令和元年台風19号に伴う動き

Last-modified: 2023-07-23 (日) 20:55:37

 令和元年台風19号により郡山支社では多数の車両が水没する甚大な被害が生じ、2020年4月頃まで郡山市内の大半の路線が運休となった。また相馬営業所管内でも大雨による被害及び迂回区間が生じた。迂回区間が発生したのは玉野学校線(表西山~粟津入口,滝平~落合橋間)で、同区間は東北中央自動車道を迂回して運行した。当ページではこれらの災害に伴う動きを可能な限りまとめた。

台風被害に伴う応援車両

 台風被害に伴い郡山支社に集められた他営業所の車両をまとめた。貸出期間は車両によって数週間から半年程度と異なるが、詳しい貸出時期については割愛する。なお、貸出の後に郡山へ転属した車両も存在する。
※郡山200あ97及び郡山200あ103は相馬営業所管内にて高速道路へ迂回するために貸出となった。

ナンバー型式年式元事業者配属用途備考
いわき200か451KK-LR233J1改2001年川崎鶴見臨港バス小野乗合
いわき200か562KK-MK23HJ1999年神奈川中央交通乗合
いわき200か587KK-LR333J12000年神奈川中央交通乗合
いわき200か508SKG-KR290J12013年自社導入乗合貸出の後に郡山へ転属
いわき200か601KC-RM211GSN1998年京王バス石川乗合
福島200か18-50KK-LR233J1改2003年川崎鶴見臨港バス須賀川乗合
福島200か18-63KC-MK219J1999年神奈川中央交通乗合
福島22か24-86KC-MK219J1997年自社導入船引乗合
福島200か12-59KC-LR333J1997年東武バス乗合
福島200か12-18PDG-KR234J22010年自社導入乗合貸出の後に郡山へ転属
福島200か16-62TKG-MK27FH2014年自社導入乗合貸出の後に郡山へ転属
福島200か12-96KL-MS86MS2002年東急バス相馬高速
福島200か16-12KC-RU3FSCB2000年京王バス高速
福島200か17-06KK-MK23HJ2000年神奈川中央交通乗合
福島200か17-81KL-MS86MP京王バス高速
福島200か14-96KL-RU4FSEA2000年京王バス白河高速
福島200か20-45KK-MJ27HL2003年自社導入乗合
福島200か18-33TKG-MK27FH2015年自社導入梁川乗合
福島200か12-19PDG-LR234J22010年自社導入川俣乗合
福島200か20-05TKG-MK27FH2017年自社導入乗合
福島22か24-30KC-MS829P1996年自社導入福島高速
福島22か25-95KC-MS822P1998年自社導入貸切
福島200か16-46KL-HR1JNEE2001年京王バス乗合
福島200か16-98KL-HR1JNEE京王バス乗合
福島200か18-12KL-LT233J22003年川崎鶴見臨港バス乗合
福島200か19-62KL-HR1JNEE2002年東京都交通局乗合
福島200か19-77KL-HR1JNEE2003年東京都交通局乗合
福島200か20-01KL-MP37JK2002年神奈川中央交通乗合
福島200か20-39KL-MP37JM2001年横浜市交通局乗合
福島200か20-46KL-MP37JK2002年横浜市交通局乗合
福島230あ80-08KL-RU4FSEA2005年京王バス高速
福島200か10-71KC-RX4JFAA1996年東武バス乗合郡山へ転属
福島200か10-72KC-RX4JFAA東武バス乗合郡山へ転属
福島22か24-32KC-MS829P自社導入高速貸出の後に郡山へ転属
福島200か13-00KL-MS86MS2002年東急バス高速貸出の後に郡山へ転属
福島200か320KL-MS86MP2003年自社導入高速貸出の後に郡山へ転属
福島200か19-78KL-MS86MP2003年京王バス高速貸出の後に郡山へ転属
福島200あ7KL-MS86MP2005年自社導入高速貸出の後に郡山へ転属
郡山200あ97KK-BG64EG2001年出処不明郡山貸切相馬へ貸出
郡山200あ103PA-BE63EG2006年出処不明貸切相馬へ貸出

