいろいろと話は聞いている。
身体の方はもういいのか?
Rochefogne : ええ、このような自分を看病して
くれた王女様たちには大変感謝しております。
Rochefogne : そして陛下、
なんとお詫び申し上げれば……。
Destin : ……こうして見ると確かにローテの面影が
ある。だがまさかお前が、あの死んだと思っていた
ロシュフォーニュとは……。そうと分かっておれば、
もっと犠牲は少なくてすんだのであろう。許してくれ。
Rochefogne : 陛下……。
Destin : 顔をあげてくれ、ロシュフォーニュ。
昔話に花を咲かせたいのはやまやまじゃが、
聞かせてはくれぬか、あの聖剣の話を……。
Rochefogne : えぇ、私もそのつもりでした。
Rochefogne : そもそもあの剣は、ランペール王が
分家であるタブナジア侯爵家へ厳重な保管を
命じたもの。我々タブナジア侯爵家の者は
成人の儀の際にそのことを知らされるのです。
Claidie : では、母上も?
Rochefogne : そう、ローテ姉上も。
と同時に我々は「夢幻花」が剣に対して特別な力を
持つことも教えられました。
Claidie : 私があの時投げた……。
母上の遺言はそれだったのですね。
Rochefogne : だけど、私たちはその剣が
何であるのかまでは知らされてなかった……。
いえ、おそらく誰も知らなかったでしょう。ただ、
決して抜くことはならない、と言われていました。
Rochefogne : だけど、あの大戦の際に……。
Rochefogne : あの日、我々侯爵家は
獣人軍により陥落したタブナジアを逃れ、
サンドリアへと急いでいました。
もちろん聖剣もたずさえて。
Rochefogne : しかし、幼い私は自らの故郷が
目の前で焼かれるのに耐えられず、
荷の中にあった聖剣を手にし、みなが止めるのも
聞かずタブナジアへと戻ろうとしたのです。
Rochefogne : しかしその途中、オークの小隊に
見つかってしまった私はやむなく手にしていた剣を
抜いてしまった……。
Rochefogne : 抜いたと同時にまばゆい光につつまれ、
自分が全能になったような、あたかも神になったかの
ような意識を感じた……。
Rochefogne : どれぐらい経ったでしょう、ある男に
起こされた時には、見知らぬ海岸にいました。
しかしすでに聖剣は手にしていなかった……。
Rochefogne : その男によると、
謎の爆発によりこの近辺は水没したとのこと。
やがて、ここがタブナジアの領地であり、その
ほとんどが海の底に沈んだことも分かってきました。
Rochefogne : 彼によれば、オークが持ち込んだ
兵器が誤爆したのではないか、ということでしたが
これだけ跡形もなくなるとそれも分からないだろう、
とのことでした。
Rochefogne : 私はその後もタブナジアに
引き返してからの記憶が何年も戻らず、その男の話を
信じていたのですが、ある時、ふとした拍子に
記憶が蘇り、そしてすべての真相が分かりました。
Rochefogne : あの剣を抜いたために、タブナジアが
消滅したのだと。自分の一族だけでなく、
罪なき民までこの手で殺めてしまったのだと!
Rochefogne : 自分はそれ以来、自らの
幼き過ちを悔い、なんとしてでもあの剣を探し出し、
誰の手にも触れられぬよう封印するまでは
地獄すら行くことはできぬ、と誓ったのです。
Trion : にわかには信じられん話だが……。
Pieuje : あのタブナジアに獣人軍を集める、
という作戦はあそこに聖剣があったから成功したの
かもしれないな……。なぜか獣人はあの聖剣を
生理的に憎んでいた、ということだから。
Pieuje : それにしてもなぜあなたは
無事だったのです?
Rochefogne : 逃避行の最中、道端に咲く
美しい夢幻花を見て、ふとローテ姉上が草花を
お好きだったことを思い出し、摘んで懐に入れた……。
あれが偶然、私を助けてくれたのかもしれない。
Destin : しかし、ランペール王はあの剣を手に
サンドリアを平定した、と伝えられている……。
そんな恐ろしい剣をなぜ?