 車両水没に伴う深刻な車両不足の影響で一般路線は2020年4月頃まで運行本数を大幅に削減し運行された。全面的な運行再開までの間は水没を免れた車両と他営業所の貸出車両で運行されていた。また御霊櫃線,山田原線,休石線,芦ノ口経由下守屋線では途中の大槻車庫前から、河内線では蟻塚からフィーダー運行が行われた。これに福島200か10-71,福島200か10-72が使用された。高速路線は貸出車両による間引き運行に加え、若松~郡山~いわき線では共同運行先の会津乗合自動車と新常磐交通による振替運行も行われた。

新たな車両の調達について

 水没車の復旧作業と並行して新たな車両の調達も行われた。首都圏の事業者からの移籍車が中心であったが、グループ会社である茨城交通からの支援車両や都営バスの無償譲渡車など他事業者からの支援を受けた。

茨城交通からの支援車両

 同じみちのりHDのグループ会社である茨城交通から支援車両として3台譲渡された。郡山200か233と235は茨城交通時代は貸切車として使用されていた車両で福島交通へ譲渡後も茨城交通時代の塗装のまま使用された。この2台は福島空港へのリムジンバス専用車として使用されていたが、郡山200か233は2021年10月頃に除籍された。現在は郡山200か235のみ活躍している。郡山200か234は元々日立電鉄交通サービスに在籍し、後に茨城交通に合併されたため電鉄カラーのまま高速車として使用された。福島交通へ譲渡後も電鉄カラーのまま実証運行中であった郡山~富岡線や若松~郡山間など県内の高速路線で使用されたが、2020年12月頃に除籍された。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山200か233KC-RU4FSCB1999年茨城交通高速2021年10月頃除籍
郡山200か234KL-LV781R22000年茨城交通高速2020年12月頃除籍
郡山200か235KL-RU1FSEA茨城交通高速

都営バスの無償譲渡

 福島県の要請に基づき都営バス車両11台を福島交通郡山支社に無償譲渡することが2019年11月6日付で東京都交通局より発表された。譲渡された車両は令和元年度に除籍された2003年度導入車の三菱エアロスターであった。第一陣として郡山210あ70-88~70-91の4台が2019年11月中に登場し、第二陣は郡山210あ70-98~71-00の3台で2020年1月末までに登場した。これら7台は譲渡されてから都営時代の塗装のまま運用に就いていた。無償譲渡第一陣の4台は当初簡易運賃箱を装備し、フィーダー運行を行っていた大槻ローカル路線で使用されていた。特に70-90と70-91はフィーダー運行中、廃車体からスワップされたフィルム幕を装備していた。フィーダー運行終了後は順次カードリーダー,運賃箱及びLED表示器が設置され、都営カラーのまま郡山支社管内で活躍した。2020年12月末までに全7台が順次福交カラーに再塗装され新たな装いで郡山市内を駆け抜けている。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ70-88KL-MP37JK2003年東京都交通局路線都営カラー
郡山210あ70-89KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー
郡山210あ70-90KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー・元フィルム幕
郡山210あ70-91KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー・元フィルム幕
郡山210あ70-98KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー
郡山210あ70-99KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー
郡山210あ71-00KL-MP37JK東京都交通局路線都営カラー

災害後に投入された移籍車

 災害後は主に首都圏の事業者からの移籍車を大量導入した。その中でも元都営と元神奈中の車両が圧倒的に多く、それらの車両は整備期間を短縮するために塗装ではなくラッピングによる仕上げが行われた車両も存在した。このような災害後の事情が強く反映された車両をここで取り上げる。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ70-77KL-MP37JK2002年東京都交通局路線福交カラー
郡山210あ70-78KL-MP37JK東京都交通局路線福交カラー
郡山210あ70-79KL-MP37JK東京都交通局路線郡山女子大学
郡山210あ70-82KL-MP37JK東京都交通局路線福交カラー風RP
郡山210あ70-83KL-MP37JK東京都交通局路線福交カラー風RP
郡山210あ70-84KL-MP37JK東京都交通局路線亀岡工務店
郡山210あ70-93KL-MP37JK東京都交通局路線福交カラー風RP
郡山210あ70-94KL-MP37JK東京都交通局路線福交カラー風RP
郡山210あ70-95KL-MP37JK東京都交通局路線ニラク
郡山210あ70-96KL-MP37JK東京都交通局路線ニラク

 これらは2002年度導入車で整備待ちの状態だったが災害発生に伴い急ピッチで整備が進められた。70-77と70-78を除き都営時代の塗装の上に福交カラー風のラッピングを施され、中には災害で廃車となった車両の広告を引き継ぐ車両も現れた。このラッピングは黄色に近いクリーム色など通常の塗装と比べて色味が大きく異なっている。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ70-80PJ-MP37JK2005年神奈川中央交通路線簡易ランピング
郡山210あ70-85KK-MK25HJ2003年神奈川中央交通路線簡易ランピング
郡山210あ70-87PJ-MP37JK2005年神奈川中央交通路線簡易ランピング
郡山210あ70-92PJ-MP37JK神奈川中央交通路線簡易ランピング
郡山210あ70-86PJ-MP37JK神奈川中央交通路線簡易ランピング

 これらも同様に整備待ちの状態だった車両で急ピッチで整備が進められた。70-80は元事業者の塗装の上に赤と青の帯を巻き付けた簡易ラッピングで運用入りした。70-85,70-86,70-87,70-92も同様に簡易ラッピングの状態が目撃されていたが、福交カラー風のラッピングが施され運用入りした。また70-80も後に同様のラッピングが施された。先述した福交カラー風のラッピングに比べて通常の塗装に色味が近くなっているが、屋根回りは元事業者の塗装そのままなので一目で見分けがつく。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ70-97KL-MP35JM2001年神奈川中央交通路線元かなちゃん号
郡山210あ71-13KL-MP35JM神奈川中央交通路線元かなちゃん号
郡山210あ71-15KL-MP35JM神奈川中央交通路線元かなちゃん号
郡山210あ71-16KL-MP35JM神奈川中央交通路線元かなちゃん号

 元事業者時代は「かなちゃん号」という愛称が付いており、白地の塗装の上にキャラクターのシールが貼られていた。キャラクターのシールが剥されたのみの状態で整備待ちとなっていたが、白地の塗装のまま再登録されそのまま運用入りした。白一色の姿はバスターミナルでも一際目立っていたが、後に4台全てに全面広告が付いたため白一色の姿は見納めとなった。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ71-06PJ-MP35JM2005年神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-09PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-10PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-11PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-12PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-14PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-17PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-18PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP
郡山210あ71-19PJ-MP35JM神奈川中央交通路線福交カラー風RP

 先述した70-80と同様の福交カラー風のラッピングを施し登場した。災害発生後に搬入され2020年3月頃までに全9台運用入りした。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ71-29KL-MP37JK2003年東京都交通局路線福交整備
郡山210あ71-30KL-MP37JK東京都交通局路線福交整備
郡山210あ71-36KL-MP37JK東京都交通局路線
郡山210あ71-39KL-MP37JK東京都交通局路線
郡山210あ71-43KL-MP37JK東京都交通局路線
郡山210あ71-45KL-MP37JK東京都交通局路線
郡山210あ71-51KL-MP37JK東京都交通局路線東洋産業
郡山210あ71-52KL-MP37JK東京都交通局路線

 2003年度導入車は先に登場していた都営カラー車に加えて、2020年4月から月1台のペースで投入された。これら8台は初めから福交カラーに塗装され登場した。無償譲渡車と合わせて総勢15台が登場し、郡山支社の車両の中で最大勢力となった。現在では広告が付いた車両も存在する。

ナンバー型式年式元事業者用途備考
郡山210あ70-81BKG-MS96JP2007年名鉄バス高速名鉄カラー

 整備待ちの状態だったが年末年始の増車運行に間に合わせる形で2019年12月頃に登場した。当初元事業者の塗装からロゴや社名などを消しただけの姿で運用入りしたが、後に福島県をPRするラッピングが上から施された。現在も福島・郡山・宇都宮~名古屋線で活躍している。

新型車両導入及びそれに伴う動き

 移籍車の導入に加えて新型車両の導入も行われた。また貸出の後に郡山へ転属となった車両の動きも交えて時系列でまとめる。

貸切車

ナンバー型式年式配属用途備考
郡山210あ71-012TG-MS06GP2020年郡山貸切
郡山210あ71-022TG-MS06GP郡山貸切
郡山210あ71-032TG-MS06GP郡山貸切
郡山210あ71-052KG-RU2AHDA郡山貸切
福島230あ80-472PG-RU1ASDA福島貸切
福島230あ80-482PG-RU1ASDA福島貸切
福島230あ80-502PG-RU1ASDA福島貸切
福島230あ80-512PG-RU1ASDA相馬貸切
福島230あ80-522TG-MS06GP二本松貸切
福島230あ80-532TG-MS06GP須賀川貸切
福島230あ80-542TG-MS06GP白河貸切
福島230あ80-552TG-RU2AHDA白河貸切