Rochefogne : それは私にも分かりません。
しかし、あれを我々が手にすること自体が
そもそもの間違いなのです。
Rochefogne : 今我々がなすべきことは、あの剣を
封印することです。それもランペール王の力を
借りることになるでしょう……。
Destin : うむ、それならば
ここに適任の人物がおるようじゃ。
Destin : [Your Name]よ、
お前はランペール王の墓に関して詳しかろう。
わしらもすぐに向かうゆえ、先遣隊として赴き、
周辺の警備を頼みたい。
Destin : まだオークどもが剣を狙っておるやも
しれぬからな。
Nachou : ここはピエージェ王子のお部屋です。
許可された者だけが入ることができます。
Pieuje : 兄上から聞いている、
[Your Name]の活躍で
フェ・インでの作戦は成功をおさめた、と。
Pieuje : まったく君は脱帽に値する。
あの状況下で冷静に行動できるのだからな。
私も見習わなくてはならないな……。
Perfaumand : この先はトリオン王子の私室です。
許可された者以外は入ることができません。
Trion : [Your Name]よ、
ク・ビアの闘技場では命を救われたな。礼をいう。
Trion : これで、オークたちとの戦いは
王立騎士団を中心にして終息に向かうこと
だろう。私も前線に立つことは少なくなるはずだ、
なにしろ考えねばならぬことが山積みだからな。
Trion : お前にも相談を持ちかけることが
あるかもしれぬ。そのときには懲りずに
つきあってほしい。
Halver : さぁ、先遣隊としてランペール王の墓に
赴いてくれ。剣を封印してしまわぬことには
まだまだ安心はできないからな。
=== Area: King Ranperre's Tomb ===
Destin : ……ムッ?
Destin : もしやあなたは……!?
Ranperre : そう、わしはランペール……。
わが子孫たちよ、無事ここへ来てくれたことを
うれしく思う。
Destin : 偉大なる王よ、
この剣を受け取り、その力を封印せんことを
願います……。
Ranperre : うむ……。
Ranperre : 実はこの剣は世に満ちる気力を吸収し、
それを力に変える特殊な能力を持つ。
この剣なくしてはサンドリア平定はなかっただろう。
……わしが生きていた頃は、確かに聖剣であったのだ。
Ranperre : だがわしは、世に邪気がはびこれば
必ずやこの剣が災厄を招くであろうと悟った。
ゆえにこの剣を代々守り継ぐよう、タブナジア家に
保管を命じたのだ。
Ranperre : おそらくこの剣は、我々人間、
そして獣人の起源に関わる謎をも秘めた遺物の
ひとつと考えられる。その謎はわしには分からぬが、
いずれ紐解かれる日が来るかもしれん。
Ranperre : しかし、サンドリアを救ったはずの剣が
後世の人々に混乱を招いたとあっては心が痛む。
これからはわしがこの場所で剣を守り続けよう。
二度と地上の民の手に触れえぬよう……。
Ranperre : これからのサンドリアは
お前たちの力にかかっている。もし今回のことで
そのことに気づいたならば、不幸中の幸いと
言うべきかもしれぬな。
Ranperre : 力を合わせ、我らが国に灯る儚き、
しかしそれがゆえに美しき光を絶やさないでくれ。
……わしが言い残すのはこれだけだ。
Destin : ついに聖剣は封印された……。
此度の混乱の元凶は消失したのじゃ。
=== Area: Chateau d'Oraguille ===
Halver : おお、[Your Name]か。
国王様から皆の者に大事な話があるそうだが、貴公が
来るまで待っておられたのだ。さぁ、列につかれよ。
Destin : 皆の者よ、先の遠征の事後処理などで
多忙な中、よく集まってくれた。
Destin : これから重大な発表をしたいと思う。
Destin : まだ、わしは退位せぬことにした。
そして今後の王子たちの成長を見極める。
しかし彼らが相応しくないと思えば
わしは血統にこだわらずに王権を禅譲しようと思う。
Destin : 力で何かを得ようとしていたのは、我々
エルヴァーンの驕慢だ。今後はエルヴァーンと言わず
広く才能のある人々を登用し、それぞれの足りない
部分を補って国を作っていくべきであろう。
Destin : 例えばこの度、冒険者でありながら、
我がドラギーユ家、ならびにサンドリアに
多大なる貢献をしてくれた人物がいる。彼女なども
王にふさわしい資質を持っているといえよう。
Destin : [Your Name]、
本当に苦労をかけた。窮地に陥ったことも何度も
あったことだろう。しかしそなたの活躍があったから
こそ、わが国は目を覚ますことができたのだ。
Destin : その功績をたたえ、
褒章品王国旗を贈りたい。
もちろん、受けとってくれるな?