 2020年2月頃に新型の貸切車が導入された。エアロエース6台,セレガ4台,セレガショート2台の計12台の陣容と過去最大規模の導入となった。エアロエースはモデルチェンジ後のいわゆる令和顔で福島交通初の導入となった。

型式年式ナンバー旧所属用途備考新所属新ナンバー
QRG-MS96VP2014年福島200か17-16二本松貸切自社導入郡山郡山210あ71-07
BKG-MS96JP2009年福島200か10-68相馬貸切自社導入・高速転用郡山郡山210あ71-25
BKG-MS96JP福島200か10-69二本松貸切自社導入・高速転用郡山郡山210あ71-26
BKG-MS96JP2010年福島200か11-90白河貸切自社導入・高速転用郡山郡山210あ71-27
BKG-MS96JP福島200か11-91須賀川貸切自社導入相馬-
PKG-RU1ESAJ2007年福島200か11-39福島貸切都自動車・高速転用福島-
PKG-RU1ESAJ福島200か11-40福島貸切都自動車・高速転用福島-
PKG-RU1ESAJ福島200か11-41相馬貸切都自動車・高速転用福島-

 新型車導入に伴って8台の転属が発生した。そのうち6台は貸切から高速へ用途変更が行われた。変更に伴い行先表示器、運賃箱及び放送機器の増設が行われ、2020年4月~5月の間に運用入りした。

高速車

ナンバー型式年式配属用途備考
郡山210あ71-082TG-MS06GP2020年郡山高速MEX塗装
郡山210あ80-562TG-MS06GP福島高速MEX塗装

 2020年2月に新型の高速車も導入された。高速の新型車は2013年以来7年ぶりで、初のMEX塗装での導入となった。郡山と福島に1台づつ配置となった。

型式年式ナンバー旧所属用途備考新所属新ナンバー
KC-MS829P1996年福島22か24-32福島高速自社導入郡山郡山210あ71-20
KL-MS86MS2002年福島200か13-00福島高速東急バス郡山郡山210あ71-21
KL-MS86MP2003年福島200か320福島高速自社導入郡山郡山210あ71-22
KL-MS86MP福島200か19-78福島高速京王バス郡山郡山210あ71-23
KL-MS86MP2005年福島200あ7福島高速自社導入郡山郡山210あ71-24

 貸切と高速の新型車導入とそれに伴う高速転用車の影響で2020年4月頃に福島から郡山へ5台転属となった。

路線車

ナンバー型式年式配属用途備考
いわき200か8032KG-KR290J42020年小野乗合
福島230い80-572KG-LR290J4福島乗合
福島230い80-582KG-LR290J4二本松乗合
福島230い80-592KG-LR290J4須賀川乗合
福島230あ80-602KG-KR290J4船引乗合
福島230あ80-612KG-KR290J4船引乗合

 2020年6月に新型の路線車が導入された。現行型エルガミオとレインボーが3台づつ計6台の陣容で、ミッションはこれまで導入した車両と同様にAMTで、EDSS(ドライバー異常時対応システム)を初めて搭載した路線車となった。

型式年式ナンバー旧所属用途備考新所属新ナンバー
PDG-LR234J22009年福島200か10-88福島乗合自社導入郡山郡山210あ71-31
PDG-KR234J22010年福島200か12-18船引乗合自社導入郡山郡山210あ71-32
TKG-MK27FH2014年福島200か16-62船引乗合自社導入郡山郡山210あ71-33
TKG-MK27FH福島200か16-63二本松乗合自社導入郡山郡山210あ71-34
SKG-KR290J12013年いわき200か508小野乗合自社導入郡山郡山210あ71-35

 同月に導入した新型車に押し出される形で路線車5台が郡山へ転属となった。特に16-62と16-63は昨年8月の新型車導入の影響でそれぞれ郡山と須賀川から転出しており、約10か月で再転属となり、16-62は里帰りとなった。また新型車が入った須賀川から転属が発生していないが、これは当時車両不足が発生しており予備車捻出のために投入されたと考えられる。