Destin : このように、冒険者でありながら
ここまでサンドリアに尽くしてくれる者がいるのだ。
我々は自分の国を誇りに思っていいはずだろう。
Destin : そして今以上に
素晴らしい国になるため、各々尽力してほしい。
王国旗を手にいれた!
100000ギルを手にいれた!
Halver : 長らく騒然としていた城内の空気が、
またかつての安らぎを取り戻したようだ。
それというのも[Your Name]、
そなたがいてくれたおかげだ。
Halver : 一介の冒険者だったころは
何かと厳しくあたったかもしれんが、どうか
水に流してほしい。このハルヴァー、もはやそなたに
足を向けて寝ることなぞできない。
Halver : だが、これから先は我々の仕事だ。
これまでの傷を癒した後は、自らの道を歩んでほしい。
そなたに幸運の女神が微笑むよう、祈っている。
Curilla : 永きにわたったオークたちとの
抗争も近い将来、終息に向かうだろう。しかし、
そう簡単に平和がやってくるとは、私には思えない。
ゆえに気を抜くことなく神殿騎士団を指揮せねばな。
Curilla : [Your Name]、
お前さえよければ神殿騎士団に入らぬか?
冒険者にしておくにはあまりに惜しい人材だ。
→はい
Curilla : フッ、気持ちはありがたいが
組織におさまるお前でもないだろう。
本心は分かっている。お前には果てしない大空が
必要なのだろう。
Curilla : さぁ、自由に羽ばたくがいい、
新たなる陸地を目指して。
→いいえ
Curilla : フッ、やはりそうか。
組織におさまるお前ではないだろう。
お前には果てしない大空が必要なのだから。
Curilla : さぁ、自由に羽ばたくがいい、
新たなる陸地を目指して。
Rahal : これからはオークの残党狩りが
はじまるだろう。剣が封印されて後、やつらの動きも
散漫になってきた。おそらく指揮系統が混乱して
いるのだろう。
Rahal : さすがにこれ以上
[Your Name]の力に頼ることは
できない。この先は我々が自らの手で切り開いて
いくつもりだ。
Rahal : とはいえ、もしも我々の手に負えぬ
事態が起こった時はまた君の力を借りるかもしれぬ。
そのときはこころよく協力してほしい。
では、君の前途に光あらんことを!
Milchupain : さきのフェ・インでの戦闘で
オークたちは多大な戦力を失ったようだ。
これで我々とオークとの戦いにも決着がつきそうだ。
平和はもう我々の目の前まで来ている。
Aramaviont : 国王様があのようにお考え
だったとは……。王家の歴史よりも国家の安泰を
優先して考える。当たり前のことだが、なかなか
言えることではない。
Nachou : ここはピエージェ王子のお部屋です。
許可された者だけが入ることができます。
Pieuje : 私や兄上の浅はかな命令にふりまわされ
さぞかし苦労したことだろう、
[Your Name]。
Pieuje : だが、このサンドリアにとって
君はかけがえのない冒険者だ。そして
それはこれからもきっと変わらない、君が
まだこの国を愛していてくれればな……。
Pieuje : 私たちエルヴァーンは
他人の意見に耳を貸さずにいつも自分が
正しいと思い込むくせがある。私はそれが
いやというほど分かった。
Pieuje : だからこれからは
さまざまな者たちの意見を聞かねばならない。
君も私たちが間違った方向へ行っていると
思ったら、ぜひ忠告してくれ。
Pieuje : 君にもし子供ができたなら
必ずやその子に自慢できるような国になっている
ことを約束しよう。
……本当に君には感謝している。
Perfaumand : この先はトリオン王子の私室です。
許可された者以外は入ることができません。
Trion : 父上のおっしゃる通り、私などよりも
お前の方が国をよりよく導いていけるのかも
しれんな……。
Trion : だが、私もこのたびのことで
多くを学んだつもりだ。今、国王にふさわしく
なくとも、必ずや1人の誇り高き人になりたいと思う。
たとえ私が将来国王になれなくとも、な。
Trion : いつも私の無理難題を聞いてくれて
本当に助かった。特にク・ビアの闘技場での死闘は
生涯忘れえぬぞ。
Trion : サンドリアに寄った際には是非
ここにくるがいい。1人の友として歓迎させてくれ。
……では、気をつけてな。
=== Area: Northern San d'Oria ===
Pieuje : [Your Name]……。
やはり君も考えることは同じか。
Pieuje : すまんが、教皇と2人で話がしたい。
Ferdechiond : しかし、王族会議の決定では
教皇には常に神殿騎士団が1名以上監視をすると
いうことに……。
Pieuje : 分かっている、私もその場に
いたのだからな。だが、今は特別だ。大目に見てくれ。
責任は私が取るゆえ、安心しろ。
Ferdechiond : ……ハッ。
Pieuje : 教皇……、様。
Shamonde : ピエージェ様……。
Pieuje : あなたにお聞きしたい。なぜ我々に
聖剣を抜かせ、「楽園の扉」を開こうとしたのです?
Shamonde : 「楽園の扉」……。
わたしは大戦の後、タブナジアの惨状を見て、
「楽園の扉」を開かなければこの世は救えまい、
と思った……。
Pieuje : 「楽園の扉」とはいったい……?
Shamonde : 文献を調べても
それが何なのかはまったく分からなかった……。
Shamonde : そんな時、ジュノのエルドナーシュ公が
サンドリアを訪問した際、教会にも足を
お運びくださり、「聖剣こそが楽園の扉を開く鍵だ」
とおっしゃるではないか!
Pieuje : エルドナーシュ公が……!?
Shamonde : なぜあの方はそのようなことを
おっしゃったのだろう。その剣があのタブナジアの
惨状を招いたものだったとはなんという皮肉……。
Shamonde : しかし、「楽園の扉」とはそれぞれの
心の中にあるものだということに、ようやく
気づきました。そしてわたしはずっとその扉を
自ら閉ざしていました。
Pieuje : 闇に閉ざされし心……。
Shamonde : この罪深きわたしに、寛大なる王は
恩赦をお与えになりました。いや、きっと国内の
混乱を少しでもおさめるためでしょう。
Shamonde : わたしはここで悔い改め、
1つでもこの地上に希望が生まれるよう祈るとします。
この身が朽ち果てるその日まで……。
Pieuje : ……その言葉、信じましょう。
だけど私は、自分のやり方でこの地によき光を
灯したい、と考えています。今はお互いの希望が
いつかかなうことを願いましょう……。
=== Area: Southern San d'Oria ===
Claidie : ロシュフォーニュ!
ロシュフォーニュ、どこへ行ったの?
サンドリアにはあなたが必要なのよ!
Claidie : あなた、ロシュフォーニュを
見なかった?
Aubejart : いえ、自分は見かけませんでした。
Claidie : いったいどこへ行ったのかしら……。
まだ傷も完治していないというのに
病室のベッドから消えてしまって……。
Rochefogne : ローテ姉上、あなたの子たちは
みな立派に育っているよ。
安心してここで眠っていてくれ。
Rochefogne : 残念だけど、俺にはここにいる
権利はない。だから去ることにするよ。
Rochefogne : 君か。お互いこれで終わった
わけじゃない。いや、これからが本当の始まりなんだ。
まだまだ俺にはやらねばならぬことがある。
……君だってそうだろ?
Rochefogne : でも、君ともまたいつか、どこかで
会えそうな気がする。その時はこのサンドリアが
より一層輝きを増していることを、お互いに
祈ろうじゃないか。
後世のサンドリア研究家は、歴史書を書く上で
この日をある章の最後に記すことだろう。
その章には、歴史書の中でも
ひときわ波乱に満ちた内容が記されているに違いない。
だがそこに、ある冒険者の活躍があったことなど
研究家は知るよしもない。歴史の裏には常にそうした
名もなき英雄たちが存在しているものだ。
しかし、新たな章に名前を残すのは
[Your Name]なのかもしれない。
その物語はまたいつか語られるのであろうか。
……そのことを知る者はいない。
だが、このことだけは確実にいえよう。
このサンドリアという国に
[Your Name]という冒険者がいて、
泣き、怒り、傷つき、そして笑った……。
その日々だけはいつまでも残リ続けていく。
朽ち果てることなく、それぞれの心の中に……。
そしてその想いは、たとえいつか
ヴァナ・ディールが消えさる日が来ようとも
いつまでも、みんなの中で、
輝き続けることだろう……。
いつまでも、いつまでも……。
永遠に……。
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